【完結】無自覚腐男子の僕ですが何故か推しBL神絵師に溺愛されすぎてしんどいので誰か謎解きしてください。

コウヨリモカ@新作ヒーヒー執筆中✏️💦

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第二章(謎解きのおわり)

実は彼、次の作品で主人公です。

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 ……え?

 太郎さんだけでなく、完全アウェイな女の子たちまでもが、そうやって口を揃えて答えると、さすがに信ぴょう性が高くないか……?

 僕は、思わず自分の背後や店内中をぐるりと見回すも、特にこれと言って怪しいカメラなども見当たらない。

 どうやら、これは、ドッキリでもサプライズでも無いらしい……。

 あえて一番怪しい人物を挙げるとするなら、間違いなくそれは僕だろう。

 店の防犯カメラには、ばっちり挙動不審の若い男の姿が記録されているはずだ。

 ……………………………………………………………………………………え?


 バチくその……イケメンだって?

 ……僕が?

「……え……僕って……イケメンなんですか?」

「うん」

 満場一致で肯定された。

 まっったくピンとは来てないが、まさかの僕はイケメンだったらしい。……マジか。いや……僕の三軍に捧げた24年の月日よ。

 イケメンってもっと、人生楽しいのかと思っていました。なんだ、全然じゃんか。むしろ、めちゃくちゃしょっぱいぞ。

 僕は、放心状態で、24年ぶりに更新された自分自身に関する最重要事項を前にして、その場に立ち尽くしていた。

「……あれ? もしかして、太郎さんが僕を好きだっていうのも、その、イケメンだからなんですか?」

「うん」

 あ、なる。……そーなんだ。なんだこれ、めちゃくちゃスンッてなるな、なんでだこれ。……あれ? ほんとに僕ってイケメン?

「まあー、お前は残念すぎるだよな」

 太郎さんの後ろにいる女の子たちも、みんな一様にウンウンと頷いている姿を見て、僕は苦虫を噛み潰したような気分だった。

「まー、あれだ。お前って滅多に鏡とか見なさそうだもんな。なあ、誰か鏡持ってない?」

「えー……」

 どうやら、この場に手鏡を所持している女子力の持ち主はいなかったみたいだ。

「しゃーねーな、んじゃ、スマホのカメラでいっか」

 そう言って、太郎さんは、僕が映り込むように設定したカメラ画面をこっちに向けてきた。

 実は、悔しいことに、太郎さんの言う通りで、僕は鏡で自分の顔をほぼ見ずに生活しているのだ。そんな、驚くべきようなことじゃない。でもまあ、見るのは朝、洗面所で顔を洗うときくらいのものだ。(毎日1分)

 だから、こんな改めて、それも人前で、いざ自分の顔を見ろと言われたって、気分が悪くなるだけだった。

 そのスマホ画面に映っているのは、目と鼻と口が付いている、顔色の悪い男だった。

「……ははっ、久しぶりだってのに、ひでー面してんじゃん」

 その声を聞いて、僕はハッとした。

 カシャッ

 そして、ちょうどその顔を太郎さんにスクショ(スクリーンショット)で撮られた。

「……ちょっ、太郎さん!?」

 僕は慌てて顔を手で隠した。

「……今、太郎さんといるのか」

 僕は、たまらずに、もう一度スマホ画面に顔を映した。

「……間宮」

 間宮の顔は見えない。そこに写っているのは、僕の顔だけだった。でも、確実に間宮が

 太郎さんは、スマホのカメラ画面ではなく、なんとL◯NEのビデオ通話の画面を開いていたのだ。

 そして、そのスマホの繋がった先にいるのが、間宮だった。1年ぶりくらいに聞く間宮の声は、何一つ変わっていないように思えた。


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