異世界に転移したらぼっちでした〜観察者ぼっちーの日常〜

キノア9g

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ぼっちー冒険記作家になる!?

267日目:扉が開く音が、聞こえた

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異世界に転移したらぼっちでした~探検者ぼっちーの日常~

267日目:扉が開く音が、聞こえた


こんばんは、ぼっちーです。

昨日、道具屋の棚から偶然(?)見つけた古びた鉄の鍵。
その模様と形から、ぼくもモフも「焔の谷の封印された扉」に使えるのではないかと踏んでいました。

そして今日――ついにその検証に挑みます。


焔の谷へ

朝早く、焔の谷の入口に到着。
谷全体がじりじりと熱を放っていて、空気は揺らぎ、硫黄の匂いが鼻を突きます。

「もふっ(訳:毛がふわっと膨らむ温度だね)」
「うん、それ多分“暑い”ってことだよね」

地面のあちこちに、真っ赤な溶岩の筋が走っていて、谷の奥からはごうごうと風のような音。
その音に混じって、時々「ゴウン」と岩が崩れる低い響きがします。

危険な場所ですが、地図の断片とこの鍵が示す先は、この谷のさらに下――地下回廊です。


封印の扉の前で

地下回廊への入口は、崩れかけた階段の奥。
以前来たときに見た“封印の扉”は、黒鉄でできており、中心には炎を象った紋章。

「……やっぱり、この形だ」
ぼくはモフから鍵を受け取り、錆びた鍵穴に差し込みます。

カチリ……ギギギ……

「もふっ(訳:回った!)」
重く固いはずの鍵が、不思議と抵抗なく回転し始めました。
そして最後のひと押しで――


扉が開く音

ゴウン……ゴウン……

まるで地底そのものがうなっているような振動が、足元から伝わります。
扉の中央がわずかに光を帯び、ゆっくりと左右に開き始めました。

中から吹き出す空気は、熱いのに湿っていて、焔の谷とは違う匂い。
暗がりの奥に、ぼんやりと赤く脈打つ光が見えます。

「もふ(訳:なんか……あっち、呼んでる)」
「うん……ただ、呼び方がちょっと怖い」


中にあったもの

奥へ進むと、広い空間が現れました。
天井はドーム状で、中央には巨大な炉のような装置が鎮座しています。
ただの炉ではありません。炉壁には古代文字が刻まれ、赤い鉱石が脈動している。

炉の前には、作業台と散らばった工具――
そして、火で鍛えられたらしい武具の残骸。

「これ……鍛冶場?」
「もふ(訳:でも、人の気配はしない)」

確かに、長い間放置されているようですが……工具の中に、一つだけ光沢の残るハンマーがありました。


新たな出会いの予感

ハンマーを手に取った瞬間、空間の奥から「コン……コン……」という規則的な音が響いてきました。
それは金属を打つ音――でも、誰が?

ぼくとモフは顔を見合わせます。
どうやら、この封印の先には、まだ生きている“火”があるようです。


ぼっちー今日のひとこと

「封印の先は静寂じゃなくて、音で迎えてくれる場所だった」


プロフィール

• 名前:ぼっちー(地図と記録の収集家・古代鍛冶場の発見者)
• 相棒:モフ(暑さに弱いが探索意欲は強いふわもふ)
• 今日の記録:焔の谷の封印解除/古代鍛冶場への潜入/“火”の音との遭遇


次回は
炉の奥から現れたのは、何百年も火を絶やさぬ鍛冶師。
古代の技術と、地図断片の秘密が、火花と共に交わる――。

次回も、お楽しみに!
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