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9章 アレクシアとアウラード大帝国の闇
閑話 ルビー側妃とアレクシア交流記③
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「む。おい、早くアレクシアをこちらに渡せ」
物凄い殺気を垂れ流しながらコウリン侯爵の元へ歩いて行くルシアードに、コウリンの部下は生きた心地がしないまま跪く。ルビーの専属女官であるシトラはブルブルと震えながら平伏すが、ルビー側妃は驚いているのか固まったままだ。
「父上!ドアを壊してまちたね!?後で直して下しゃいな!!」
アレクシアの発言に静まり返る室内。コウリンの部下は“何言ってんだ!このちんちくりんは!?空気を読め”というツッコミを心の中で入れていた。
「ん?なんかちんちくりんって呼ばれた様な気がしましゅ!?」
呑気なアレクシアに皆がヒヤヒヤしていると、ルシアードがコウリンの目の前までやって来た。お互いに睨み合うルシアードとコウリンに、この場のピリつきが最高潮に達した。
「これはこれは、偉大なる皇帝陛下ではないですか!!」
アレクシアを降ろすと、ルシアードの前に跪くコウリン侯爵。
「む。何故アレクシアを抱えていたんだ?これが鳴った時は生きた心地がしなかったぞ」
そう言ってルシアードが内ポケットから取り出したのは、アレクシアが持っていたものと同じキラキラ輝く筒であった。
「それは⋯?」
コウリンの疑問に答えたのは横でドヤ顔でふんぞり返っているアレクシアであった。
「ゴッホン!これはシアが開発した魔道具でしゅ!!その名も“悪魔召喚”でしゅよ!」
魔道具の名を聞いた後に、皆がチラリとルシアードを見る。そして納得してしまう。
「ガハハハ!!確かに“これ”は召喚されたくありませんな!?」
「クフフ⋯シアの名付けは天才でしゅ!!」
コウリンとアレクシアが楽しそうに話しているのが面白くないルシアード。
「む。アレクシア、こっちに来い」
不機嫌なルシアードを見て、アレクシアは渋々とされるがままに抱っこされた。
「ああ、久しぶりのアレクシアだ⋯」
そう言ってアレクシアを大事そうに抱きしめるルシアードを見て皆が唖然とする。
「朝、一緒にご飯食べまちたよ!」そう言いながらルシアードの頬を抓るアレクシア。
「む。もうあれから二時間も経っている。その間に何かあったらどうするんだ?」本気で心配するルシアード。
「何もないでしゅよ!!」
「こんなに小さいんだ。気付かれずに踏み潰されたら⋯「馬鹿ちんでしゅか!!」
最強皇帝であるルシアードが豆⋯アレクシアに割と本気で説教されている光景を今、目の前で見ているがコウリン達は信じられないでいた。コウリンはルシアードとアレクシアの関係を噂では聞いていたし、ローランドからも報告されていたが実際に見ると実に信じられない光景だった。
(あの冷酷無慈悲な人格破綻者が、あんな顔をする様になったとは⋯)
コウリンは何気なく娘であるルビーを見て驚愕する。
「ハア⋯ハア⋯神様ありがとうございます~!眼福だわ~!!」
鼻息荒く、いつに間にか用意した紙に何やら描いている。
「お⋯おい、ルビーよ⋯どうしたんだ?」
恐る恐る娘に近づくコウリン侯爵だが、シトラに制止される。
「侯爵様、今は近付かない方が宜しいかと⋯」
「あれはどうしたんだ?昔より酷くなってないか?あの冷酷無慈悲な奴に嫁いだから幻滅してもう描いていないかと思ったが⋯」
「いえ⋯良くなるどころか悪化しています⋯」
そう言いながらコウリンとシトラがルビーを見ると、恐れ知らずなのか嬉々としてルシアードとアレクシアに指示を始めていた。
「陛下!もう少しアレクシア様を愛おしそうに抱えて下さい!!アレクシア様も嬉しそうに笑って下さい!」
「む。こうか?」何故か素直に応じるルシアード。
「金貨一枚でしゅね!」どこまでも鬼畜なアレクシア。
「おい、ルビー!取り敢えず落ち着け!」
父親であるコウリン侯爵が必死に説得するが、ルビーの耳には入らない。
「む。アレクシアは世界一可愛い皇女だ。分かっているな?」
「ええ!陛下と二人揃うと涎ものですわ!!」
「⋯⋯涎もの?」首を傾げるルシアードであった。
「おいおい、ルビーよ。お前の方がずっと可愛いぞ!それなのに俺が勘違いしてこんな最低最悪の男に嫁がせてしまって⋯うぅ⋯」
そう言って泣き崩れてしまったコウリン侯爵だが、ルビーは全然気にしていない。
「む。おい、アレクシアが一番だ!」
「何を言っておりますか!確かに皇女は可憐ですが、我が娘に敵う者はいませんよ!」
そう言ってまた睨み合うルシアードとコウリン。アレクシアはというと今度は子犬従魔達と戯れる姿を描きたいルビーに指示され、頭に白玉、肩に黒蜜そして、みたらし&きなこ&あんこは足元にちょこんと座っていた。皆が嬉しそうで尻尾をブンブン振っている。
「うぅ⋯重いでしゅ⋯」
そんなカオスな状況の中、この場をすぐに収められる人物がやって来た。
「おやおや、皆様勢揃いで⋯暇なのですか?」
彼が一歩また一歩と入ってくるだけで強烈な寒気が皆を襲う。ルビーも流石に我に返ると、ブルブル震えながらも描いた紙は絶対に離さない。
「コウリン侯爵、貴方のところで書類が止まっているのですが⋯いつになったら提出して頂けるんですか?」
冷気を発する人物、ロインが恐ろしい笑顔で英雄コウリンを追い詰める。
「ああ、今からやろうと思ったんだ!ロイン、今日中に提出する!⋯ルビー!また会いにくるからな!!」
そう言うと、部下達と共に逃げるように去って行った。
「アレクシア様は最近この宮に入り浸っていると聞きましたが、私が出した課題はどうしたんですか?」
ブルブルと震えるアレクシア。課題の紙は紙飛行機にして飛ばしてしまったとは正直に言えず、ルシアードの後ろに避難した。子犬従魔達は全員腹を見せてすでに降参状態だ。
「む。アレクシアが怖がっているだろ」
「陛下、早く執務室に戻って下さい。仕事が溜まるとアレクシア様との夕食に間に合いませんよ?」
「⋯⋯。急いで戻ろう」
ルシアードは、アレクシアを抱きしめた後、渋々戻って行った。残されたアレクシアは課題の件でロインに説教されたのだった。
「あー⋯叔父上は鬼畜でしゅ!!」
廊下を歩きながらそう言うアレクシアだが、一応周りを念入りに確認する。そしてルビーの部屋に戻って来たアレクシアだったが、そこには既に先客がいた。
「あんたまた怒られてたの!?」
優雅に紅茶を飲みながら、例の小説を読んでいるランゴンザレスであった。彼もまた、アレクシア同様にこの小説を気に入りたまにやって来るらしい。そのせいで宮に男を入れているだとか良からぬ噂を立てられているが、ルビーは嬉しかった。ランゴンザレスについてはルシアードに許可を得ているので問題ない。
後宮に入って孤独だった月日が嘘のように、毎日が賑やかで楽しい。ルシアード皇帝陛下とここまで近づける様になったのもアレクシア皇女との出会いがあったからだ。
「回想は終わりまちたか~?」
アレクシアに言われてハッとするルビーと、それを見て笑うシトラとランゴンザレス。
ルビーの楽しくも愛しい日々は続く⋯。
物凄い殺気を垂れ流しながらコウリン侯爵の元へ歩いて行くルシアードに、コウリンの部下は生きた心地がしないまま跪く。ルビーの専属女官であるシトラはブルブルと震えながら平伏すが、ルビー側妃は驚いているのか固まったままだ。
「父上!ドアを壊してまちたね!?後で直して下しゃいな!!」
アレクシアの発言に静まり返る室内。コウリンの部下は“何言ってんだ!このちんちくりんは!?空気を読め”というツッコミを心の中で入れていた。
「ん?なんかちんちくりんって呼ばれた様な気がしましゅ!?」
呑気なアレクシアに皆がヒヤヒヤしていると、ルシアードがコウリンの目の前までやって来た。お互いに睨み合うルシアードとコウリンに、この場のピリつきが最高潮に達した。
「これはこれは、偉大なる皇帝陛下ではないですか!!」
アレクシアを降ろすと、ルシアードの前に跪くコウリン侯爵。
「む。何故アレクシアを抱えていたんだ?これが鳴った時は生きた心地がしなかったぞ」
そう言ってルシアードが内ポケットから取り出したのは、アレクシアが持っていたものと同じキラキラ輝く筒であった。
「それは⋯?」
コウリンの疑問に答えたのは横でドヤ顔でふんぞり返っているアレクシアであった。
「ゴッホン!これはシアが開発した魔道具でしゅ!!その名も“悪魔召喚”でしゅよ!」
魔道具の名を聞いた後に、皆がチラリとルシアードを見る。そして納得してしまう。
「ガハハハ!!確かに“これ”は召喚されたくありませんな!?」
「クフフ⋯シアの名付けは天才でしゅ!!」
コウリンとアレクシアが楽しそうに話しているのが面白くないルシアード。
「む。アレクシア、こっちに来い」
不機嫌なルシアードを見て、アレクシアは渋々とされるがままに抱っこされた。
「ああ、久しぶりのアレクシアだ⋯」
そう言ってアレクシアを大事そうに抱きしめるルシアードを見て皆が唖然とする。
「朝、一緒にご飯食べまちたよ!」そう言いながらルシアードの頬を抓るアレクシア。
「む。もうあれから二時間も経っている。その間に何かあったらどうするんだ?」本気で心配するルシアード。
「何もないでしゅよ!!」
「こんなに小さいんだ。気付かれずに踏み潰されたら⋯「馬鹿ちんでしゅか!!」
最強皇帝であるルシアードが豆⋯アレクシアに割と本気で説教されている光景を今、目の前で見ているがコウリン達は信じられないでいた。コウリンはルシアードとアレクシアの関係を噂では聞いていたし、ローランドからも報告されていたが実際に見ると実に信じられない光景だった。
(あの冷酷無慈悲な人格破綻者が、あんな顔をする様になったとは⋯)
コウリンは何気なく娘であるルビーを見て驚愕する。
「ハア⋯ハア⋯神様ありがとうございます~!眼福だわ~!!」
鼻息荒く、いつに間にか用意した紙に何やら描いている。
「お⋯おい、ルビーよ⋯どうしたんだ?」
恐る恐る娘に近づくコウリン侯爵だが、シトラに制止される。
「侯爵様、今は近付かない方が宜しいかと⋯」
「あれはどうしたんだ?昔より酷くなってないか?あの冷酷無慈悲な奴に嫁いだから幻滅してもう描いていないかと思ったが⋯」
「いえ⋯良くなるどころか悪化しています⋯」
そう言いながらコウリンとシトラがルビーを見ると、恐れ知らずなのか嬉々としてルシアードとアレクシアに指示を始めていた。
「陛下!もう少しアレクシア様を愛おしそうに抱えて下さい!!アレクシア様も嬉しそうに笑って下さい!」
「む。こうか?」何故か素直に応じるルシアード。
「金貨一枚でしゅね!」どこまでも鬼畜なアレクシア。
「おい、ルビー!取り敢えず落ち着け!」
父親であるコウリン侯爵が必死に説得するが、ルビーの耳には入らない。
「む。アレクシアは世界一可愛い皇女だ。分かっているな?」
「ええ!陛下と二人揃うと涎ものですわ!!」
「⋯⋯涎もの?」首を傾げるルシアードであった。
「おいおい、ルビーよ。お前の方がずっと可愛いぞ!それなのに俺が勘違いしてこんな最低最悪の男に嫁がせてしまって⋯うぅ⋯」
そう言って泣き崩れてしまったコウリン侯爵だが、ルビーは全然気にしていない。
「む。おい、アレクシアが一番だ!」
「何を言っておりますか!確かに皇女は可憐ですが、我が娘に敵う者はいませんよ!」
そう言ってまた睨み合うルシアードとコウリン。アレクシアはというと今度は子犬従魔達と戯れる姿を描きたいルビーに指示され、頭に白玉、肩に黒蜜そして、みたらし&きなこ&あんこは足元にちょこんと座っていた。皆が嬉しそうで尻尾をブンブン振っている。
「うぅ⋯重いでしゅ⋯」
そんなカオスな状況の中、この場をすぐに収められる人物がやって来た。
「おやおや、皆様勢揃いで⋯暇なのですか?」
彼が一歩また一歩と入ってくるだけで強烈な寒気が皆を襲う。ルビーも流石に我に返ると、ブルブル震えながらも描いた紙は絶対に離さない。
「コウリン侯爵、貴方のところで書類が止まっているのですが⋯いつになったら提出して頂けるんですか?」
冷気を発する人物、ロインが恐ろしい笑顔で英雄コウリンを追い詰める。
「ああ、今からやろうと思ったんだ!ロイン、今日中に提出する!⋯ルビー!また会いにくるからな!!」
そう言うと、部下達と共に逃げるように去って行った。
「アレクシア様は最近この宮に入り浸っていると聞きましたが、私が出した課題はどうしたんですか?」
ブルブルと震えるアレクシア。課題の紙は紙飛行機にして飛ばしてしまったとは正直に言えず、ルシアードの後ろに避難した。子犬従魔達は全員腹を見せてすでに降参状態だ。
「む。アレクシアが怖がっているだろ」
「陛下、早く執務室に戻って下さい。仕事が溜まるとアレクシア様との夕食に間に合いませんよ?」
「⋯⋯。急いで戻ろう」
ルシアードは、アレクシアを抱きしめた後、渋々戻って行った。残されたアレクシアは課題の件でロインに説教されたのだった。
「あー⋯叔父上は鬼畜でしゅ!!」
廊下を歩きながらそう言うアレクシアだが、一応周りを念入りに確認する。そしてルビーの部屋に戻って来たアレクシアだったが、そこには既に先客がいた。
「あんたまた怒られてたの!?」
優雅に紅茶を飲みながら、例の小説を読んでいるランゴンザレスであった。彼もまた、アレクシア同様にこの小説を気に入りたまにやって来るらしい。そのせいで宮に男を入れているだとか良からぬ噂を立てられているが、ルビーは嬉しかった。ランゴンザレスについてはルシアードに許可を得ているので問題ない。
後宮に入って孤独だった月日が嘘のように、毎日が賑やかで楽しい。ルシアード皇帝陛下とここまで近づける様になったのもアレクシア皇女との出会いがあったからだ。
「回想は終わりまちたか~?」
アレクシアに言われてハッとするルビーと、それを見て笑うシトラとランゴンザレス。
ルビーの楽しくも愛しい日々は続く⋯。
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