異世界に転移したらぼっちでした〜観察者ぼっちーの日常〜

キノア9g

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276日目:忘れられた採掘庫の石碑

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異世界に転移したらぼっちでした~探検者ぼっちーの日常~

276日目:忘れられた採掘庫の石碑


こんばんは、ぼっちーです。

昨日、“最後の印”を確認しました。
そしてその奥から響く金属音を追っていくと――封じられていた採掘庫にたどり着きました。


鉱山の奥へ

地下水脈から続く坑道は、ひんやりと湿気を帯びていました。
壁に残るツルハシの跡は古く、崩れかけた木材の支えは今にも折れそう。

「もふ(訳:ねぇ、これぜったい落ちるよ? 頭にゴーンってくるやつ!)」
「気をつければ大丈夫。たぶん」
「もふぅ(訳:ぼっちーの“たぶん”ほど信用ならないものはない……)」

尻尾を丸めて警戒するモフをなだめながら、音のする方へ足を進めました。


響きの源

やがて、音は突然途絶えました。
代わりに、広い採掘庫が目の前に現れます。

天井は崩れかけ、床には錆びた道具や割れた鉱石。
そして中央には、ぽつんと立つ黒い石碑。

「……ここから音が?」
「もふ(訳:うそだ、石碑がカンカン鳴ってたの?)」
「いや、今は静かだね」
「もふ(訳:あの音、幻聴だったりしない? ぼくの耳、大丈夫?)」
「安心して。幻聴ならぼくも一緒に聞こえてるから」
「もふ(訳:それ安心にならない!)」


忘れられた石碑

石碑には、古代文字がびっしりと刻まれていました。
それは地図の印に似ているけれど、もっと長い文――碑文になっています。

表面をランタンで照らすと、湿気で黒ずんだ文字の中に、うっすら光る紋様が浮かび上がりました。

「……封印、鉱夫、犠牲、鐘……」
読める単語は断片的だけど、どうやら百年前の“消失事件”と関係しているらしい。

「もふ(訳:ねぇ、ここ、声が響きすぎるよ。……なんか、耳元で誰か囁いてるみたい)」
「気のせい。……たぶん」
「もふ(訳:ほら! そうやってすぐ“たぶん”使う!)」

ぼくが碑文を読み取ろうとすると、羅針盤の針が突然、石碑の中心に吸い寄せられるように動きました。
どうやら、この碑文こそが“最後の印”の意味を解き明かす鍵のようです。


今日のまとめ

忘れられた採掘庫の中央で見つけた黒い石碑。
そこには古代文字で長い碑文が刻まれていました。
金属音とのつながりはまだ不明だけど、羅針盤は石碑を強く示している。

モフは「碑文がしゃべり出すんじゃないか」と尻尾を膨らませていました。
……まぁ、否定できないのが怖いところです。


ぼっちー今日のひとこと

「石は語らない。でも碑文は百年越しに語りかけてくる」


プロフィール

• 名前:ぼっちー(地図と記録の収集家・碑文を解読中)
• 相棒:モフ(石碑に耳を当てて“やっぱり囁いてる!”と大騒ぎするふわもふ)
• 今日の記録:採掘庫発見/黒い石碑を確認/碑文の一部を解読


次回は
石碑に刻まれていたのは、ただの記録ではなく――不気味な“詩”だった。
そこに現れたのは、“目”を象徴する奇妙な紋章。

次回も、お楽しみに!
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