45 / 99
4章 ルルとその仲間達
執務室でのチロ
しおりを挟む
「あーとうしゃんだー!」
「え…チロ?」
執務室で書類に目を通していたランバートは、目の前の光景が信じられない。国王陛下に手を引かれて入ってきた愛しい我が子。
チロはランバートに抱きつき、ランバートは嬉しそうに抱きしめる。それを微笑ましく見ているジェラルド。
「チロ、どうしてお城にいるんだい?」
「あにょねーかーしゃんときたにょー。でもかーしゃんがいにゃくにゃってージョンしゃんとここにきたにょ!」
ランバートの頭が混乱してきたので、ジェラルドが軽く説明する。やっと意味が分かったランバートが喜ぶチロを愛おしそうに抱っこする。
「おー、こいつがお前んとこのガキんちょか!」
「がきんちょちがうもん!チロにゃの!」
ぷんすか怒るチロ。
「あぁ!わりぃな!チロ、お前には礼を言おうと思ってな!」
そう言う男性。金髪で色気漂う大人の雰囲気の美丈夫で、きっちり服を着たランバートと正反対で胸元を軽く開けている。
「あにゃたはだれでしゅか?」
「俺はレオナルド・ヘルマーだ。リクの父親だよ。」
「リクにょとーしゃん!こんにちはー!」
チロはランバートにおろしてもらい、丁寧にご挨拶する。
「こんちは!リクと仲良くしてくれてありがとな!たまにはディークとも遊んでやってくれな!」
「ヂーク?だれでしゅか?」
「リクの兄だ。この前会っただろ?」
頭を抱えるチロにジェラルドが説明する。
「あー!にゃいていたおにいしゃんだ!」
「泣いてたか…そうか。早くリクとディーク二人とリタと暮らそう!」
改めて決意するヘルマー公爵。見た目は軽薄そうだが、根はくそ真面目なのだ。
「チロはここに座れ」
ジェラルドが椅子をもってきて、ランバートの隣に置く。チロは喜んでよじ登り座る。ランバートはジェラルドにお礼を言って皆が席に座る。
「チロ、少し待っていて下さいね。もうすぐ終わらせますから」
「あい!」
静かになる執務室。チロはお菓子を出されて、喜んで食べている。その光景が非常に愛らしく癒しに包まれる。
プゥー
静かな執務室に可愛らしい音が鳴る。三人は気づかない振りをしているが、肩が震えている。
「…でちゃった…」ボソッと言うチロ
その言葉に皆が堪えきれずに大爆笑が起こる。
「おい、盛大にやったな!」ヘルマー公爵が言う
「あ…ありがとごじゃいます…」照れながら言うチロ
「チロ、誉めてはいませんよ」苦笑いのランバート
「お前はそうでなくちゃな!」
ジェラルドが爆笑しながらチロに言う。
「いちゅもはちないもん!でもおいもたべりゅとでちゃうの」
その告白にまた爆笑が起こる。チロの飾らない姿にこのままでいてほしいと思うランバートだった。公爵家に戻ったらチロは変わっていくだろう。貴族らしく教育しなければいけないからだ。
その事を考えると気が重いランバート。だがヘルマーもジェラルドも同じ事を考え頭を悩ませていた。
「え…チロ?」
執務室で書類に目を通していたランバートは、目の前の光景が信じられない。国王陛下に手を引かれて入ってきた愛しい我が子。
チロはランバートに抱きつき、ランバートは嬉しそうに抱きしめる。それを微笑ましく見ているジェラルド。
「チロ、どうしてお城にいるんだい?」
「あにょねーかーしゃんときたにょー。でもかーしゃんがいにゃくにゃってージョンしゃんとここにきたにょ!」
ランバートの頭が混乱してきたので、ジェラルドが軽く説明する。やっと意味が分かったランバートが喜ぶチロを愛おしそうに抱っこする。
「おー、こいつがお前んとこのガキんちょか!」
「がきんちょちがうもん!チロにゃの!」
ぷんすか怒るチロ。
「あぁ!わりぃな!チロ、お前には礼を言おうと思ってな!」
そう言う男性。金髪で色気漂う大人の雰囲気の美丈夫で、きっちり服を着たランバートと正反対で胸元を軽く開けている。
「あにゃたはだれでしゅか?」
「俺はレオナルド・ヘルマーだ。リクの父親だよ。」
「リクにょとーしゃん!こんにちはー!」
チロはランバートにおろしてもらい、丁寧にご挨拶する。
「こんちは!リクと仲良くしてくれてありがとな!たまにはディークとも遊んでやってくれな!」
「ヂーク?だれでしゅか?」
「リクの兄だ。この前会っただろ?」
頭を抱えるチロにジェラルドが説明する。
「あー!にゃいていたおにいしゃんだ!」
「泣いてたか…そうか。早くリクとディーク二人とリタと暮らそう!」
改めて決意するヘルマー公爵。見た目は軽薄そうだが、根はくそ真面目なのだ。
「チロはここに座れ」
ジェラルドが椅子をもってきて、ランバートの隣に置く。チロは喜んでよじ登り座る。ランバートはジェラルドにお礼を言って皆が席に座る。
「チロ、少し待っていて下さいね。もうすぐ終わらせますから」
「あい!」
静かになる執務室。チロはお菓子を出されて、喜んで食べている。その光景が非常に愛らしく癒しに包まれる。
プゥー
静かな執務室に可愛らしい音が鳴る。三人は気づかない振りをしているが、肩が震えている。
「…でちゃった…」ボソッと言うチロ
その言葉に皆が堪えきれずに大爆笑が起こる。
「おい、盛大にやったな!」ヘルマー公爵が言う
「あ…ありがとごじゃいます…」照れながら言うチロ
「チロ、誉めてはいませんよ」苦笑いのランバート
「お前はそうでなくちゃな!」
ジェラルドが爆笑しながらチロに言う。
「いちゅもはちないもん!でもおいもたべりゅとでちゃうの」
その告白にまた爆笑が起こる。チロの飾らない姿にこのままでいてほしいと思うランバートだった。公爵家に戻ったらチロは変わっていくだろう。貴族らしく教育しなければいけないからだ。
その事を考えると気が重いランバート。だがヘルマーもジェラルドも同じ事を考え頭を悩ませていた。
応援ありがとうございます!
27
お気に入りに追加
2,498
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる