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11章 アレクシアと波乱のお披露目会
いよいよ始まるお披露目会⑤
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「アリ⋯アレクシアの父上とやら!アレクシアはワシの子でもある!抱っこさせよ!」
“ワシの子”という青紫色の髪の青年の言葉に、ギルドマスターのアレンと副ギルドマスターのデクスターは驚愕する。
「む。アレクシアは俺の子だ!おしめも取り替えた!」
「⋯父上、勝手に思い出をちゅくらないで下しゃいな!おしめをしなくても自分で対処出来まちたから!」
アレクシアの言葉を聞いた蒼天は、アレクシアの父親でアウラード大帝国皇帝でもあるルシアードを睨み付けた。
「自分で対処とはどういう事じゃ!?まさか面倒を見てもらえなかったのかい?」
「⋯⋯あい。生まれた時から最近まで一人で生きていまちた。自給自足でしゅ!!」
本人は気にしていないのか、狩りをして生き抜いていたと自慢気に話をしているアレクシアだが、周りの空気は恐ろしいほどに凍りついていた。そんな空気に当てられて冷や汗が流れ、気絶寸前なのはアレンとデクスターだ。
アレンはアレクシアがやって来た日の事を今も鮮明に覚えている。
ギルドが今までにないくらいに騒然としていた。よちよち歩きの二~三歳くらいの幼子が一人でやって来て、“魔物を売りにきまちた”と言っているのだ。薄汚れ、服装もボロボロ、靴も縫い合わせたような皮靴を履いていた。
アレンは冒険者の親がここへ置いて行った捨て子だと思い、可哀想だと孤児院へ連れて行こうとした。だが、幼子にしては受け答えがはっきりしていて、まるで大人と会話をしているようだった。
『シアは冒険者になりたいんでしゅ!試験を受けさせて下しゃいな!』
冒険者になるのに年齢制限は無いが、こんな幼子が試験を受けると聞いて大反対したアレンだが、心配をよそに幼子は試験官をボコボコに倒してしまった。それからは、絡んでくる冒険者は圧倒的に返り討ちにして、狩ってくる魔物もC級以上であり冒険者の中で有名になっていった。
親の事を聞いたこともあったが、『知りましぇん!』で終わってしまうのだ。話したくないのかと思ってそれ以上は聞こうとしなかったが、まさか正体が皇女だとは誰も思わないだろう。
「何という事じゃ⋯うぅ⋯また親に恵まれんかったか⋯可哀想にのう⋯こっちにおいで!」
蒼天は涙を流しながらも、アレクシアをルシアードから奪おうとした。
「む。アレクシアは俺の大事な娘だ。誰にも渡さないぞ!」
蒼天が伸ばした手を払いのけ、アレクシアを強く抱きしめるルシアードだが、後からやって来て話を聞いていた獣人国国王ライアードと宰相であるライガがアレクシアを魔法で浮かせて自分たちの元へ引き寄せた。
「まさかそんな目に遭っていたとは⋯。ルシアード皇帝よ、この子は我々が引き取り育てます。妻もこの子なら大喜びします」
ライアードの言葉に、ルシアードが立ち上がり怒りの眼差しを向ける。
「お前は何者だ?アレクシアは俺の大事な娘だ!今すぐ返せ!!」
「ああ、私は獣人国アンバルドの国王ライアード・アンバルドです。この者は宰相のライガです」
獣人国と聞いて驚愕するのはアレンとデクスターだ。前にエルフ族と獣人国の者は見たことがあったが、目の前にいる人物がまさかの国王陛下だった事に驚いて固まってしまったのだった。
「おいおい本当かよ!?獣人は前に見たが⋯宰相と国王陛下だと!?」
「獣人の⋯国王って⋯」
パニックになっている二人を気にすることなく、ルシアードはライアードを睨みつけながら愛剣を取り出す。今にも殺し合いになりそうな雰囲気だが、夜叉もライガも蒼天も止める事なく静観していた。
「やめなしゃい!このしゅっとこどっこい共がーー!!」
そんな一触即発な二人を止めたのはアレクシアであった。
「父上!ライアードはシアの大事な友人でしゅ!何かしたらいっちょう⋯いっちょ⋯一生口を聞かないでしゅから!!」
「む!!」
ショックを受けるルシアード。
「ライアード!確かに大変でちたが今は幸せでしゅよ!こうちてまた皆んなに会えたんでしゅから!!」
「うぅ⋯」
アレクシアに説得されて涙を流す“獅子王”ライアードと、その横でもらい泣きするのは虎の獣人であるライガだ。
「アレンしゃん、シアにはいっぱい秘密がありましゅ。聞きましゅか?」
いつになく真剣なアレクシアの問いに、アレンは少し沈黙して、そしてアレクシアの目を見た。
「⋯⋯。いや、俺にとってお前はボロボロの格好をしたシアだ。これからもシアはシアだ!」
アレンの眩しいくらいの笑顔に、アレクシアも自然と笑顔になり頷いたのだった。
結局、何も説明をしないままギルドを後にする事になったが、アレンとデクスターは最後まで何も言わずに笑顔で見送ってくれた。周りにいた冒険者達にはアレクシアの正体が完全にバレてしまい跪かれてしまった。
そんな冒険者達を見て少し寂しそうなアレクシアを、ルシアードが優しく抱っこしたのだった。その後ろを歩くライアードとライガはまだアレクシアを連れて帰るのを完全に諦めたわけではなかった。
「三日後のお披露目会で人族が多々集まるでしょう。その様子を見て判断しましょう」
「そうですね。人族は信用できませんから」
そんなライアードとライガを静観するのは、神獣夫妻と蒼天、そして夜叉だ。アレクシアの事を考え、最善な方法をとるのは賛成だからだ。
「まさかゼストが人族の神になっているとはのう~?」
「プッ!今はお披露目会に向けて特訓ちてましゅよ!」
驚く蒼天に、アレクシアが笑いながら答える。
アランカルトはアレクシアの子犬従魔達がちゃんと真っ直ぐに歩くように見守っていた。少し目を離すとちょこまかと動き回ってしまうからだ。特にみたらしときなこは暴走犬でいい匂いがする方へ突進して行ってしまう。
「うっ!嫌な予感がしましゅ!!今日はもう遅いでしゅし、宿に泊まりましゅ!」
すぐ目の前が皇宮なのに、いきなり騒ぎ出したアレクシアを心配する蒼天と獣人国組。
「どうしたんじゃ?」
「蒼天!今すぐに地獄森に連れて行って下しゃいな!皆にも会いたいでしゅ!」
アレクシアが蒼天によじ登り、急かしていた時だった。前から見覚えがあり過ぎる人物が笑顔でこちらに歩いて来た。
「ふふ、アレクシア様。何をご冗談を言っているのですか?体調は良くなったみたいですし、個人授業をしませんとね?」
「ヒイーー!!」
笑顔なのにドス黒いオーラが漂うロインの背後には屍寸前の爺達いて、それでもアレクシアへは手を振っている。何故か執事のミル爺まで目の下に隈ができていた。
「おお!!⋯⋯おお?久しぶりじゃからかのう?あれは生きてる⋯もう死んだのかのう?あの金髪の少年は⋯知っている者の気配じゃが⋯?」
「辛うじて生きてましゅが、あのままだともう長くないでしゅね!?」
フラフラの爺達を見て心配する蒼天とアレクシアだが、ライアードとライガは驚愕していた。ライアードですら恐れる者達の変わり果てた姿に、何が起こったか理解が出来ない。
「伯父上!シアは何も悪くないでしゅよ!この友人達を迎えに行ってまちた!」
「⋯⋯その方達は?またとんでもない方々だとは思いますが⋯とにかく中に入って説明をお願い致します」
こうして笑顔のロインに無事(?)に拘束されてしまったアレクシアであった。
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「む。アレクシアは俺の子だ!おしめも取り替えた!」
「⋯父上、勝手に思い出をちゅくらないで下しゃいな!おしめをしなくても自分で対処出来まちたから!」
アレクシアの言葉を聞いた蒼天は、アレクシアの父親でアウラード大帝国皇帝でもあるルシアードを睨み付けた。
「自分で対処とはどういう事じゃ!?まさか面倒を見てもらえなかったのかい?」
「⋯⋯あい。生まれた時から最近まで一人で生きていまちた。自給自足でしゅ!!」
本人は気にしていないのか、狩りをして生き抜いていたと自慢気に話をしているアレクシアだが、周りの空気は恐ろしいほどに凍りついていた。そんな空気に当てられて冷や汗が流れ、気絶寸前なのはアレンとデクスターだ。
アレンはアレクシアがやって来た日の事を今も鮮明に覚えている。
ギルドが今までにないくらいに騒然としていた。よちよち歩きの二~三歳くらいの幼子が一人でやって来て、“魔物を売りにきまちた”と言っているのだ。薄汚れ、服装もボロボロ、靴も縫い合わせたような皮靴を履いていた。
アレンは冒険者の親がここへ置いて行った捨て子だと思い、可哀想だと孤児院へ連れて行こうとした。だが、幼子にしては受け答えがはっきりしていて、まるで大人と会話をしているようだった。
『シアは冒険者になりたいんでしゅ!試験を受けさせて下しゃいな!』
冒険者になるのに年齢制限は無いが、こんな幼子が試験を受けると聞いて大反対したアレンだが、心配をよそに幼子は試験官をボコボコに倒してしまった。それからは、絡んでくる冒険者は圧倒的に返り討ちにして、狩ってくる魔物もC級以上であり冒険者の中で有名になっていった。
親の事を聞いたこともあったが、『知りましぇん!』で終わってしまうのだ。話したくないのかと思ってそれ以上は聞こうとしなかったが、まさか正体が皇女だとは誰も思わないだろう。
「何という事じゃ⋯うぅ⋯また親に恵まれんかったか⋯可哀想にのう⋯こっちにおいで!」
蒼天は涙を流しながらも、アレクシアをルシアードから奪おうとした。
「む。アレクシアは俺の大事な娘だ。誰にも渡さないぞ!」
蒼天が伸ばした手を払いのけ、アレクシアを強く抱きしめるルシアードだが、後からやって来て話を聞いていた獣人国国王ライアードと宰相であるライガがアレクシアを魔法で浮かせて自分たちの元へ引き寄せた。
「まさかそんな目に遭っていたとは⋯。ルシアード皇帝よ、この子は我々が引き取り育てます。妻もこの子なら大喜びします」
ライアードの言葉に、ルシアードが立ち上がり怒りの眼差しを向ける。
「お前は何者だ?アレクシアは俺の大事な娘だ!今すぐ返せ!!」
「ああ、私は獣人国アンバルドの国王ライアード・アンバルドです。この者は宰相のライガです」
獣人国と聞いて驚愕するのはアレンとデクスターだ。前にエルフ族と獣人国の者は見たことがあったが、目の前にいる人物がまさかの国王陛下だった事に驚いて固まってしまったのだった。
「おいおい本当かよ!?獣人は前に見たが⋯宰相と国王陛下だと!?」
「獣人の⋯国王って⋯」
パニックになっている二人を気にすることなく、ルシアードはライアードを睨みつけながら愛剣を取り出す。今にも殺し合いになりそうな雰囲気だが、夜叉もライガも蒼天も止める事なく静観していた。
「やめなしゃい!このしゅっとこどっこい共がーー!!」
そんな一触即発な二人を止めたのはアレクシアであった。
「父上!ライアードはシアの大事な友人でしゅ!何かしたらいっちょう⋯いっちょ⋯一生口を聞かないでしゅから!!」
「む!!」
ショックを受けるルシアード。
「ライアード!確かに大変でちたが今は幸せでしゅよ!こうちてまた皆んなに会えたんでしゅから!!」
「うぅ⋯」
アレクシアに説得されて涙を流す“獅子王”ライアードと、その横でもらい泣きするのは虎の獣人であるライガだ。
「アレンしゃん、シアにはいっぱい秘密がありましゅ。聞きましゅか?」
いつになく真剣なアレクシアの問いに、アレンは少し沈黙して、そしてアレクシアの目を見た。
「⋯⋯。いや、俺にとってお前はボロボロの格好をしたシアだ。これからもシアはシアだ!」
アレンの眩しいくらいの笑顔に、アレクシアも自然と笑顔になり頷いたのだった。
結局、何も説明をしないままギルドを後にする事になったが、アレンとデクスターは最後まで何も言わずに笑顔で見送ってくれた。周りにいた冒険者達にはアレクシアの正体が完全にバレてしまい跪かれてしまった。
そんな冒険者達を見て少し寂しそうなアレクシアを、ルシアードが優しく抱っこしたのだった。その後ろを歩くライアードとライガはまだアレクシアを連れて帰るのを完全に諦めたわけではなかった。
「三日後のお披露目会で人族が多々集まるでしょう。その様子を見て判断しましょう」
「そうですね。人族は信用できませんから」
そんなライアードとライガを静観するのは、神獣夫妻と蒼天、そして夜叉だ。アレクシアの事を考え、最善な方法をとるのは賛成だからだ。
「まさかゼストが人族の神になっているとはのう~?」
「プッ!今はお披露目会に向けて特訓ちてましゅよ!」
驚く蒼天に、アレクシアが笑いながら答える。
アランカルトはアレクシアの子犬従魔達がちゃんと真っ直ぐに歩くように見守っていた。少し目を離すとちょこまかと動き回ってしまうからだ。特にみたらしときなこは暴走犬でいい匂いがする方へ突進して行ってしまう。
「うっ!嫌な予感がしましゅ!!今日はもう遅いでしゅし、宿に泊まりましゅ!」
すぐ目の前が皇宮なのに、いきなり騒ぎ出したアレクシアを心配する蒼天と獣人国組。
「どうしたんじゃ?」
「蒼天!今すぐに地獄森に連れて行って下しゃいな!皆にも会いたいでしゅ!」
アレクシアが蒼天によじ登り、急かしていた時だった。前から見覚えがあり過ぎる人物が笑顔でこちらに歩いて来た。
「ふふ、アレクシア様。何をご冗談を言っているのですか?体調は良くなったみたいですし、個人授業をしませんとね?」
「ヒイーー!!」
笑顔なのにドス黒いオーラが漂うロインの背後には屍寸前の爺達いて、それでもアレクシアへは手を振っている。何故か執事のミル爺まで目の下に隈ができていた。
「おお!!⋯⋯おお?久しぶりじゃからかのう?あれは生きてる⋯もう死んだのかのう?あの金髪の少年は⋯知っている者の気配じゃが⋯?」
「辛うじて生きてましゅが、あのままだともう長くないでしゅね!?」
フラフラの爺達を見て心配する蒼天とアレクシアだが、ライアードとライガは驚愕していた。ライアードですら恐れる者達の変わり果てた姿に、何が起こったか理解が出来ない。
「伯父上!シアは何も悪くないでしゅよ!この友人達を迎えに行ってまちた!」
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