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壱
しおりを挟む昔々
あるところに
お爺さんとお婆さんが
住んでいました
お爺さんは山へ竹取りへ
お婆さんは川へ洗濯へ行きました
お婆さんが川で洗濯をしていると
スーと巨大な亀が泳いで来ました
泳いでると言うより
川の流れに
身を任せています
川の大きさと
亀のサイズがあっておらず
亀は窮屈そうにしています
何とか亀は泳いでいます
お婆さんは唖然として
その巨大な亀を見送りました
お婆さんが家に帰宅すると
お爺さんが既に家にいました
お爺さんが手に持っていた物を見て
お婆さんは腰を抜かしました
「お爺!!なんだいその竹は!?」
お爺さんが
手にしていたのは
巨大な竹です
お爺さんとお婆さんが
竹を割ってみる事にしました
お爺さんは家の外に置いてある
大きな斧を持って来ました
斧の重さに
お爺さんはフラついています
何とかして斧を持って来ると
お爺さんとお婆さんは協力して
大きな竹を切りました
ぱっかーん
なんと
竹の中から
健康優良児の女の赤子が
飛び出して来ました
「これはきっと、神様がくださったにちがいねぇ」
子宝に恵まれなかった
お爺さんとお婆さんは
大喜びです
女の子を竹から生まれた
【竹子】と
お爺さんとお婆さんは
名付けました
竹子はすくすく育ち
やがて美しい女性になりました
ある日 竹子が言いました
「私、織物を織りますので
決して覗かないで下さいね」
とお爺さんとお婆さん言い
別室に閉じ籠(こも)ってしまいました
数週間経ったある日の事
竹子がいる別室から
激しい息遣いが聞こえました
その声を聞いて
お爺さんとお婆さんは大慌てです
竹子がいる別室の襖(ふすま)を
開けてしまいました
そこには
全身筋肉質の
おかっぱ髪の女性が
筋肉トレーニングをしていました
「たっ…竹子は…?」
お爺さんが
辺りを見渡し
竹子を探しています
「何を言ってるのですか、私が竹子ですよ」
竹子は声変わりをしており
男性の様に太い声です
「お婆さん、私は鬼退治に鬼ヶ島に行ってまいります」
竹子のその発言に
お婆さんは黍団子(きびだんご)を
作ってくれました
竹子を見送ろうと
3人は家に出ると
川に巨大な亀がいました
竹子は亀にまたがると
鬼ヶ島へ向かって行きました
━━━━━━━━━━━━━━━
数ヶ月
亀にまたがった
竹子が無事に帰還しました
亀には竹子以外に
ゴールデンレトリバー
チンパンジー
オウムが乗っています
家に着いた竹子は
お爺さんとお婆さんに
暖かく迎え入れられました
着いて早々
ゴールデンレトリバーが
お爺さんに飛びかかり
顔をベロンベロン舐めています
「アフォ!!アハ!!ヒヒヒ!!」
他の2匹もお爺さんに懐いています
動物達と
お爺さんとお婆さんと竹子は
鬼ヶ島から【盗んだ宝物】で
幸せに暮らしました
めでたしめでたし
終
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