効率厨による異世界冒険

大西信寺

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第6話 残念な解析

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歩きながら見る景色、見るものに『解析lv1』を使う。


『良い景色ですね』


「…………」


『何かの木ですね』


「…………」


『もしかして………ご主人はコミ障というやつですか?』


「………………」


『ご安心ください、私はスキルですが……ご主人とは話しを出来るんですよ。 ではまず私で練習をしてみましょうか。』


「……………………」


『ご主人! まずは話しをすることが大事なのです! 景色や木を眺めている場合ではありませんよ!!』


「…………………」


(おかしい………木とかに『解析』のスキルを使っていたらこのアホスキル喋り掛けてきやがったぞ。 俺は木とかについて知りたいのになんて無駄なスキルなんだ………)


『だからご主人! まずは挨拶の練習をしてみましょう!! ちょうど小石を見てることですから、この小石に挨拶をしてみましょう。 まずは私の言ったことを復唱してみましょう! こんにちは小石さん! 今日は良い天気ですね。』


(小さな石に『解析』を掛けただけなのに、この長文……このスキルはもう駄目かもしれないな……)


















『木さん! あなたはなんて素敵な木なんでしょうか!! さぁ!ご主人もご一緒に!!』


『解析』を無視しながら歩くと前方に何かを見つける。


「ゴブゴブ!!」


「キチキチキチ!!」


『うーむ、なんでしょうか。小人さんと大きな蜘蛛さんでしょうか?』


そして一向に良くならない『解析』


そしてお世辞でも顔的にどう見ても小人ではなく、ゴブリンだろう……


顔は可愛くも美形でもなく、どっちかっていうと醜い方だし、あとゴブゴブ言ってるしな。


蜘蛛でかいな、俺の膝くらいはあるぞ。


信は争っている、ゴブリンと大蜘蛛を見つけた。


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今日は新しく「転生したら幼なじみができただと!?」という小説も書きましたのでそちらもよろしくお願いします!
では失礼します!
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