全知全能(笑)のゼウス、現代日本でコンビニ出禁になる

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第7話「天岩戸ダンサーズ、爆誕! ウズメの誘惑ボケにゼウス悶絶!?」

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 予選一回戦、俺たちの次にステージへ上がったのは――。  日本最古の踊り子、アメノウズメ率いる『天岩戸(あまのいわと)ダンサーズ』だ。

 相方のサルタヒコは、異常に鼻が長い(神話通り)仮面を被り、DJブースの前に立った。

「カモン、ウズメ! 岩戸をブチ抜くビートを刻むぜ!」

 重低音が響き渡り、ウズメが扇子を振り回しながら踊り出す。  そのボケは、俺たちの「ジャガイモ漫才」とは一線を画す、あまりにも艶やかなものだった。


 ステージ:天岩戸ダンサーズ
ウズメ: 「どうもー! 岩戸の前で一肌脱いだら、世界に光が戻っちゃった。天界の露出狂ことウズメです!」

サルタヒコ: 「道開きの神だけど、自分の婚期だけは行き止まり。サルタヒコです。お願いしますー」

ウズメ: 「いやー、最近の合コンってのは退屈ね。昨日も神々の合コンに行ったんだけどさ」

サルタヒコ: 「お前、あっちこっちに出没するな。……で、どうだった?」

ウズメ: 「参加者が、ポセイドンとハデスとバカ(ゼウス)だったのよ」

ゼウス: (客席で)「おい! 俺をバカ枠に入れるな!」

ウズメ: 「ポセイドンが『俺の愛は海より深いぜ』って言うからさ。私、思わずストリップ(神話の再現)を始めちゃったの」

サルタヒコ: 「公然わいせつで捕まるわ! 海を荒らすな!」

ウズメ: 「そしたらハデスがさ、冥界からケルベロスを連れてきて『この子とどっちが可愛いか勝負だ』って言い出して」

サルタヒコ: 「犬と競うな! 三つの首のどこにキスすればいいんだよ!」

ウズメ: 「結局、私が激しく踊りすぎて、会場の居酒屋が『天岩戸』みたいに閉まっちゃった。誰も出てこられなくなっちゃったわ」

サルタヒコ: 「営業停止処分だよ! もういいよ!」

二人: 「ありがとうございましたー!」

 会場中が、ウズメの妖艶(?)なボケに飲み込まれ、男性神たちが鼻血を出して倒れている。  審査員の点数表が、かつてない高得点を叩き出した。

「……ゼウス、これはマズい。あいつら、エロと伝統を融合させてやがる」

 オーディンが物干し竿を握りしめる。  俺も、これまでにないプレッシャーを感じていた。

 その時、舞台袖からスサノオがニヤニヤしながら現れた。

「よぉ、ジャガイモ共。ウズメのダンスに見惚れて、全能の雷(失禁)でも漏らしたか?」

「スサノオ……! 貴様ら『出雲デストロイヤーズ』の出番はまだか!」

「俺たちはシード枠だ。お前らが準決勝まで上がってきたら、本当の『神の笑い』ってのを教えてやるよ」

 スサノオはスマホで何やら怪しいライブ配信を続けている。  どうやら、大会の裏で「どの神が一番先にスベるか」という賭博を開いているらしい。


 控室:決意の夜
 その夜、居酒屋『大聖天(ムー)』に戻った俺たちは、店長のガネーシャに詰め寄った。

「店長! ウズメに勝つにはどうすればいい! もっとパンチの効いたボケが必要だ!」

「んー、そうだね。今のままだと、君たちは『面白いジャガイモ』止まりだ」

 ガネーシャはゾウの鼻でカレーを啜りながら、淡々と言った。

「次の二回戦のお題は『家族の絆』。ゼウス、お前の得意分野(ドロドロの家庭環境)じゃないか」

「……。俺の家系図をネタにしろと言うのか? それをやったら、嫁のヘラが地上を滅ぼしに来るぞ!」

「滅ぼさせておけばいいんだよ。それが『バズる』ってことだろ?」

 ガネーシャの冷徹なハッカー思考。  俺とオーディンは、震えながら次なるネタの構想を練り始めた。
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