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ぼっちー世界の声を集める!?
367日目:歌う岩場、反響する「おねだり」
しおりを挟む異世界に転移したらぼっちでした~観察者ぼっちーの日常~
367日目:歌う岩場、反響する「おねだり」
こんばんは、ぼっちーです。
昨日足を踏み入れた「歌う岩場・こだまの谷」の奥へと進んでいます。
ここは、ただ岩がゴロゴロしているだけじゃありません。
岩の形がどれも笛やラッパのようにねじれていて、風が吹くたびに「ヒョー」「ボォー」と、低い楽器のような音が鳴り響いているんです。
聖獣の実験、壮大な「おねだり」
谷の中腹に来たところで、モフが立ち止まりました。
昨日の道標に書かれていた「こだま=注文が二倍」説を、ついに実証する気のようです。
「いくよ、ぼっちー! 谷の神様、お願いします!」
モフは岩の上に立つと、ありったけの大声で叫びました。
「お・や・つー!」
すると、谷全体が震えるように共鳴し始めました。
『お・や・つー……(ソプラノ)』
『オ・ヤ・ツー……(バス)』
『o-ya-tsu……(コーラス)』
ただのやまびこじゃありません。モフの声が、幾重にも重なって、まるで壮大な聖歌隊の合唱のように返ってきたんです!
無駄に感動的な「おやつ」の合唱が、谷中に響き渡りました。
岩の秘密、天然の共鳴板
「わぁ……! ぼくの声が、すごくカッコよくなって帰ってきたよ!」
モフはうっとりと自分の声の余韻に浸っています。
しかし、肝心の「二倍になったおやつ」は、空から降ってくる気配もありません。
ぼくが近くの岩を観察してみると、この岩肌には無数の小さな穴が開いていました。
どうやらこの穴が、音を複雑に反響させて、あのような美しいハーモニーを生み出しているようです。
この谷全体が、一つの巨大な「楽器」なんですね。
「ねえ、ぼっちー。おやつは降ってこないけど、この岩、触るとビリビリして面白いよ」
モフが岩に体を擦り付けると、岩の振動がモフの体を通じて「ブーン」と低い音を立てました。
どうやらモフ自身も、立派な共鳴板になっているようです。
風に乗って聞こえる、別の「旋律」
モフの「おねだり合唱」が静まった後、ふと、風の音に混じって別の音が聞こえてきました。
それは、岩の風切り音とも、ぼくたちの足音とも違う、誰かが奏でているような旋律です。
「……ぼっちー、聞こえる? あっちから、『すごく楽しそうな声』がするよ!」
モフが耳をそばだてて、谷のさらに奥を指差しました。
どうやらこの天然のコンサートホールには、ぼくたち以外の「演奏者」がいるようです。
「行ってみようか。もしかしたら、この谷の『声』の主かもしれない」
音のする方へ。ぼくたちは、楽器のような岩の間を縫って進むことにしました。
今日のまとめ
* 「歌う岩場」は、風や声が美しい和音になって響く、天然の楽器だった
* モフが「おやつ」と叫び、谷全体が壮大なコーラスで応えた(おやつは増えなかった)
* 岩には無数の穴があり、それが共鳴の秘密だと観察した
* 風に乗って、谷の奥から謎の旋律が聞こえてきた
ただ叫ぶだけでこんなに楽しいなんて。この谷なら、ぼくの音痴な鼻歌も、名曲に変わるかもしれませんね!
ぼっちー今日のひとこと
「『おやつ』の合唱、あまりに神々しくて、ついお財布を開きそうになりました……危ない危ない」
プロフィール
* 名前:ぼっちー(谷の音響効果に感動しつつ、財布の紐を引き締める観察者)
* 相棒:モフ(おやつは増えなかったが、自分の美声(?)に酔いしれる小さな相棒)
* 今日の記録:歌う岩場の構造/おねだりの大合唱/謎の旋律の探知
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