最弱装備でサクセス〜どうのつるぎとかわの防具しか買えなかった俺だけど【レアリティ777】の効果が凄すぎて最強になってしまった〜

キミちゃん

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第三部 オーブを求めて

第十八話 ルーズベルト

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「おはよう、カリー。昨日は楽しかったよ。」

「ん? あぁ、起きたか。俺も楽しかったけど……サクセス、お前酒癖悪りぃな。」


 昨夜、夕日が沈んだ後、カリーの作る絶品料理を食べながら、再度酒を酌み交わして談笑した。
 ガールズトークならぬ、ボーイズトークである。
 お蔭でカリーの事を今まで以上に好きになった気がする。


 違うよ?
 そっちじゃなくて、人としてだからね!


 とまぁ、そんなこんなで色々話をしたはずなのだが……途中から記憶がない。
 うむ、やはり俺は、酒はほどほどにしないといけないようだ。


「すまん! ちなみに途中から記憶がないんだが、俺は何をやったんだ?」


 一応確認する俺。
 まぁ、男二人なのだから、たいていの事は許容範囲だろう。


「そうだな、いきなり裸踊りをし始めることから始まり……。」

「ちょ! たんまたんま! もういいわ! あちゃー、またやっちまったか。でもカリーだけで良かったわ、女性がいたらまた大惨事になるところだったな。」


 カリーの出だしの冒頭を聞いただけで、自分の醜態が想像できる。
 冒頭からそんなハイレベルな珍プレイをしていたなら、その後の事はやっぱり聞きたくはない。
 すいません、許容範囲外でした。
 ペポシの家で飲みすぎなくて、本当に良かった。


「お前……毎回あんな風になるのか?」

「いやいや、今回はちょっと開放感が半端なくて、ついやり過ぎただけ。普段はちゃんとセーブしてるさ。」

「ならいいんだがな。んで、今日はどこまで進むつもりだ? 一応、あそこが目的地なんだろ?」


 カリーは、海沿いに見える港町を指す。
 女神の導は、その港町の方角を指し、更に光は海を突き抜けていた。
 つまりは、港町から船に乗っていかなければならない事を意味する。


「そうだな。とりあえずは、最初の目的地はあそこで間違いないと思う。町は一つしか見えないし、あれが【ルーズベルト】だろう。ここからだと……急げば今日中に着きそうだな。」

「俺もそう思う。だが、近いように見えて結構遠いぞ。着くとしたら夜だ。」


 カリーも俺と同意見のようだ。
 俺も着くのは夜になると思うが、それでもかまわない。
 ただ、宿が空いているかだけが心配だな。
 空いて無ければ、馬車で寝ればいいか。


「うし、じゃあ行くか。一応、初めてのマップだから安全に注意して行こうか。」


 それから俺達は山を下ると、小さな森を隔ててルーズベルトに向かった。
 森の中では、珍しくモンスターと遭遇する。
 だがしかし、ゲロゲロがサクっと倒してくれるので、障害にもなりえなかったが。

 そして日が沈んで夜になると、やっとルーズベルトの町が見えてきた。


「カリー、間もなく着くぞ。起きろ!」


 俺は馬車の中で寝ているであろう、カリーに声をかけて起こす。


「あ、あぁ。すまん、ちょっと寝過ぎちまったか。悪いな。」

「いやいいって、見張りで疲れているんだ。でも今日は普通に寝れるんだから、早めに起きていた方がいいだろ?」

「そうだな。お、門番が立ってるな。こんな夜でも警備しているって事は、ここはしっかりと統治されているっぽいな。」


 カリーは馬車から顔を出すと、町の門の前に立っている兵士達を見ていった。
 お城っぽいのはないから、町には間違いないんだろうけど……ん? 今のはギャグじゃないぜ?

 と、それはいいとして、やはり港町だから交易が栄えているんだろうな。
 だからこそ、色々と厳重なのかもしれない。
 できるだけ、怪しまれないようにスムーズに門を通過したいところだ。


「そこの馬車! とまれぇぇい!」


 俺達の馬車が門に近づいて行くと、突然、重装備をした兵士達が馬車を囲み始め、その中の一人が大声で叫んだ。
 俺は、とりあえず言われた通り馬車を止めると、隊長っぽい風格の男が近づいて来る。


「こんな夜更けに何の用だ? 貴様らは何をしにここに来た? 正直に話せ!」


 へ?
 なんでいきなりこんな威圧的なんだ。
 つうか、何か疑っている感じがする。
 どういうことだろうか?


「私は旅の冒険者で、船に乗りたくてこの町に来ました。怪しい者ではございません。」 

「ふむ、怪しい奴はみんな怪しい者ではないと言うんだな。おい、お前たち! この馬車を隅々まで確認しろ!」

「サー! イエッサー!」


 俺は正直に話したのに、いきなり言いがかりをつけられてしまった。
 それどころか、兵士達が勝手に馬車の中を荒らしまくっている。


 これが普通なのか?
 こんなのが許されるのか?


「おい、てめぇら。いい加減にしろ! 誰の許可を得て、こんな事してるんだ? 理由も説明せずに何様なんだよ!」


 俺がキレそうになる前に、カリーがキレた。
 隊長の前まで行くと、「あぁん?」と言った感じで顔を近づけながらメンチビームを発射している。
 しかし、隊長はそれに負けずに睨み返していた。


 一触即発の雰囲気だ。
 正直俺は、「いいぞぉ! やれやれぇ!」と煽りたくなってくる。
 

 がしかし、いきなりこれは流石にまずいだろ。
 とりあえず止めるか。

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