最弱装備でサクセス〜どうのつるぎとかわの防具しか買えなかった俺だけど【レアリティ777】の効果が凄すぎて最強になってしまった〜

キミちゃん

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第三部 オーブを求めて

第七十五話 秘密の花園

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「では、どうぞお入りください。」

「お、おう。じゃあ入るぞ……。」


 ドキドキ……ドキドキ……
 

 俺は今、秘密の花園に入ろうとしている。
 そこがどんな風になっているのか、童貞の俺には予想もつかない。


 ぬいぐるみに囲まれた、ファンシーな部屋だろうか?
 それとも、花が添えられた落ち着いた部屋だろうか?


 色々妄想は膨らむが、ぶっちゃけそんな事はどうでもいいんだ。
 大切なのは

 
   狭い部屋で二人きり……


ということだ。


 若い男女が一つの部屋にしけ込むのだ、何があってもおかしくはないだろ?
 もしも何もなかったとしても、必ず戦利品(パンティ)だけは見つけてみせる。

 

「どうしたんですか? 早く入って下さい。 そこにいられると誰かに見られちゃいます。」


 俺が部屋に入らないでいると、シロマが恥ずかしそうな顔で催促してきた。


 み、みられちゃまずいんか!?
 どういう意味だそれ!
 これは、もう期待していいんじゃないか?


 し~ろまちゃぁぁ~ん!!


 と言いながら、ダイブしても許されるんじゃないか?


 と思ってみたものの、そもそも俺にそんな度胸はない。


 だって、嫌われたくないし!


 故に普通に部屋に入る。


「し、失礼します。ここがシロマの部屋か……。……俺の部屋と変わらないな。」


 いざ入ってみると、秘密の花園は殺風景な部屋で、俺の部屋と何も変わらない。
 しいて言うならば、違うのは机にいくつかの本が並んでいるところだけ。


 でもそんな事は些事である。
 こんな夜更けに男女が二人、ベッドは一つ。
 やる事は一つしかないだろ? ぐへへへ……


「あまり可愛い物とか置いていなくて、すみません。それよりも、まずは私が知った光魔法についてお話しますね。」

「へ、え……あ、うん。お願いします。」

「どうしたんですか?」

「いや……何でもない。続けてくれ。」


 俺は何をしにここに来たんだ。
 光魔法について知るためだろ?
 完全に意識がエロ仙人に乗っ取られていたわ。


 でも、まだわからないぞ。
 きっと、チャンスはある!


「では、まず初めに光魔法の性質についてお話します。知っての通り光魔法は、闇属性に対して特に効果がある魔法です。逆に他の属性に対してはそこまで大きな効果はありません。そして、同じ光属性の相手には全く効きません。」


 ふむふむ
 知っての通りと言われても初耳だ。
 まぁ闇属性に効くのはわかってたけど、光属性に無効とか知らんかったわ。


「ん? じゃあライトヒールは、俺には意味がないってことか?」

「はい、そうです。って、え? 今まで気づいていなかったんですか!?」


 驚くシロマ。
 そしてもっと驚く俺。


 今までそこまでピンチになった事が無かったからわからなかった。
 使った事もあったけど、回復が遅いなぁって思ってたくらいだし。
 つまり、あの回復はオートヒールの効果だったのか!


「そうですか。では伝えておいてよかったです。次に光魔法とスキルについて、いくつかありましたので、それをお伝えしますね。ただ、どれが使えてどれが使えないかまではわかりません。」


 キタキタァァー!
 新スキルに新魔法!
 あがるぜぇぇえい!


「構わない。わかる限り全部教えてくれ。」

「わかりました。それでは、このノートに全て書いてありますので、それをもって表に出ましょう。」


 そう言って、シロマは机に置かれている一冊のノートを手に取る。
 そして、俺は一瞬何を言われたかわからず、それを茫然と見ていた。


「……え?」

「ここだとどんな魔法かわかりませんので。どうかしましたか?」


 茫然としている俺を見て、シロマが不思議そうに俺を見つめる。
 だが、俺はまだショックから覚めない。
 だって、あそこまで期待させたんですよ?
 そんな、ただノートを取りに来ただけだなんて……そんな馬鹿な!


「ここに来たのって、もしかしてそのノートを俺に渡すためだけ?」

「はい、そうですが? あ……まさか、サクセスさん、別の事を期待していたのですか?」


 突然焦るシロマ。
 どうやら、俺が何に期待していたかわかったらしい。


 いや、つうか、散々意味深な事を言ってたよね?
 童貞故の勘違いだなんて言わせないぜ?


 っと、言いたいところだが、そんな事を言えるはずもなく……


「そ、そ、そ、そんなことないべさ! んじゃいくべいくべ!」


 ただ焦って必死にごまかすだけであった。
 俺って……情けない……。


「サクセスさんは、どうしていつもそんなにエッチなんですか! そういうのは、まだダメです!」


 シューン……。


 拒否られた。
 まぁ仕方ないよね。
 今はそんな時じゃないし……。


 ごめんな、息子よ。
 期待させてごめんな……。
 今晩沢山慰めてあげるからな……それで我慢してくれ。


 俺はしょぼくれながら、シロマの前を歩き始めると階段を上っていく。


 俺の息子もさっきまでの元気が見る影も無くなった。
 俺と同じで下を向いている。


 しかしそんな時、ボソッと後ろから何かが聞こえてきた。


「みんなが帰ってきたらです……。」


 あの後、一言も話さなかったシロマが漏らした言葉。
 その言葉を聞いて、俺達は上を向いた……粘っこい涙をほんの一滴こぼしながら。


 だが、俺はそれを聞こえない振りをしながらスルーする。
 ここで、がっつけばひかれる可能性があるからな。
 聞こえない振りをするのが男ってもんだろ。


 おっしゃ!
 みんなが戻ったら、3人いっぺんに相手してやる。
 たぎるマグマを大噴火させたるから覚悟しろ! 


 
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