孤児院の愛娘に会いに来る国王陛下

akechi

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6章 それぞれの旅立ちとこれから

閑話 ヨシュアの特技?能力?③

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『ホホホ!本当に面白い小童じゃな!』

そう言って笑うカエルのポニーだが、エチカとランバートはまだこの慣れない光景に苦笑いするしかない。

「こわっぱーってにゃにー?おいちいのー?」

『食いしん坊じゃな!』

仲良く話す小童と大きなカエルという異様な組み合わせにどうしたらいいのかランバートが考えていると、妻のエチカは何か吹っ切れたのかカエルを質問攻めし始めた。

「カ⋯ポニーさんは死なない爺さんと言いましたが、カエルではないのですか?」

「この小童にはこの母親じゃな。死なない爺さんじゃないわい!爺さんは爺さんじゃがな!カエルの姿をしているが本当はカエルではないのう」

エチカに呆れながらも素直に答えるカエルのポニー。

「じゃあ何者なんですか?魔物?妖精とか!?まさか精霊!!」

「わしの正体は教えられんのう~。じゃが、悪いカエルじゃないわい!この屋敷にある池は神聖じゃから棲みついている。今はそれ以上は言えないわい!」

それ以上は教えてくれないが、確かに邪悪な感じはしないのでこのまま池に棲み続けてもらう事になった。だが、ポニーに自分が話せる事は絶対に言うなと言われたので、ヨシュアの能力がバレるのも避けたいランバートとエチカは静かに頷いたのだった。

「ヨシュア、動物さんとお話できる事は内緒にしてくれるかな?」

「あっ!しょうだった!!ねーねにもいわれてたにょに⋯」

そう言って落ち込んでしまうヨシュア。

「⋯え?」

『何じゃ?ねーねとは誰じゃ!』

「あ⋯ああ。この子がいた孤児院で弟のように可愛がってくれていた女の子よ」

エチカに詳しく説明されたポニーは、ヨシュアの過酷な事情や孤児院での話を聞いて大号泣してしまう。

『小童よ⋯苦労したのう。そのルルという子はまるで聖母じゃな⋯うぅ』

泣いているカエルはかなりシュールだが、ヨシュアは心配そうに背中を摩っていた。

「兎に角、この子の能力はなるべく隠すわ。私とランバートで上手く使えるように訓練するわ!!」

「くんれんーー!!」

訓練と聞いて嬉しそうなヨシュアは、またポニーを背中に乗せるとプルプルしながらゆっくり前進している。その光景を見ながらランバートとエチカが話し始めた。

「ルルちゃん⋯何で私達にまで黙っていたのかしら?」

「あの子は年齢の割に賢い。貴族の嫌な部分も知っているのかもしれない。私達を信用していないわけじゃなく貴族が信用できないのかもしれないね」

落ち込むエチカにランバートは思っていた事を答えた。

「兄上の子だもの⋯賢いのは分かっていたけど⋯でも何だか悲しいわ」

「あの孤児院の子の大半は貴族の都合であそこにいる。私達もあの子に認められるような貴族として、親としてヨシュアを立派に育てないといけないね」

二人は頷きあうと、まだ一メートルも進んでいないヨシュアの元へ向かい抱きしめた。

「どうちたにょ?」

「ヨシュアを愛してるわ!」

「私もだよ!」

「あいちてりゅはチューしたいちとにいうんだよー!」

「「⋯⋯は?」」

ヨシュアの爆弾発言に目が点になる夫妻。

『誰がそんな事言ったんじゃ?』

「アンリちゃんね」

「アンリさんかな」

「アンリーー!!」

今度アンリと話し合いをしないとと思った夫妻だった。



*次回から本編に戻ります。
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