孤児院の愛娘に会いに来る国王陛下

akechi

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2章 国王陛下とルル

ルルの正体②

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「父上!やはりこちらにいたのですね!」


ジョンさんに近づこうとするリリアーナだが先生達に止められる。



「どうしてその子ばかりに会いに行くのですか!わたくしや兄上とは同じ城にいても会ってくれませんわ!なのに…」



ジョンさんはルルを抱っこしている。チロが自分もと手を伸ばしたのでもう片方で抱っこする。ジョンさんはアンリを見る。



「あたしは嫌よ?突っ込みいなくなる!」


皆が自分を無視して和気あいあいとしているのに耐えられなくなったリリアーナは、持っていた扇子をルルめがけて投げてくるがそれをエチカさんが見事にキャッチする。皆が拍手する。



「かーしゃんしゅごいねー!」



「ふふっありがとう!」



「お母さん?まさか叔母様の行方不明になった子?」



その言葉に反応するリリアーナ。



「そうよ。可愛い私の子」



エチカさんがジョンさんからチロを奪い愛おしそうに抱き締める。チロは満面の笑みだ。



「チロはかわいーの!」えっへんとどや顔するチロ。



「こんな馬鹿そうな子がわたくしの従兄弟なんて!」



その言葉に場の空気が重くなる。エチカさんはリリアーナに笑顔で近づく。その笑顔が何故か恐ろしい。



「貴女は本当に愚かね。母親にそっくり。目に写るもの全てにケチを付ける所は特にね!」



「叔母様酷いですわ!父上も何か言って下さい!」



「お前とお前の母親には忠告したはずだ。王宮の贅沢な暮らしをさせている変わりに俺の全てに干渉するなとな!それをお前は破ったんだ」



ジョンさんの凄まじい迫力にルルとアンリは驚き、チロは何故かキラキラした目でジョンさんを見ている。



「そんな!わたくしは父上に会いたくて来ましたのに!何故そんな品のない小汚ない娘ばかり可愛がるのですか!」



「…お前は俺の神経を逆撫でする事ばかり言う。この娘を引きずり出せ!城で拘束しておけ」



「「「はっ!」」」先生達がリリアーナを拘束する



「何するの!離しなさい!私を誰だと思っているの!王女よ!」



リリアーナはヒステリックに叫んでいるが問答無用に連れて行かれる。暫くすると静けさが戻ってくるが、気まずい状態が続く。だがアンリが口を開いた。



「ジョンさん…気まずそうな顔をしているけど、皆前から知ってるよ?」アンリが可哀想な人を見る目でジョンさんを見る。



「え…えぇーーー!」驚くジョンさん



「ジョンさんことジェラルド国王陛下!」アンリが叫ぶ



「ルル…お前も知っていたのか?」



「うん。一生懸命にジョンさんやってたから…何も言えないでしょう」



「あぁ!恥ずかしいぞ、俺は!」



エチカさんが苦笑いしてジョンさんの肩を叩く。



「ジョンしゃんおうしゃまなのー?」



「そうよ、チロの叔父様よ?」



「チロのおじーちゃんなのー?」



アンリが爆笑する。ルルもエチカさんも笑っている。



「おい、チロ!じーさんじゃなくておじさんな?」



「じーしゃん~じーしゃん~じーしゃんしゃん」



チロが独特の躍りを踊っている。ジョンさんは言うのを諦めて笑っている。さて今後どうなる事やら…



    
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