全時代のメルヘンカフェには死神が住む

yassan

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メデューサは友達が欲しい2

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「正解は目の色です。」
「目の色?そういえば、赤色なんて滅多に見ないものね。」

「その赤色は特殊な赤色で見たものを石にしてしまいます。ですが目の色を変えれば見た人でも石にならないのです。試しにこの茶色のカラコンをつけてみましょう。」

「わ、わかったわ。でも、どうやって
そのカラコンで大丈夫か試してみるのよ?」
「大丈夫です。椿ちゃんかいます。」

「えぇ、オーナー本当ですか?。」
「えぇ、本当です。私はメデューサさんの赤色を見ても石になりませんから。」
「どういう…」
その言葉を疑問に持ちながら
質問する隙なく、カラコンを入れたメデューサの前に立たされた椿ちゃん。

後ろでボソッとオーナーが
「大丈夫、石になったら助けてあげるから。」
その言葉は不思議と何故か嘘をついてる訳では無いような気がするのでした。

なにか根拠はある訳では無いのですが
オーナーなら何とかしてくれるだろうと言う安心感から

目をそっと開けると
そこには茶色のカラコンをしたメデューサが、目を合わせても椿ちゃんは
石にはならず。

メデューサは、泣きながら崩れ落ちました。

そりゃそうです。
今まで生きて来た中目を合わせても相手が石になってしまうのです。

こんなにじっと見つめ返されたことは無いのですから。

それから数時間泣き続けていました。

そして落ち着きを取り戻した頃
オーナーは
「大変体から水分が無くなったでしょう。」
と優しい声で1杯のオレンジジュースを
サービスしてくれました。

その優しさに泣きそうになりながら
メデューサはオレンジジュースを一気に飲み干し。

「酸っぱい、涙が出るくらい酸っぱいね。」とにこやかにめいっぱいの笑顔を見せた。

オーナーはその笑顔にニコリと返した。

「もうこんな時間だしそろそろ帰ろうかな、マスター、コンタクトを貰えるかい?」

「用意はできております。」

そして会計をしている際。
メデューサが、
「あんた、何者なんだい?」

オーナーはその言葉を聞いて
にこやかに答えた。

「ただの喫茶店のオーナーですよ。」

それを聞いたメデューサは
「そりゃあ、違ぇねぇや」と深堀はせず。

「何かあったら頼りな、気に入らないやつ石にしてやるよ!と、」冗談かどうか分からない言葉を発してにこやかに帰っていった。

ですが、椿ちゃんは、会計のメデューサさんの言葉がどうも気になって仕方がないのでした。
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