異世界転生したけどチートもないし、マイペースに生きていこうと思います。

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噛めば噛むほど……

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網の上でお肉を焼く。
わくわく、わくわくと見守りながらお皿にとってもらったのをふーふーしてパクリ。

「いかがですか?」

「いい感じです!」

グッとサムズアップして答えた。

味見していたのは一晩しっかり味を染み込ませたお肉。
燻製する前に味付けの確認なのです。

もしも味が濃すぎれば流水で洗い流したり、水を張ったボウルにつけて塩抜きをしましょう。

網やパットなどにお肉を並べ、冷蔵庫などでカサカサになるまで乾燥させます。
冬なら冷蔵庫でなく風通しのいい日陰で自然乾燥でもOKです。

乾燥させたお肉に黒胡椒をたっぷりとガリガリさせて……。

そしていよいよ、燻製作業!

クラレンスは料理長と一緒にキッチンの裏手へと出た。

「わーこれが燻製器!」

凝り性の料理人さんたちのお陰で、ブロンデル家には本格的な燻製器があるのだ。
はじめて見る本物を前にまわりをちょろちょろするクラレンスをよそに、料理長が手際よく準備をしてくれる。

「さて、では火をいれましょう」

「はーい!」

ちょっとやってみたかったが、「危ないから」と言われ却下された。
仕方がないので料理長の手元を大人しく見守る。

ウッドチップに火が燃え移る。
くんくんと鼻を動かして匂いを嗅ぎつつ、しゃがんだ膝に両肘をついて燻製器を見守っていると苦笑いされた。

「まだまだ時間がかかりますよ?ずっと待っているのも退屈でしょう。中でおやつでも食べませんか?」

魅力的なお誘いに燻製器とキッチンへのドアに視線をうろうろ。

確かにここでずっと見ているのは飽きそうだ。
あと足がしびれそう……。


誘惑に負けたクラレンスはおやつタイムに突入した。
その日のおやつはアイスクリーム。
ナッツのハチミツ漬けをたっぷりかけて食感も楽しい一品でした。


「そろそろですかな」

薫り立つウッドチップといい感じに燻製されたお肉に「わぁ!」と歓声をあげる。

食べていい?もう食べていい?と期待を込めて料理長をチラ見するも、「網が熱いので少しお待ちを」を待てをされてしまった。
 
きゅぅぅ~~ん!

そんな切なげな幻聴が聞こえそうな状態で待つことしばし、少し熱のとれたビーフジャーキーが差し出された。

「どうぞ」

「ありがとうございます!」

喜色を浮かべて齧りつく。

あむり。
もっきゅ、もっきゅ、もっきゅ、もっきゅ。

噛めば噛むほど味が出る、これぞビーフジャーキー!!

味もしっかりと染み込んでいるし、歯ごたえはあるけど筋っぽくはなくて食べやすい。
なによりピリリと効かせた黒胡椒がアクセントでお酒も進みそうだ。

騎士団で食べた干し肉とはもはや別物。

「私どももいただいてよろしいですか?」

「もちろんです」

そして出来ればまたつくってほしい。
そんな下心を込めて料理人さんたちに頷けば、やはり普通の干し肉とは別物だと驚いていた。

よぉ~し、これでおつまみ完成!!

ほくほくしながらクラレンスはまた手を伸ばした。
ビーフジャーキー……止まらなくなりますよね。

アウトドアがお好きな方や、燻製がお好きな方はお持ちかもしれませんが、なかなか燻製器はご自宅にないですよね。

でも大丈夫。
深さのある大き目のフライパンでも燻製は可能です。

網にお肉をならべ、フライパンにウッドチップをいれて燻製しましょう。

フライパンの蓋は密閉できる大きさのものを用意してくださいね。
ときどき蓋についた水分は取りのぞいてあげてください。

もしくはオーブンでじっくり焼いても作れます。
キッチンペーパーなどでときどき油を取りのぞきながら片面をじっくり焼いたら、裏返してもう片面も同じように焼いてください。

手間と時間はかかりますが、ちょっとお高めのビーフジャーキーをお手頃価格かつお好みの味つけで楽しめますよ。
興味がおありの方はぜひお試しください。
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