最弱装備でサクセス〜どうのつるぎとかわの防具しか買えなかった俺だけど【レアリティ777】の効果が凄すぎて最強になってしまった〜

キミちゃん

文字の大きさ
57 / 397
第一部 サクセス編(改稿版)

56 バニーさんの誘惑

しおりを挟む
 大量のコインを入手した俺達が次に向かうのは、景品カウンターであった。
 まだコインの使い方がわからない俺達は、とりあえずそこで説明を受けることにしたのだ。

 景品カウンターは、酒場の隣にあったのを見ていたのですぐに見つかった。
 そして、その景品カウンターの受付には……。
 

 うわ、え、エッロ……。
 なんか、すごいエロイうさぎさんがいる……。


「痛っ! ちょ、何するんだよ。」

「サクセスさんがいやらしい目で、他の人を見るからです。」

 俺がウサギ耳と網タイツを装着したグラマーなおねぇさんに目を奪われていると、手の甲をつねられてしまった。


「いやらしい目って……いやいや俺も男だからさ。ああいう格好されると目がいっちゃうのは仕方ないんだよ。大丈夫、シロマの方が可愛いよ。」


 機嫌が悪くなられても困るので、ご機嫌取りをする俺。


「え、可愛いですか? では、私があのうさ耳と網タイツをつけたら、もっと私を見てくれるでしょうか?」


 シロマは真剣な目で景品コーナーにあるバニースーツを見ている。


 バニースーツを着たシロマ……。
 もはや犯罪のにおいしかしてこないが……
 やべぇぞそれ、グッとくる。


「そ、そんなもの着なくてもシロマしか、み、見てないっぺよ。」

「あ、その口調になるって事は私には似合わないって思ったんですね? 胸ですか? やっぱりサクセスさんも胸なんですね!」

「んなことないっぺ。シロマがあれを着ているのを想像したら、ドキドキしただけだっぺ。」


 俺は、大も小も両方こよなく愛す平等主義者だ!


「あ~や~し~い。まぁいいです、そういう事にしておきましょう。とりあえず景品コーナーにいる受付の人に声をかけましょう。」


 ほんとなんだけどなぁ……。
 よし、なんとしてでも、あのうさみみと網タイツだけは絶対手に入れてやる。


「あの~すいません。俺たち、カジノが初めてで、コインの使い方がわからないのですが……教えてもらえませんか?」

「かしこまりました。では簡単に説明させていただきます。当カジノでは、お遊びいただくのに、ゴールドをそのまま使えるものと、コインでしか遊べないものがございます。あちらにあるスロットマシンでは、ゴールドで直接遊ぶことができるようになっております。ですが、ポーカーと呼ばれるカードゲームとルーレット、それに地下のモンスターレース、闘技場でゴールドは使えません。そこではコインが必要になります。コインの購入は、こちらで1コイン10ゴールドで行えます。」

「え!? じゃあ5万コインだと50万ゴールドって事ですか!?」

「はい、そのとおりでございます。」


 やべぇ、まじか。
 だから、シロマがやっていた1ゴールドスロットは出てくるメダルが少なかったのか……。

 あと、何気に地下のモンスターレースってのもおもしろそうだな。


「ただ、コインのゴールドへの換金は行っておりません。入手したコインは、ここの交換所で珍しい商品等と交換する他、料理やお酒の購入にしか使用することが認められておりません。稀に、コインとゴールドの交換を持ち掛けてくる悪い方もいらっしゃいますが、そういった事が発覚した場合は、当カジノにおきまして、永久に出入禁止となりますので十分にご注意ください。」

「は、はい。わかりました。」


 俺は、ゴールドに換金できない事に若干のショックを受けたものの、そもそも損失はほとんどないし、問題はない。

 
「何か他にわからないことはありませんか?」


「あの二つだけよろしいですか? コインを預かってくれる場所とコインの譲渡について罰則があるかを教えて下さい。」


 バニーガールの説明をいつの間にかメモしているシロマは、何かに気付いたようで質問をした。

「はい、まずコインを預ける場所はこちらの景品カウンターと出入口前にあるサービスカウンターで行っております。コインの譲渡については特に制限はなく自由です。禁止しているのは、ゴールドとの直接交換のみでございます。」

「わかりました。ありがとうございます。」

「まだ何かございますか?」


 なるほどね、つまり今後情報を聞き出すのに、コインを使う事が可能ってことだ。

 流石だな、シロマは。
 目の付け所がシャープだな。

 俺は特に質問が無かったので、シロマの方に顔を向けると、シロマも顔を横に振った。
 どうやら、もう聞くことはないらしい。


「いえ、特にありません。」

「そうですか、もしまたわからないことがありましたら、このバニースーツを着ている者にお気軽にお声をかけてください。それではコインの交換はされますか?」

「いえ、先ほどよく知らずにスロットマシンをやったら、なんか777が揃ってコインが沢山出たので、今のところは平気です。」

「ええええ! ほ、ほんとですか!?」

「はい、え? どうかしたんですか?」

 さっきまで丁寧な口調で大人な雰囲気を出していたバニーガールが、普通の口調で驚きだした。


「し、失礼しました。 では、先ほどの……ラッキーボーイとは、お客様の事だったのですね。」

「ラッキーボーイ?」


 どうやら先の大当たりで、俺達はカジノ内で噂になってしまったようだ。

 しかし、これは好都合。
 コイン欲しさに情報をもっている奴が近づいてくるかもしれない。


「あのスロットマシンで7が三つ揃ったのは、3年前に一度あっただけです。それくらい凄い幸運なんですよ。」


 バニーさんはそういうと、シロマがいるにも関わらず、胸の谷間を強調させながら俺に近づき、上目遣いで囁いてきた。


「もしよろしければ、休憩時間にご飯でも一緒にどうですか? そちらの子よりも、もっといい事をしてあげるわよ。大人のぱふぱふって知ってるかしら?」


 俺が五万コインを持っていると知ったバニーさんは、急に態度を変えて来た。

 【大人のぱふぱふ】だと!!
 ふざけやがって……くそ! 

 最高に気になるじゃねぇか!
 こんなバニーさんに……


「結構です! 間に合ってますから! これ以上変な事を言うようなら、上を呼びますよ!」


 突然シロマがキレた。
 その様相にバニーさんは焦りだす。


「た、大変申し訳ございませんでした! 気の迷いですので、どうかお許しください。」

「わかりました、でも二度とそのような事は考えないでください。次は容赦しませんよ。サクセスさん、景品コーナーは後にして、先に食事をしましょう!」


 そりゃそうだよ。連れがいるのに、何考えてんだか……。

 こんなんでいいのか? 責任者!
 ちゃんとしつけとけ!
 誰もいないときにこっそりと誘惑してこいとな!

 おっと、つい本音が……。
 大人のぱふぱふは残念だが仕方ない。
 あの谷間は……
 後でこっそりコインを握らせて堪能させてもら……


 あかんあかん! ばれたら殺される!


「は、はい! シロマ様! 行きましょう!」


 シロマの勢いにあてられて、ついシロマ様と言ってしまった。


「サクセスさんも変な事を考えないようにしてくださいね。何度も言いますが、今日は、私だけのサクセスさんなんですから……どうしてもというなら後で……その……私もあの服着ますので……。」


 俺の手をギュッと握りしめながらシロマは恥ずかしそうに言った。
 うん、俺はやっぱコッチの照れ屋なバニーさんの方がいいな。

 俺もシロマの手を強く握り返す。
 
 そしてかいしんのいちげきを放つ。


「シロマ、大好きだぜ。」


 それだけ言うと、俺は酒場に向かって歩きだした。

 顔は見ていないが、多分、今頃シロマの顔は凄い事になってるだろう。
 なんかブツブツ言っているし……。

 まぁなんにせよ布石は打った。
 これで俺がバニースーツを交換しても、誰にも怒られないだろう。


 【ヤッベぇみずぎ】と【バニースーツ】


 迷いどころだな……
 いや、この際両方来てもらえば……。
 あれ?
 そういえば俺は何しにここに来たんだっけ?


 こうしてまだまだカジノデート、否、ちびうさ情報収集は続くのだった……。


 情報については未だゼロだが……。
しおりを挟む
感想 12

あなたにおすすめの小説

ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。 前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。 ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。 「この家は、もうすぐ潰れます」 家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。 手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。

追放された『ただの浄化係』、実は国中の魔石を満たしていた精霊姫でした〜今さら戻れと言われても、隣国のイケメン皇帝が離してくれません〜

ハリネズミの肉球
ファンタジー
「おい、城の噴水が止まったぞ!?」 「街の井戸も空っぽです!」 無能な王太子による身勝手な婚約破棄。 そして不毛の砂漠が広がる隣国への追放。だが、愚かな奴らは知らなかった。主人公・ルリアが国境を越えた瞬間、祖国中の「水の魔石」がただの石ころに変わることを! ルリアは、触れるだけで無尽蔵に水魔力を作り出す『水精霊の愛し子』。 追放先の干ばつに苦しむ隣国で、彼女がその力を使えば……不毛の土地が瞬く間に黄金のオアシスへ大進化!? 優しいイケメン皇帝に溺愛されながら、ルリアは隣国を世界一の繁栄国家へと導いていく。 一方、水が完全に枯渇し大パニックに陥る祖国。 「ルリアを連れ戻せ!」と焦る王太子に待っていたのは、かつて見下していた隣国からの圧倒的な経済・水源制裁だった——! 今、最高にスカッとする大逆転劇が幕を開ける! ※本作品は、人工知能の生成する文章の力をお借りしつつも、最終的な仕上げにあたっては著者自身の手により丁寧な加筆・修正を施した作品です。

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります

竹桜
ファンタジー
 武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。  転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。  

ハズレスキル『自動販売機』を授かって婚約破棄されましたが、 実は回復薬も魔力食も出せる最強スキルでした

暖夢 由
ファンタジー
十八歳の成人儀式で授かったのは、誰も聞いたことのない《自動販売機スキル》。 役立たずと嘲られ、婚約者レオンには即座に婚約を破棄され、人生が崩れ落ちたように思えた。 だがそのスキルには、食べ物を作り、摂取すれば魔力を増やし、さらに“治癒効果”を付与できるという隠された力があった。 倒れた母を救い、王都の名門・ヴァルセイン伯爵夫人を救ったことで、カミーラは“呪詛”という闇の存在を知る。伯爵邸で出会った炎の力を持つ公爵家次男レグナスとの出会いが、彼女の運命を大きく変えていく。 やがて王都全体に“謎の病”が蔓延。カミーラは治癒スープの炊き出しを行い、人々を次々と回復へ導く。 一方、病の裏で糸を引いていたのは………。 “無価値”と嘲られたスキルが、いま世界を癒し、未来を照らす光となる――。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

治癒魔法で恋人の傷を治したら、「化け物」と呼ばれ故郷から追放されてしまいました

山科ひさき
恋愛
ある日治癒魔法が使えるようになったジョアンは、化け物呼ばわりされて石を投げられ、町から追い出されてしまう。彼女はただ、いまにも息絶えそうな恋人を助けたかっただけなのに。 生きる希望を失った彼女は、恋人との思い出の場所で人生の終わりを迎えようと決める。

処理中です...