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本編
第1話 始まり
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暗く狭い狭い檻の中に僕ら2匹は鎖で繋がれていたは居た。
周りには同じ状況の仲間が何千匹と居る。
ここは、僕の大好きなボールもないし芝生の匂いもしない。
あるのは絶望の匂いと近づく〝死〟の匂いだけだ。
毎日、人間は僕達の仲間を何匹も大きく、怖いチクチクした袋詰められて連れていく。
人間はこう言っていた。
「お前は殺処分だ」と。
僕達は犬だから、意味は分からないけど何となく人間の言葉は醸し出す雰囲気と匂いで理解ができる。
僕達の仲間は人間に殺されているんだ。
僕は人間が大っ嫌いだ。殺されてたまるか。
ここに来てから僕の自慢の毛並みは、今では無造作に伸びて黒くくすんでいる。
耳も尻尾もペタっと垂れて動く気配はしない。
明日殺されるのではという恐怖で震えは止まらないし、大好きなご飯も全然喉を通らない。
そして、次の瞬間僕達にとって最悪の事態が起こった。
────扉を開く音が響き渡り、1人の人間が入ってくる。
周りには同じ状況の仲間が何千匹と居る。
ここは、僕の大好きなボールもないし芝生の匂いもしない。
あるのは絶望の匂いと近づく〝死〟の匂いだけだ。
毎日、人間は僕達の仲間を何匹も大きく、怖いチクチクした袋詰められて連れていく。
人間はこう言っていた。
「お前は殺処分だ」と。
僕達は犬だから、意味は分からないけど何となく人間の言葉は醸し出す雰囲気と匂いで理解ができる。
僕達の仲間は人間に殺されているんだ。
僕は人間が大っ嫌いだ。殺されてたまるか。
ここに来てから僕の自慢の毛並みは、今では無造作に伸びて黒くくすんでいる。
耳も尻尾もペタっと垂れて動く気配はしない。
明日殺されるのではという恐怖で震えは止まらないし、大好きなご飯も全然喉を通らない。
そして、次の瞬間僕達にとって最悪の事態が起こった。
────扉を開く音が響き渡り、1人の人間が入ってくる。
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