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過去と現在…
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「おーいご飯できたぞぉ~!!」
やれやれ、またか、陽美は出会って2ヶ月までは俺を
「お兄ちゃーん」
とよく接してくれた、が両親が交通事故に巻き込まれて亡くなって以来、陽美はコミュニケーションを上手くとれてなく、引きこもり生活を送っている。このままでいいのだろうか。
「ここに置いていくぞー?兄ちゃん学校あるからー!」
陽美は部屋の扉を少し開けて、
「ありがと、食べたら、流しに置いておくから、」
あぁ、やっぱり可愛い。俺は今高校1年生で本来なら妹は中学2年生だ。どうにかして、学校に行かせてあげたい。
「行ってきまぁーす。」
「学校にて!」
何とか妹を立ち直らせて、学校に行かせたい。無理やり行かせるのは違うと思う。自分の意思で行かせるためにはどうすればいいのだろうか。俺一人の力では無理だ。だから、幼なじみの祈梨に協力してもらうことにした。
「あんたさぁ、自分のこともまともにできていないのに、妹のことばっかり考えてるよね。そんなんで妹を立ち直らせてるの?」
そうだ。祈梨の言う通り俺は、学校の課題すらもまともに出していない。家事を言い訳にしたくはないが、事実だ。過去の陽美なら、
「お兄ちゃーん」
と手助けをしてくれた。手一杯だった俺は猫の手も借りたいと思っていたので陽美にはいつも感謝していた。だが現在はどうだ。部屋で引きこもり、手助けすらもしてくれなくなった。学校のことが疎かになるのも仕方がないといえば仕方がない…
「祈梨はどうすれば陽美が部屋から出てきて、学校に行ってくれると思う?」
「ん~そうだねー。ハルちゃんが好きなもので、呼び寄せて、よく話し合って説得させるっていうのはどう?」
(陽美の好きな物は、、なんだっけ?)
と思いつつ俺は、
「わかった!祈梨!サンキュ!」
と言って妹の好きな物が何なのか、必死に探し始めた。
「家にて!」
「あぁーダメだ!陽美の好きな物がなんなのか、さっぱりだ!いっその事本人に聞いちゃおっかなーなんつって」
でも、このままでは埒(らち)が明かない。本人に聞いてみよう。と俺は、決めた。この判断が正しかったことをこの時の俺はまだ知らなかった。
陽美の部屋のドアをノックする。
「陽美!ただいま!話があるんだけどちょっといいか?」
ドアから陽美が出てきた。やっぱり可愛すぎる。実を言うと俺は、陽美の事が好きだった。一目惚れだった。でも、兄弟だから陽美を恋愛対象で見てはいけないんだということはわかっていた。
「何?お兄ちゃん…」
「陽美が好きな物ってなんだ?」
陽美の顔が少し赤くなっている。何故だ?
「好きな物…は特にないけど、好きな人なら、いるよ。」
ニコリと微笑みながらそう言ってくれた。俺は、悲しさと嬉しさが半分半分でやけくそになっていた。
「あぁ…そっかー誰なんだろーなーハハッ」
やっぱり陽美のことを恋愛対象としてみるのは間違っている…よな。
やれやれ、またか、陽美は出会って2ヶ月までは俺を
「お兄ちゃーん」
とよく接してくれた、が両親が交通事故に巻き込まれて亡くなって以来、陽美はコミュニケーションを上手くとれてなく、引きこもり生活を送っている。このままでいいのだろうか。
「ここに置いていくぞー?兄ちゃん学校あるからー!」
陽美は部屋の扉を少し開けて、
「ありがと、食べたら、流しに置いておくから、」
あぁ、やっぱり可愛い。俺は今高校1年生で本来なら妹は中学2年生だ。どうにかして、学校に行かせてあげたい。
「行ってきまぁーす。」
「学校にて!」
何とか妹を立ち直らせて、学校に行かせたい。無理やり行かせるのは違うと思う。自分の意思で行かせるためにはどうすればいいのだろうか。俺一人の力では無理だ。だから、幼なじみの祈梨に協力してもらうことにした。
「あんたさぁ、自分のこともまともにできていないのに、妹のことばっかり考えてるよね。そんなんで妹を立ち直らせてるの?」
そうだ。祈梨の言う通り俺は、学校の課題すらもまともに出していない。家事を言い訳にしたくはないが、事実だ。過去の陽美なら、
「お兄ちゃーん」
と手助けをしてくれた。手一杯だった俺は猫の手も借りたいと思っていたので陽美にはいつも感謝していた。だが現在はどうだ。部屋で引きこもり、手助けすらもしてくれなくなった。学校のことが疎かになるのも仕方がないといえば仕方がない…
「祈梨はどうすれば陽美が部屋から出てきて、学校に行ってくれると思う?」
「ん~そうだねー。ハルちゃんが好きなもので、呼び寄せて、よく話し合って説得させるっていうのはどう?」
(陽美の好きな物は、、なんだっけ?)
と思いつつ俺は、
「わかった!祈梨!サンキュ!」
と言って妹の好きな物が何なのか、必死に探し始めた。
「家にて!」
「あぁーダメだ!陽美の好きな物がなんなのか、さっぱりだ!いっその事本人に聞いちゃおっかなーなんつって」
でも、このままでは埒(らち)が明かない。本人に聞いてみよう。と俺は、決めた。この判断が正しかったことをこの時の俺はまだ知らなかった。
陽美の部屋のドアをノックする。
「陽美!ただいま!話があるんだけどちょっといいか?」
ドアから陽美が出てきた。やっぱり可愛すぎる。実を言うと俺は、陽美の事が好きだった。一目惚れだった。でも、兄弟だから陽美を恋愛対象で見てはいけないんだということはわかっていた。
「何?お兄ちゃん…」
「陽美が好きな物ってなんだ?」
陽美の顔が少し赤くなっている。何故だ?
「好きな物…は特にないけど、好きな人なら、いるよ。」
ニコリと微笑みながらそう言ってくれた。俺は、悲しさと嬉しさが半分半分でやけくそになっていた。
「あぁ…そっかー誰なんだろーなーハハッ」
やっぱり陽美のことを恋愛対象としてみるのは間違っている…よな。
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