孤児院の愛娘に会いに来る国王陛下

akechi

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5章 旅立つ日はいつ?

旅立ちの時②

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2人を連れて1階に降りていくと、エチカさんとランバートさん、そしてレオナルドさんとリタさんそれにデューク君がいつもと違い、貴族らしい正装で待っていた。


「あー!かーしゃんかわいいねぇ~!とーしゃんはかっこいいでしゅ!」


チロが小さい鞄を持ち降りてくるのを涙を流しながら見守るエチカとランバート。


「あなた…今私最高に幸せだわ!」


「そうだな、本当の意味でこれで家族になれるよ」


チロはルルから離れてエチカ達の元へ駆けていく。


「かーしゃん?にゃかにゃいで?」


「ウフフ…チロと暮らせるのが嬉しくて母さん泣いちゃったわ」


「あー!かーしゃん、チロねーおぼえたにょ!」


チロがいきなりどや顔になりふんぞり返る。それを見て首をかしげるエチカとランバート。


「ゴッホン!……ぼきゅはオールドウィン家嫡子ヨシュアでしゅ!」


その言葉に泣き崩れるエチカとランバート。それに驚いたチロはオロオロしてルルを見る。


「2人は嬉しいんだよ、チロがヨシュアって言ってくれた事がね」


それを聞いたチロは泣いている2人を慰めて、抱きしめる。


「チロはにーにににゃるからいもーとにヨシュアにーにってよんでもりゃうの!」


「チ…ヨシュアって呼んでも良いの?」エチカが泣きながら問う


「うん!とーしゃんとかーしゃんがちゅけてくれたなまえだもん!」


チロはズボンのポケットからちり紙を出して、エチカの鼻水を拭いてあげる。


3人は皆に挨拶して、ルルの前に来る。


「ルルちゃん!本当にありがとう!」


「ありがとう、君のお陰でヨシュアは…私達は幸せになれたよ!」


2人して頭を下げるのを必死に止めるルル。何故かヨシュアも一緒に頭を下げ始めたので、場が和んだ。


「ヨシュア、また直ぐに会えるけど…幸せになるんだよ?これから沢山辛い事や嫌な事もあるかもしれないけど、ヨシュアなら乗りきっていけるよ!だって強いもんね!」


これまでの事を思い出して涙が込み上げるルル。ヨシュアは下を向いてぐっと涙を堪えると、頭を上げた時には満面の笑顔で頷いていた。


「ぼきゅはちゅよくなって、かじょくをまもるんだ!あとジョンしゃんをたおちましゅよ!」


そんな息子を愛おしそうに抱っこすると、リクやレオナルド達に挨拶すると馬車に乗り込む前に、また馬車を見て興奮するヨシュアに皆が笑う。そしてヨシュアは皆に手を振りながら卒業していきました。


見えなくなるまで手を振るルルとリク。さて次はリクの卒業が待っています。

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