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2章
11話
ギィィ……と重々しい音を立てて、分厚い木の扉が開く。
その瞬間、僕の鼻腔を強烈な刺激が襲った。
エールと安い蒸留酒のアルコール臭、焼いた肉の脂っこい匂い、そしてむっとするような男たちの熱気と汗の臭い。
清潔なエリオットの家や、厳格な騎士団本部とはまるで違う、生きるための熱量と欲望が煮凝りになったような濃厚な空気だ。
「(……うっ)」
思わず顔をしかめそうになったけれど、それ以上に僕の胸は高鳴っていた。
これだ。これこそが、ファンタジー小説で何度も読んだ『冒険者ギルド』の空気だ!
「(陽貴、やはり帰ろう。空気が悪すぎる)」
隣のエリオットが眉間に深い皺を刻み、ハンカチを取り出して僕の口元を覆おうとする。彼の潔癖な騎士としての感覚からすれば、ここは耐え難い場所なのだろう。
でも、僕は彼の手をそっと押し留め、フードの下で瞳を輝かせた。
「(ううん、大丈夫! すごいよエリオット、本物だ!)」
僕は一歩、中へと足を踏み入れる。
広々としたホールには、丸太で作られた無骨なテーブルがいくつも並び、多種多様な人々がジョッキを片手に談笑していた。
壁には大きな掲示板があり、羊皮紙が何枚も貼られている。あれが依頼書(クエスト)に違いない。奥には長いカウンターがあり、数人の職員が忙しそうに対応している。
僕たちの入室に合わせて、入り口付近にいた数人の男たちがこちらを振り返った。
「――? ―――」
彼らの視線が僕たち――いや、正確にはフードを被った僕に突き刺さる。
一瞬、ホールの喧騒が少しだけ遠のいた気がした。
「(……すごい見られてるね。やっぱり騎士団のエリオットがこんな場所に来るなんて珍しいのかな?)」
僕は呑気に念話で話しかける。
エリオットはこの国でも有数の騎士だ。有名人が大衆酒場に来たようなものだろうか。
「(……そうかもしれないな。気にしなくていい。俺から離れないで)」
エリオットの声は低く、硬い。
彼は僕の腰に回した腕に力を込め、自分の体で僕を隠すようにして歩き出した。
その全身からは、触れるもの皆傷つけるような鋭いオーラが立ち上っている気がするけれど、きっと気のせいだろう。彼はただ、僕を守ろうと真剣なだけだ。
カウンターへ向かって歩きながら、僕はキョロキョロと周囲を観察する。
すごい。本当にいろんな人がいる。
全身傷だらけの大男、古びた杖を持った老人、そして――
「(あ! 見てエリオット! あそこの人、頭に耳がある!)」
僕が視線を向けた先には、犬のような三角耳を生やし、ふさふさの尻尾を生やした男性が座っていた。獣人だ!
その隣には、肌が青白く、鱗のようなものがある人もいる。リザードマンだろうか?
森の中では僕とエリオットと魔物しかいなかったから、こんなに多様な種族を見るのは初めてだ。
「(こら、ジロジロ見ない。失礼になるよ)」
「(ご、ごめん。でも、すごくかっこよくて……)」
感動のあまり、ついつい視線が泳いでしまう。
すると、僕の視線に気づいた獣人の男性と目が合った。
鋭い眼光。強そうだ。
僕は異世界の住人として、友好的な態度を示さなきゃと思い、フードの下で精一杯の愛想笑いを浮かべ、小さく会釈をした。
「(こんにちは!)」
心の中で挨拶をする。
すると、獣人の男性はなぜかビクッと肩を震わせ、顔を真っ赤にして視線を逸らしてしまった。
隣にいた仲間が彼の背中を叩いて何やら冷やかしている。
「(あれ? 怖がらせちゃったかな?)」
「(……はぁ)」
エリオットが深くため息をつき、僕のフードをさらに深く引き下げた。
「(陽貴。笑いかけちゃだめだ。君の笑顔は……その、破壊力が高すぎる)」
「(え? そう?)」
「(そうだ。ここの連中に君の可愛さを安売りする必要はない)」
エリオットの嫉妬深い一面が顔を出した。
でも、それだけ僕を大切に思ってくれているということだろう。僕は「はいはい」と心の中で返事をしながら、彼のエスコートに従って進んだ。
しかし、ホールの中ほどまで進んだ時だった。
酒に酔っているのか、足元のふらついた大柄な男が、僕たちの進路を塞ぐように立ちふさがった。
革鎧を着た、いかにも「冒険者」という風貌の男だ。顔は赤く、ニヤニヤとした笑みを浮かべている。
「――、―――? ―――」
男が僕に向かって何か言った。
言葉はわからないけれど、語尾が上がっていたから質問だろうか?
エリオットの様子を見ると、能面のように表情を消し、冷ややかな瞳で男を見下ろしている。
「……どいてくれ。急いでいるんだ」
エリオットは念話ではなく、口頭で冷たく言い放った。もちろん、僕には言葉の意味はわからないが、声のトーンだけで「邪魔だ」と言っているのはわかる。
けれど、男は退くどころか、興味深そうに僕の方へ顔を近づけてきた。
「――、――~? ―――!」
男の手が、僕のフードへ伸びてくる。
えっ、触られる!?
僕が身を強張らせた瞬間、視界がぐるりと回転した。
――ダンッ!!
強烈な音が響き、床が微かに揺れる。
気づけば、僕はエリオットの背中に完全に庇われていた。
そしてエリオットは、片足で床を強く踏み鳴らし、男との間に絶対的な境界線を引いていた。剣を抜いたわけではない。ただ一歩、前に出ただけだ。
それなのに、男はまるで巨大な魔物にでも睨まれたかのように、顔を引きつらせて後ずさった。
「…………」
エリオットは無言だ。
だが、その背中から立ち上る圧力は凄まじかった。
冷たい殺気と、圧倒的な魔力の奔流。
「俺の連れに指一本でも触れてみろ。その腕を切り落とすぞ」という無言の警告が、空気を通して伝わってくる。
周囲の喧騒がピタリと止んだ。
ホールにいる全員が、息を呑んでこちらを見ている。
当の僕はといえば、エリオットの背中越しにそろりと顔を出し、状況を把握しようとしていた。
男の人は驚いて尻餅をついている。エリオットが強すぎて腰を抜かしたのかな?
せっかくの異世界交流が、これじゃ台無しだ。
僕は雰囲気を和ませようと、さっき覚えたての言葉を使ってみることにした。
「……ぼ、な!」
エリオットの背中から顔を出し、尻餅をついている男に向かって、精一杯の笑顔で「おはよう(こんにちは)」と言ってみる。
場違いなほど明るく、少し掠れた声。
その瞬間、ホールの空気が凍りついた――いや、沸騰した?
男はポカンと口を開け、顔を耳まで真っ赤に染めた。
周囲の冒険者たちも、「なんだあの生き物は」といった(想像だけど)ざわめきを広げている。
エリオットがバッと振り返り、僕を見た。
その顔は「信じられない」という驚愕と、「やってしまった」という絶望が入り混じっていた。
「(……陽貴、君って人は……)」
エリオットは頭を抱えたくなったようだが、すぐに気を取り直して僕を抱き寄せた。そして、周囲に対して威嚇するような鋭い視線を一閃させると、再び歩き出した。
もう誰も邪魔をする者はいなかった。
モーゼの十戒のように人が割れていく中を、僕たちは悠々とカウンターへとたどり着いた。
「(エリオット、みんな道を開けてくれたね! やっぱり挨拶って大事だね)」
「(……そうだな。君の挨拶は、世界を平和にするかもしれないな)」
エリオットはどこか遠い目をしながら肯定してくれた。
カウンターの中にいた受付の女性も、少し顔を赤らめながら僕たちを見ていた。
彼女はプロらしくすぐに表情を引き締め、エリオットに話しかける。
「――、―――?」
エリオットが流暢な言葉で何かを伝え、そして僕の方を向いた。
「(陽貴。彼女が『ご用件は何ですか?』と聞いている。……本当に、登録するのか?)」
「(うん! 登録するだけ! 記念にカードが欲しいんだ)」
僕が強く頷くと、エリオットはため息交じりに受付嬢に伝えてくれた。
そして、僕にも「自分で言ってみるか?」と念話で促してくれた。
僕は大きく頷き、さっき頭の中で何度も練習した言葉を口にする。
「……とぅ、ろく……おねがい、します」
エリオットに教わった『登録』と『お願いします』の単語。
たどたどしいけれど、一生懸命に伝えた。
受付のお姉さんは、目を見開いて僕を見つめ、それからふわりと優しい笑顔になった。
「――、――!」
彼女が何か言いながら、一枚の羊皮紙と羽ペンを取り出した。
よかった、通じた!
僕は嬉しくて、隣のエリオットを見上げる。
エリオットも、僕の頭を優しく撫でてくれた。
「(よく言えたね、陽貴。すごいよ)」
褒められて悪い気はしない。僕はふふんと胸を張った。
受付のお姉さんが、羊皮紙に何かを書き込みながら説明を始めた。
エリオットが同時通訳のように念話で教えてくれる。
「(まずは仮登録の手続きをするそうだ。名前や年齢を聞かれるけれど、書くのは俺が代筆してもいいと言っている)」
「(お願い。僕、こちらの文字はまだ書けないから)」
エリオットがサラサラと羊皮紙に書き込んでいく。
名前:ハルキ・アマカワ。
年齢:……あれ、僕って今何歳なんだろう?
転生前の記憶では20代だったけれど、妖精の体だった時は子供みたいだったし、今はエリオットと同じくらい(20代後半?)に見える。
エリオットもそこでペンを止めた。
「(……年齢はどうする? 見た目は俺と同じくらいだが)」
「(うーん、とりあえず20歳ってことにしておいて)」
「(わかった)」
適当な設定で埋めていく。ファンタジーっぽい大らかさだ。
書き終えた羊皮紙を受付嬢に渡すと、彼女はそれを受け取り、カウンターの奥にある扉を指差した。
「(奥の部屋で、魔力測定とステータスの確認を行うそうだ。それが終われば、正式なギルドカードが発行される)」
ステータス確認!
最初の頃の「ステータスオープン!」と叫んで何も起きなかったあの恥ずかしい記憶が蘇る。
でも、ここなら専用の魔道具で見てもらえるんだ。
ついに僕のステータスが判明する。どんなスキルがあるんだろう? やっぱり治癒魔法とかかな? それとも意外と攻撃魔法があったりして?
「(行こう、エリオット!)」
僕は期待に胸を躍らせ、奥の部屋へと向かう。
エリオットは警戒した様子で周囲を見回してから、僕についてきた。
通されたのは、薄暗い小部屋だった。
中央のテーブルには、バスケットボールくらいの大きさの、透明な水晶玉が置かれている。
その内部では、青白い光がゆらゆらと蠢いていた。
「(……これが、鑑定の水晶)」
僕はゴクリと唾を飲み込む。
受付のお姉さんが、水晶に手をかざすようにジェスチャーで示してくれた。
「(陽貴、怖かったらやらなくてもいいんだぞ)」
エリオットが直前まで心配そうに言ってくるけれど、ここまで来て引き返すわけにはいかない。
僕はフードを少しだけ持ち上げ、水晶を見据えた。
そして、震える手をゆっくりと水晶へと伸ばす。
指先が冷たい表面に触れた瞬間。
カッ! と眩い光が部屋全体を包み込んだ。
「うわっ!?」
思わず声が出る。
光はすぐに収まり、水晶の中に文字のようなものが浮かび上がった。
それと同時に、水晶から紙片が吐き出される。
現代のレシートみたいだ、なんて場違いな感想を抱きながら、僕はその紙片を覗き込んだ。
そこには、こちらの世界の文字で何かが書かれている。
もちろん読めない。
「(エリオット、何て書いてあるの?)」
僕は紙片をエリオットに見せた。
彼は紙片を受け取り、視線を走らせる。
そして――。
彼の動きが、完全に停止した。
「(……エリオット?)」
彼の顔色が、さーっと青ざめていくのがわかる。
瞳が揺れ、持っている紙片が微かに震えている。
え、何? そんなに悪い結果だったの? もしかしてステータスが「村人A」以下とか?
不安になってエリオットの袖を引くと、彼はハッと息を呑み、受付のお姉さんに見えないように、僕を抱き寄せて紙片を隠した。
そして、切迫した念話が頭の中に響く。
「(……陽貴。これは……誰にも見せてはいけない)」
「(え? どうして?)」
「(ここに……君の種族が書かれているんだが……)」
エリオットが苦渋の表情で、その内容を読み上げてくれた。
「(種族名……『妖精(神の愛し子)』)」
神の愛し子?
何それ、すごい中二病っぽい響き。
でも、エリオットの深刻な様子からして、ただ事ではないらしい。
さらにエリオットは、震える声でその下に書かれている項目を読み上げた。
「(固有スキル:『生命譲渡』『万病治癒(コスト:生命)』」
「(え……?)」
万病治癒?
それってつまり、僕がお母さんを治したあの力のことだろうか。
エリオットが僕を見る目が、恐怖と、深い悲しみに揺れている。
「(……そうか、やはりそういうことだったのか。君が母上を治すたびに弱っていった理由も……そして今、俺の体に溢れているこの異常な力の正体も)」
エリオットの声が震えている。
僕がポカンとしていると、受付のお姉さんが不思議そうに声をかけてきた。
エリオットはギロリと彼女を睨みつけ、紙片を握りつぶすように隠した。
その背中からは、先ほどギルドホールで見せたものを遥かに上回る、濃密で冷たい殺気が溢れ出していた。
僕の楽しい異世界探訪は、この紙切れ一枚によって、一気に不穏な方向へと転がり落ちようとしていた。
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