325 / 482
ぼっちー世界の声を集める!?
325日目:古の約束、失われた言葉
しおりを挟む異世界に転移したらぼっちでした~観察者ぼっちーの日常~
325日目:古の約束、失われた言葉
こんばんは、ぼっちーです。
今日は、昨日見つけた過去の転移者たちが残した日誌の中から、特に古い一冊を読んでいました。
この記録庫のものは、どれも埃まみれで読みにくいんですが、真実の欠片が隠れていると思うと、ぼくの観察魂が燃えるじゃないですか!
最古の記録と、謎の模様
その最古の日誌は、紙ではなく、薄い木片に刻まれたものでした。
筆跡もかなり古く、解読に時間がかかったんですが、ようやく内容が理解できるレベルに。
『扉の守護者として、私たちは永遠に観察者を導く。これは、世界の始まりから続く古の約束なり』
この記述に、ぼくはドキッとしました。
「扉の守護者」といえば、モフが言葉を得る前の役割です。そして「観察者」は、ぼくたちのこと。
つまり、ぼくとモフの関係は、ぼくが異世界に転移するよりもずっと前から、約束されていたのかもしれません!
モフは、その木片をじっと見ていました。そして、木片に刻まれた、小さな螺旋(らせん)状の模様を前足で触ります。
「ねぇ、ぼっちー。この模様、なんだか知っている気がするんだ」
渦巻く感情と、モフの記憶
モフが模様に触れていると、モフの丸い体が、ほんの少しだけ淡く光り始めたんです!
ぼくは驚いてモフを抱き上げました。
「モフ!? 大丈夫か? まさか記憶が戻る前兆とか!?」
「うーん……頭がちょっとくすぐったいかな? あと、なんかすごく大切なものを、誰かに隠されたような、むず痒い気持ちがする!」
どうやら、壮大な記憶の回復というよりは、「何かを忘れていて気持ち悪い」という反応だったみたいです。
しかし、モフの言葉は、この日誌の記述と繋がっているように思えました。
モフの「失われた記憶」は、この「古の約束」と、螺旋の模様に深く関わっている。
失われた「言葉」の正体
ぼくは、その日誌を何度も読み返しました。
すると、日誌の最後のページに、モフの丸い体と同じくらいのスペースが空けられていて、そこに一つの単語がかすかに残されていました。
その単語は、ぼくのスマホの翻訳機能でも読み取れません。
司書さんに聞いても「これは、もう誰も使わない『失われた言葉』だろう」と言われました。
しかし、モフがその単語を見た瞬間、「もふ」と、言葉を得る前の鳴き声で一回鳴きました。
そして、「これ、ぼくの昔の名前だったかも!」と、モフは真顔で言いました。
モフの「失われた言葉」は、過去の記憶ではなく、過去の自分自身だったのかもしれません。
ぼくの相棒は、想像以上に壮大な秘密を抱えているようですね。
今日のまとめ
* 最古の転移者の日誌を発見し、「古の約束」の存在を知った
* モフと「扉の守護者」、ぼくと「観察者」の関係が、古代から約束されていた可能性が浮上した
* モフが「失われた言葉」を発見し、それがモフの昔の名前ではないかと推測された
* 記憶の回復は「頭がくすぐったい」という形で進行した(?)
壮大な「古の約束」に、モフの「くすぐったい」記憶。これが異世界の醍醐味じゃないですか!
ぼっちー今日のひとこと
「モフの昔の名前、どんな名前だったんだろう……変なあだ名だったらモフは教えてくれなそうだなぁ」
プロフィール
* 名前:ぼっちー(古の約束とモフの秘密に触れて、頭を抱える観察者)
* 相棒:モフ(昔の名前を思い出しそうになって、頭がむず痒くなった小さな相棒)
* 今日の記録:最古の日誌/古の約束/失われた言葉の推測
1
あなたにおすすめの小説
優の異世界ごはん日記
風待 結
ファンタジー
月森優はちょっと料理が得意な普通の高校生。
ある日、帰り道で謎の光に包まれて見知らぬ森に転移してしまう。
未知の世界で飢えと恐怖に直面した優は、弓使いの少女・リナと出会う。
彼女の導きで村へ向かう道中、優は「料理のスキル」がこの世界でも通用すると気づく。
モンスターの肉や珍しい食材を使い、異世界で新たな居場所を作る冒険が始まる。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
家ごと異世界ライフ
もちもちほっぺ
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。
異世界に降り立った刀匠の孫─真打─
リゥル
ファンタジー
異世界に降り立った刀匠の孫─影打─が読みやすく修正され戻ってきました。ストーリーの続きも連載されます、是非お楽しみに!
主人公、帯刀奏。彼は刀鍛冶の人間国宝である、帯刀響の孫である。
亡くなった祖父の刀を握り泣いていると、突然異世界へと召喚されてしまう。
召喚されたものの、周囲の人々の期待とは裏腹に、彼の能力が期待していたものと違い、かけ離れて脆弱だったことを知る。
そして失敗と罵られ、彼の祖父が打った形見の刀まで侮辱された。
それに怒りを覚えたカナデは、形見の刀を抜刀。
過去に、勇者が使っていたと言われる聖剣に切りかかる。
――この物語は、冒険や物作り、によって成長していく少年たちを描く物語。
カナデは、人々と触れ合い、世界を知り、祖父を超える一振りを打つことが出来るのだろうか……。
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
