堕ちて逝った塊

佐野絹子

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死 参

06 ⅩⅡ

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柄の悪い男は
次の部屋で死んだ
━━━━━━━━━━━━━━━
先ず
僕達6人は
真っ白い部屋を出た

その先は
薄暗い小さな部屋だった

初めに
目を覚ました場所とは
少し似てるかな?

その部屋では
食事が用意されていた

皆 食欲がない様子だったけど
眼鏡くんの言葉で
皆 食事を始めた

柄の悪い男だけ
獣の様に手掴みで
食事を食らっていたね

それを見て僕は
食欲が失せたよね

他の人は
どう思ったのか
知らないけど

食事をし終わった僕達は
部屋を出ようとした時

男の首輪が作動した



死んじゃった

ん~
僕には関係ない事だよ

でも…でもね最後
男の首輪が爆発した時
男の頭が
太郎ちゃんの傍に落ちて
それを見た太郎ちゃんは
気を失っちゃった

意外と繊細なんだなって
少し可愛く思えた

周りが
慌ててたけど
眼鏡くんだけは
冷静に動いて
太郎ちゃんを背負って
皆とその部屋出た
━━━━━━━━━━━━━━━
今、僕は
太郎ちゃんの部屋に
僕と眼鏡くん太郎ちゃんと
一緒にいる

この場所は
何もかも
高級な雰囲気で
落ち着かない

まぁ…………でも

僕この人達と
一緒にいると
落ち着く事が
出来るんだよね…………

今は……今だけは
ゆっくりと眠らせてもらうね

おやすみなさい

僕の友達
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