その勇者はバス停から異世界に旅立つ 〜休日から始まった異世界冒険譚〜

たや

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親が倒れぬ理由

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レカルネラがライアーで背筋が凍るほどの不気味な音を奏でると船内が激しく揺れる。

「わっと、お、うおっ!」
「確認はしました。君達をここから逃すことはもうできません」

立っていられないほどの強い左右上下の揺れにリントは姿勢を崩すがレカルネラには何も影響がないように見える。

その証拠に軸がぶれずに一直線に歩いて膝をついたリントの顔を迷いなく蹴り込んだ。

「いだっ!このっ…!うわぁっ!」

蹴り飛ばされてもすぐ立ちあがろうとするが揺れが許さない。

どういうからくりだよこれ
立ち上がれないんじゃ反撃のしようがないだろっ

「【隆起演奏パンプメロディ】」

左右の壁がまたしても勢いよく盛り上がりリントを何度も打った。

「こんのぉっ!だったらぁっ!」

体を屈ませたままクラウチングスタートの様に体制を整えて右足の踏ん張りだけでレカルネラに跳ぶ。
空中であれば揺れなんぞ関係はない。

「【クワイエットメロ…】」
「させっかよ!」

腰の剣を抜きそれをライアーに向けて投げる。
0.数秒後に金属音が鳴り、ライアーにダメージは無いが演奏を止めることには成功した。

「なんとっ…!」
「【赤炎鉄体フレアバーン】ッ!」

全身に豪炎を纏い尽くしその体ごとレカルネラにぶつかる。
その勢いは凄まじく、最低30メートルは先にあるであろう突き当たりの壁にレカルネラごとぶつかった。

「がはぁっ…!」

初めて口から出した痛みによる呻き声。
しかしそれはリントにはもう

それでもライアーは手放さずにしっかりと握りしめていたので意地でも手放させるためにリントをすぐに次の技に移る。

「【魔拳 炎刃烈脚えんじんれっきゃく】」

奴の左脇腹はおそらくロックさんとの戦いで怪我を負っている。
そこを最大限の俺の力で叩けばっ…!
そしてこの距離なら

「演奏は…出来ないだろ!」

右脚にほぼ全ての力を集める。
足が溶けてしまいそうなほどの熱く燃える右脚は魔力を纏い、強大な破壊力を得て戦いを終わらせようとした。

その時だった。
レカルネラが弦に触れ、通常の演奏よりも早く音を奏でた。

「【早演ショート 静止演奏クワイエットメロディ】」

この戦いを終え、もし死後の世界があるのなら反省会をしてください
あなたがさっき纏い始めたさらなる強い炎の様に、様な手段は極限まで見せてはいけないと

私はこの戦いであなたが演奏は一定の時間がかかると刷り込ませていました

だからこそ、効果時間は短くなるものの、演奏時間も短くできるこの早演ショートを隠していたのです

君は強かった
だが、私に挑むにはまだまだみじゅ___

「だぁぁぁりゃぁぁぁっ!!」

演奏が終わり音が奏でられてもリントは

「なぁっ…!?」

なぜだ!なぜだ!
音が聞こえれば身体は止まるはずっ…!

まさか、あの炎を纏った突進の際に、自らのというのか!?

レカルネラの予想は合っていた。
実際、リントは理解こそしていないものの直感的に音の何かが作用したと察して赤炎鉄体フレアバーンで全身に炎を纏った際に自らの体内まで焼き、鼓膜を損傷させ音の無力化に成功したのだった。

そして右脚はリントの狙い通りに負傷しているであろう脇腹にめり込むが瞬時にレカルネラは防御魔法を発動させ少しでも痛みを抑える。

「ぁぁぁぁああああっ!!」
「ぐぅっ!舐めるなぁぁぁぁぁ!!」

ここで打ち勝たなきゃ、俺は…

ここで打ち勝たなければ、私は…



ッ!



激しい技と勝利への意地のぶつかり合い。
それを制したものは…

「はぁ…はぁ…見事であった。炎の少年よ」

レカルネラ・コオトであった。

「惜しむべくはそなたの経験不足。ただそれだけ、たったその一つで私は勝利した」

最後の最後で蹴りの最中で気を失い倒れたリントを同じ男として、そして勇敢な冒険者として、最大限の敬意を表した。

「しかして生きては返せぬ。そなたの帰りを待つ親には申し訳ないが…ここで終わってくれないか」

右手の人差し指を魔力が尽き、うつ伏せに倒れた高温のリントに向ける。
戦いの最中では見せなかった自身の属性である水の強烈な噴射を放とうとした時だった。

「…っ!暴愛の熊デッドリー・ベアまでもがやられたのか!?」

子を守るためにわざわざ調教までしたBランクの魔獣が倒されたことを察した。
それが意味することは一つ。

我が子が危ない、ただそれだけ

「この様子では起き上がれまい…【穴開演奏ホールメロディ】」

ライアーを奏でて足元の床に穴を発生させ、重力に身を任せて子のいる階層まで落下する。
落ちたのならばあとは部屋まで駆けるのみ。

やはり、部屋を開けられたか…

「はぁ…はぁ…そこまでである」

ドアを開けられた我が子が安らかに眠る部屋へと足を踏み入れると、船内へと入っていった白く長い髪の少女と薬師の白いローブを着た青年がいる。

「レカルネラ…リントくんは…!」

「…この子から一刻も早く離れよ」

「わかったわ…じゃあ私達を無事に外まで逃がしてくれ_」
「交渉ではない。これは命令である」

その張り詰めた声にある気迫はレカルネラが元Aランク冒険者であったことを知らしめるには十分だった。
確かに、下手なことをすれば一分も立たずにスノウ達は殺されるだろう。

「疲弊したそなたらを殺すことなど造作も無い。」

「あぁそう、だったら一つだけ教えて。リントは?」

「トドメは刺していない。そなたらがあの魔獣を倒してしまった故、こちらを優先したのでな」

「そうなんだ…じゃあ、のね」

「はて…?」

スノウの言葉に疑問を感じたレカルネラが首を傾げていると何かを破壊する音が上からこちらへ近くなる。

「まさか!ありえぬ!」

言葉の意味を察したレカルネラがライアーを構える。
あの傷とあの魔力の放出量、そして何よりあの異常なまでに上がった体温の少年が動けるわけがない。

その破壊音を発生させている人間は床と天井を壊しながら派手に登場する。

「リント!」
「リントくん!」
「よお!第2ラウンド…やろうぜぇッ!!」

つい先程まで倒れていた人間とは思えぬくらい活気と気力に溢れた少年が強がった顔で着地、そして困惑収まらぬままレカルネラの顔を右拳で殴り飛ばし戦いは通路へと移った。

「アレタぁ!速攻性魔力回復薬ポーションサンキュー!お陰で体すぐ冷えたし魔力もちょっと戻ってきたわ!」

「生きててよかった!まだあるけど…使う?」

「ごめん聞こえない!今俺の耳使えないから!また後で!」

通路に飛び出しレカルネラに追撃の飛び蹴りを狙うも両腕をクロスさせ防がれる。
渡されていたアレタ特性の速攻性魔力回復薬ポーション森崩しの猪フォレスタッドの際に飲んだ鎮熱剤を同時に飲んだが、所詮はその場しのぎ。

多分、あと数分で身体が絶対どっかぶっ壊れる

「少年んんん!!!」

しかし、苦しいのは相手も同じ。
いくらレカルネラといえどロック、そしてリントの二連戦は流石に負担が大きいようで今の顔からは余裕が消えている。

「もう弾かせねえよ!」

心身が乱れた相手ならば懐に入り続けるのは難しくはない。
ライアーを演奏させないために超近距離を保ち続けて拳、蹴り、あらゆる攻撃を続けて繰り出す。

だが腐っても熟練の冒険者。
見事に防御や回避を取られ、全部が全部ダメージに繋がる訳では無いがそんな事はもう気にする次元ではない。

「ぐ…おぉぉぉ!」

連打しているリントの炎纏いし右腕をなんとか左腕で掴み、一瞬の隙を作り出す。

「【人魚マーメイドの口遊びアクアレイ】」

詠唱、この戦いでは初めて見せる自分の属性を使った魔法。

「その身に与えられし一つの属性エレメンツ。私は水、そなたは炎。優劣は幼子でも分かるだろう?」

空いている右腕の掌をリントに向けた。
その中心には小さな水の塊が渦巻いている。

「これにて終曲フィナーレだ」

レカルネラの言葉と同時に渦から強い勢いで放たれた激流はリントを襲う。

が、その激流はしまった。

「【着氷アイシード】」

リントの纏っていた炎がへと変化していたのだ。
激流は氷を纏ったリントの左腕と衝突し液体から固体へ、そして水を伝いレカルネラの腕を飲み込む。

二重属性ツインエレメンツ…!」

この少年…どこまで楽しませて…!

右腕はレカルネラに掴まれており、右手は氷で繋がってしまっている。
距離が近すぎて足を使った攻撃もできない。

なら使える体の部分は一つ。

「うぉぉぉぁぁぁ!!!」

鈍い衝突音が響く。

リントとレカルネラの額同士がぶつかりあった。

そう、リントの頭は祖父との鍛錬の成果(叩かれすぎて)で石頭を超えた鉄頭てつあたまになっていたのだ。

レカルネラは掴んでいた腕を離し、リントは着氷アイシードを解いて繋がっていた氷を消滅させた。

負ける…この私が…?
まだ未熟な少年に遅れを取ったというのか?



『アンジェ!大丈夫か!?』
『でかい声出すんじゃないよ、無事に産んでやったさ。あんたレカルネラとあたしの子』

倒れるな
倒れるなレカルネラよ

『おぉ…なんと可愛らしい…そうだ!名前を…』
『名前はあたしに決めさせてくれよ。腹痛めて産んでやったんだ、その権利はあるだろ?』
『んうむ…そう言われると…』
『ま、実はずっと考えててんだよね、ルミナってのはどうだ?』

お前が倒れたら誰があの子ルミナを守るというのだ

『ルミナ…明かりか。しかし、一般的ではないか?』
『それだけ愛されてる名前ってことだろ?それに同じ名前はいても、んだ。この子はこの子なりの道があるもんさ』

アンジェはもういない
もうルミナを守れるのはお前レカルネラしかいないのだぞ

『レカルネラさん!アンジェさんと赤ん坊が!』
『アンジェ!ルミナ!なぜこんな事に…』
魂喰いたまぐいがこの村にも…アンジェさんは赤ん坊を庇って…なのに奴は赤ん坊の魂まで…!』

何のためにこの船を作らせた?
魔王様に捧げてルミナのを取り戻すためだろう?

がアヴェダレオの魔法王でお間違い無いでしょうか?どんな代償でもお支払いいたします!私の願いを_』
『聞くまでもない。その願い、我が叶えても良いぞ』
『は…?』
魂喰いたまぐいに魂を取られたのだろう?子の魂を奪うとはなんと卑劣なやつよ』
『…ありがとうございます!子のためならば、このレカルネラ。死すら惜しくはありません…!この身果てようとも動き続けます…!』

今、お前が倒れ牢獄に入れられたらルミナはどうなる?
泣かず、成長せず、冷たい身体のまま過ごす事になるだろう

倒れるな、倒れるな



「ぬぅぉぉぅ!」

倒れかけていたレカルネラは踏みとどまった。
視界は歪み、足は震え、魔力は残って入るものの意識は既に失う寸前。

「まじかあんた…なんでそんなに強いんだよ…!」

「子の前では決して倒れぬ。それがというものであろう?そなたこそなぜ倒れぬ。背負うものもないその歳の子どもが、なぜそこまで立ち上がる。何がそなたを戦わせるのだ…いや、聞こえてはいないか」

「聞こえねえけど何言ってるかは分かるぜ。ガキの頃に読唇術の本読んでめっちゃ練習したし、こうやってちゃんと唇見せてくれりゃ分かる」

しかしそれはリントも同じ。
こうやって強がってはいるがお互いに限界を迎えていた。

「俺は故郷地球のため…だけど本当は違う。ただ俺を守ってくれた親父と母さんにもう一度会いたいんだ」

そうか、私は子のために
そなたは親のためか…

ルミナよ
こんな情けない私だが、お前は父のことを想ってくれているだろうか



ぱぱ



どこからか聞いたことがないのに、聞いたことがある声がした。


ありがとう、ルミナもぱぱとままのことだいすき
でも、このおにーちゃんもきっとおなじきもちなんだよ

「はは…そうか…子を想う親と親を想う子…違うようで似ているか…」

その目的を聞いたレカルネラの表情は穏やかなものに変わる。
まるで憑き物が落ちたかのように。

「少年よ。魂喰いたまぐいを見つけたら、ルミナという少女の魂を取り戻してはくれぬか?」
「なに?魂喰いたまぐい…なんだそりゃ」

レカルネラからの言葉は大体は理解できたが聞き慣れない単語があった。
それを確認しようと思ったその時、一言だけ言い残した。

「頼む…ルミナを…」

体の力が抜け崩れるようにレカルネラはその場で倒れると、ライアーが粉々に

バスが迎えに来るタイムリミットは残り1時間と32分。
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