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厨房の使用権、GET
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ベッドをころころ、ころころ、ころころ。
クッションを抱きしめころころ、ころころ。
端から端まで往復してこてりと止まる。
「すっごい暇」
心からの呟きだった。
あれから数日。
長男のエドワードとも対面を果たした。
近衛というイメージから厳しそうな想像をしていたのだが、エドワードは穏やかで面倒見のいいお兄ちゃんだった。とはいえ、エリート騎士だけあって鍛えられた体つき。
マッチョに見えない細マッチョ。
やはり貧弱っ子はクラレンスだけだった。
ちなみに色彩は薄い金の髪に空色の瞳というクラレンスとお揃い。
家族仲は至って良好。
ヘンリーには避けられてる感があるが、それ以外の家族は時間があればこぞって構ってくるし「おまえなんかいらん!家の恥だ!!」とお外へポイッされる展開はなさそうである。
よかった、よかった。
使用人たちも幼児を相手にするかのごとく優しいし、不満はない。
不満は……ないのだが、どうしようもなく暇だった。
まず、家族は時間があるときは構ってくれるが全員騎士の仕事が忙しく家に居ること自体が少ない。
一般の騎士の次男・長女はともかく、団長・副団長の両親や近衛の長男なんてレアキャラレベルの遭遇率。
仮にも貴族のクラレンスだが、田舎では友達と森やその辺を遊びまわったり病弱ながらもわりと自由に過ごしていたが……誘拐の危険性もあるということで王都では行動を制限されている。
まだ友達もいないし、今日は本を読む気分でもない。
と、いうことで。
「すみっこでいいんで場所貸してください!」
やってきたのは厨房。
きびきびと働く料理人さんたちを尻目に温和なクマさんを思わせる料理長へとぺこりと頭を下げた。
料理経験はあるので火や包丁の扱いは平気なこと、万が一ケガをしても自己責任で料理人さんたちには迷惑をかけないこと、あと暇すぎて死んじゃいそうですと説得し厨房の使用権をGET。
「お昼の準備ってまだですか?」
「はい。……お腹がすかれましたか?」
「いいえー。じゃあ今日は僕の分は抜いてもらえますか?自分で作りたいんで。あっ、料理に不満があるとかそういうのじゃないですからね??ただの趣味です」
クマさん……じゃなかった。料理長とお話ししつつ「いっつも美味しいごはん、ありがとーございます!」と料理人さんたちに告げる。
毎日の食事は本当に美味しいし、勝手に料理人さんたちの聖域に乗り込んで「自分で作りたい!」など下手したらケンカ売ってると思われかねない。
感謝とお礼、超大事。
さぁて、なにを作ろう~?と袖をまくる。
少し考え、サンドイッチに決めた。
お手軽だし、王都にきてから食べてない。
そもそもこの世界ではあまり食べられていないのだ。
なぜなら、マヨネーズがないからだとクラレンスは考えている。
もちろんマヨネーズを使用しないサンドイッチもあるが、具材にもよるがマヨネーズがないと味が物足りなかったり、パサパサしがち。
マヨネーズは偉大なのだ。
異世界転生モノの料理系ノベルでもマヨネーズ・プリン・唐揚げはド定番。
クラレンスもマヨネーズ・プリンはときどき作ってじいちゃんたちに大絶賛をもらっていた。
なお唐揚げは未挑戦。
油の処理が大変だし、どうせ作るならある程度の人数分を一度に作りたい。なので老人+小食気味な子供家庭には適した料理でなかったのだ。
だが、ここは騎士一家。
たくさん食べてくれそうな人は溢れてるし、今度ぜひ挑戦しようと目論んでいたりする。
何はともあれ、メニューも決まったし、いざ調理開始~。
クッションを抱きしめころころ、ころころ。
端から端まで往復してこてりと止まる。
「すっごい暇」
心からの呟きだった。
あれから数日。
長男のエドワードとも対面を果たした。
近衛というイメージから厳しそうな想像をしていたのだが、エドワードは穏やかで面倒見のいいお兄ちゃんだった。とはいえ、エリート騎士だけあって鍛えられた体つき。
マッチョに見えない細マッチョ。
やはり貧弱っ子はクラレンスだけだった。
ちなみに色彩は薄い金の髪に空色の瞳というクラレンスとお揃い。
家族仲は至って良好。
ヘンリーには避けられてる感があるが、それ以外の家族は時間があればこぞって構ってくるし「おまえなんかいらん!家の恥だ!!」とお外へポイッされる展開はなさそうである。
よかった、よかった。
使用人たちも幼児を相手にするかのごとく優しいし、不満はない。
不満は……ないのだが、どうしようもなく暇だった。
まず、家族は時間があるときは構ってくれるが全員騎士の仕事が忙しく家に居ること自体が少ない。
一般の騎士の次男・長女はともかく、団長・副団長の両親や近衛の長男なんてレアキャラレベルの遭遇率。
仮にも貴族のクラレンスだが、田舎では友達と森やその辺を遊びまわったり病弱ながらもわりと自由に過ごしていたが……誘拐の危険性もあるということで王都では行動を制限されている。
まだ友達もいないし、今日は本を読む気分でもない。
と、いうことで。
「すみっこでいいんで場所貸してください!」
やってきたのは厨房。
きびきびと働く料理人さんたちを尻目に温和なクマさんを思わせる料理長へとぺこりと頭を下げた。
料理経験はあるので火や包丁の扱いは平気なこと、万が一ケガをしても自己責任で料理人さんたちには迷惑をかけないこと、あと暇すぎて死んじゃいそうですと説得し厨房の使用権をGET。
「お昼の準備ってまだですか?」
「はい。……お腹がすかれましたか?」
「いいえー。じゃあ今日は僕の分は抜いてもらえますか?自分で作りたいんで。あっ、料理に不満があるとかそういうのじゃないですからね??ただの趣味です」
クマさん……じゃなかった。料理長とお話ししつつ「いっつも美味しいごはん、ありがとーございます!」と料理人さんたちに告げる。
毎日の食事は本当に美味しいし、勝手に料理人さんたちの聖域に乗り込んで「自分で作りたい!」など下手したらケンカ売ってると思われかねない。
感謝とお礼、超大事。
さぁて、なにを作ろう~?と袖をまくる。
少し考え、サンドイッチに決めた。
お手軽だし、王都にきてから食べてない。
そもそもこの世界ではあまり食べられていないのだ。
なぜなら、マヨネーズがないからだとクラレンスは考えている。
もちろんマヨネーズを使用しないサンドイッチもあるが、具材にもよるがマヨネーズがないと味が物足りなかったり、パサパサしがち。
マヨネーズは偉大なのだ。
異世界転生モノの料理系ノベルでもマヨネーズ・プリン・唐揚げはド定番。
クラレンスもマヨネーズ・プリンはときどき作ってじいちゃんたちに大絶賛をもらっていた。
なお唐揚げは未挑戦。
油の処理が大変だし、どうせ作るならある程度の人数分を一度に作りたい。なので老人+小食気味な子供家庭には適した料理でなかったのだ。
だが、ここは騎士一家。
たくさん食べてくれそうな人は溢れてるし、今度ぜひ挑戦しようと目論んでいたりする。
何はともあれ、メニューも決まったし、いざ調理開始~。
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