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食べてはいけない!
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此処は魔界を統べる恐ろしい魔王様のお城。
毒竜は紅茶の用意をしようとキッチンへ行った……のだが。
「魔女!? スライムは食べ物ではない!」
むにむにとスライムを噛んでいる魔女を見つけて久しぶりに焦る事になった
……。
(魔女は気まずそうに視線を泳がせている)
「……魔女」
毒竜はぷるぷる震えるスライムをつまみ上げ外に逃がした。
偶然出来た命だが強く生きてほしい。
「いちご大福は残念だったな。だが、あれは食べれないんだ。わかるな?」
魔女はこくりと頷く。
変な所を見られてしまった上に、子供に言い聞かせるように諭されて魔女は割と泣きそうである。
興味本位でスライムを噛んだ自分のせいなのだが。
「よし。魔女はいい子だ」
毒竜は安心したように優しく微笑んで魔女の頭を撫でた。
何となく照れた魔女は、ずれた大きめのとんがり帽子を元に戻す。
「代わりにはならないが紅茶と……そうだな、いちごのケーキを用意しよう。おいで、魔女」
差し出された手をとり魔女は嬉しそうに毒竜と歩いて行った。
因みにその後、あんこスライム(仮)は元気に生きているらしい。
毒竜は紅茶の用意をしようとキッチンへ行った……のだが。
「魔女!? スライムは食べ物ではない!」
むにむにとスライムを噛んでいる魔女を見つけて久しぶりに焦る事になった
……。
(魔女は気まずそうに視線を泳がせている)
「……魔女」
毒竜はぷるぷる震えるスライムをつまみ上げ外に逃がした。
偶然出来た命だが強く生きてほしい。
「いちご大福は残念だったな。だが、あれは食べれないんだ。わかるな?」
魔女はこくりと頷く。
変な所を見られてしまった上に、子供に言い聞かせるように諭されて魔女は割と泣きそうである。
興味本位でスライムを噛んだ自分のせいなのだが。
「よし。魔女はいい子だ」
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「代わりにはならないが紅茶と……そうだな、いちごのケーキを用意しよう。おいで、魔女」
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