95 / 163
10章 アレクシアと愉快な仲間2
特別編 お爺さんズとアレクシア〜もしもいつもの日常に戻ったら〜
しおりを挟む
これはもしも平穏な日常だったらのお話です。
アウラード大帝国の第四皇女アレクシア・フォン・アウラード三歳は、部屋で気持ちよくスヤスヤと眠っていた。大きなベッドの周りにはアレクシア大好きな五匹の子犬従魔達が眠っていた。
今日もアレクシアが誰と寝るかで最強トリオが揉め出したので、揉めてる間に部屋に入り鍵をかけたのだった。
「久しぶりの一人でしゅー!!大の字になって寝ても余裕でしゅ!!ちんちくりんな身体に感謝でしゅ⋯って誰がちんちくりんでしゅかー!」
五匹はもう既に夢の中なので誰も反応しない。一人ボケツッコミに虚しさを感じたアレクシアは、恥ずかしさと戦いながらそそくさと眠りについたのだった。
スヤスヤと眠っていたアレクシアだが、コンコンと窓を叩く音で目が覚めた。
「ん~⋯何でしゅかー?」
暫く無視していたアレクシアだが、ずっと叩かれ続ける窓が気になり出して寝ぼけ眼で起き上がる。そしてフラフラしながらも窓にたどり着きカーテンを開ける。すると元気いっぱいな金髪の絶世美少年が⋯浮いていた。
「おー!アレクシアよ、おはよう!今から散歩に行くんじゃがわしと一緒に行こう!」
「⋯⋯今何時でしゅか?」
アレクシアが外を覗くがまだ薄暗かった。
「もう四時じゃ!」
「馬鹿ちんでしゅか!シアはまだおねむの時間でしゅよ!」
だが、アレクシアの主張など聞かずに部屋に入って来たのは初代竜族族長であるミルキルズだった。
「おお!わんこ達もいたか!!」
『うるさいでしゅ⋯』
白玉率いる子犬従魔達は急いでベッドの下に避難してしまった。それを見たアレクシアもベッドの下に避難しようとしたが、気配を消して入ってきた人物に見事に捕まった。
「ガハハハ!早起きは健康に良いんだぞ!」
初代魔国国王であるデイルズが嬉しそうにアレクシアを抱っこした。そして有無を言わさずに窓から下の庭まで移動すると、そこにいたのは魔国の偉大なる大賢者ポーポトスだった。庭のベンチで優雅に紅茶を飲んでいる姿は絵になるが、まだ薄暗いのが傷だ。
「アレクシアよ、遅いぞ」
デイルズは項垂れるアレクシアをベンチに座らせ、自分は軽い準備運動を始めた。ミルキルズはアレクシアの為に嬉しそうに紅茶を淹れている。
「爺達は爺ちゃんだから早起きなのは分かりましゅが、シアは成長期で眠いんでしゅよ!お散歩なら爺達で行って下しゃいな!!」
「えー!むさ苦しいじゃろ?」
ミルキルズがブーブーと不満を漏らす。
「知りましぇんよ!」
アレクシアが怒りを露わに爺達を怒っていたが、いつの間にか周りには女官や兵士が集まり出した。彼等にとってはアレクシアがなぜ目に前の見目麗しい三人を“爺”と呼ぶのかが疑問だった。
アレクシア皇女を囲んでいるのは、息を呑むほど綺麗な紫色の髪の美丈夫に、煌めく金髪の絶世美少年と精悍で野生的な群青色の髪のイケオジだからだ。女官達は頬を染め、彼等に可愛がられるアレクシアを羨ましそうに見ていた。
「皇帝陛下が客人として迎え入れたらしいわ」
「金髪の子は皇女の専属執事らしいわ!確かもう一人の執事もかなりの美形だったわよ!」
「そんな男達が何故皇女をあんなに可愛がっているんだ!?」
アレクシアは今では皇宮での噂の的だった。何せあの冷酷な皇帝陛下から溺愛され、誰もが羨むような男達に囲まれているのだ。だがそんな周りの視線を気にする事なく、アレクシアはパンパンと手を叩きながら爺達を立たせる。
「ポポ爺!ミル爺!立って下しゃいな!お散歩に連れて行きましゅから早く行きましゅよ!!」
二度寝を諦めたアレクシアは嬉しそうな爺達を連れて庭を散歩し始めた。
「爺達、シアはこう見えて忙ちいんでしゅよ?毎日お勉強、お勉強、そしてお勉強の嵐でしゅ!」
「お主が勉強とはのう~?じゃが昨日は勉強から逃げておったな?ロインに怒られて半泣きしていたのは誰じゃ?」
ポーポトスは昨日アレクシアが勉強をサボって、ロインに怒られている場面に遭遇したのだ。
「よく見てましゅね。まだ目は見えているんでしゅね!」
「何じゃと!わしはまだまだ健康じゃぞ!視力検査もバッチリじゃ!」
「視力検査してるんでしゅね⋯」
ポーポトスのドヤ顔に苦笑いのアレクシア。
「わしも元気じゃぞ!でもアレクシアには心配して欲しいのう!!」
「爺は色んな意味で元気でしゅよね⋯いつか刺されましゅよ?」
デイルズをジト目で見るアレクシア。デイルズはそのワイルドな風貌のイメージ通りでかなり女性にだらしないので、愛する妻には愛想を尽かされつつある。
「もう何回か刺されてるぞ!!でもわしはこの通り元気じゃ!」
「ドヤ顔で言う事でしゅか!馬鹿ちんの塊でしゅね!」
元気なデイルズに呆れ果てているアレクシア。
「わしは⋯」
「ミル爺、その風貌でわしはやめた方が良いでしゅよ?まぁそれを言うとポポ爺達も違和感しかないでしゅがね」
見た目と話し方のギャップが激しい三人に指摘していたアレクシアだが、前方からある人物がやって来たのに気付いた。
「む。アレクシア、庭にお前の気配を感じたと思ったら俺を置いて何をしている?」
「爺達のお世話でしゅ」
ルシアードは即答するアレクシアと手を繋いで歩くミルキルズとデイルズを睨む。
「おい、疲れただろうから爺さん達は部屋でゆっくりしていたらどうだ?アレクシアとの散歩は俺がする」
「大丈夫じゃ!いつもの散歩は山を三つほど越えているからのう!ガハハハ!」
デイルズの発言にルシアードはつい目を見開いて驚いてしまう。
「⋯⋯兎に角アレクシアは成長期だ。よく眠らないと大きくなれないからな。まぁ大きくならなくても可愛いけどな」
「父上!シアはここ最近で六ミリも身長が伸びまちた!なのにちんちくりんって言うんでしゅか!?」
身長の事を言われたので顔を真っ赤にして怒るアレクシアと、墓穴を掘ったのう~とルシアードを見てニヤニヤする爺達。
「む。アレクシア、誰もちんちくりんなんて言ってないぞ?⋯そ、それよりも今日は勉強をやめて一緒に狩りに行こうか?」
「狩りでしゅと!?やったーー!!父上大好きでしゅーー!!」
狩りと言われて嬉しさ大爆発で小躍りするアレクシアと、卑怯な手を使いおって~とルシアードをジト目で見ている爺達。
皆でわいわいしているといつの間にか空も明るくなってきた。
「狩りの前に朝ご飯を食べましゅよ!はぁ~気持ちの良い朝~!狩り日和でしゅ~!」
「それは良かったですね?ですが、勉強日和かもしれませんよ?」
アレクシアは嬉しそうにルンルンと歩いていたが、背後から今一番聞きたくない声が聞こえてきた。爺達とルシアードも恐ろしくて背後を振り向けないでいた。
「皇女、今日は皇女が大好きな芸術の授業ですよ?エルマ氏も張り切ってますから。ああ、でも朝食の前に少しお話ししましょうか?」
「嫌だっぺーー!!」
氷の微笑を浮かべたロインに襟首を掴まれて引き摺られていくアレクシアを助けようとするルシアードと爺達だが⋯
「勉強している皇女を特別に見学できますよ?」
という悪魔の囁きに負けてしまったのだった。
「彼奴は一体何者じゃ?本当に人族か!?」
デイルズは苦笑いしてしまう。
「魔国に是非とも欲しい人材じゃ」
苦労性なポーポトスは驚きつつも、優秀なロインに感心していた。
「アレクシアと勉強か~!楽しみじゃのう~!」
そして何も考えていないミルキルズであった。
*爺達の話を書きたくて書いてしまいました。
次回は間に合わずに22日になりそうです。すみませんがよろしくお願いします!
アウラード大帝国の第四皇女アレクシア・フォン・アウラード三歳は、部屋で気持ちよくスヤスヤと眠っていた。大きなベッドの周りにはアレクシア大好きな五匹の子犬従魔達が眠っていた。
今日もアレクシアが誰と寝るかで最強トリオが揉め出したので、揉めてる間に部屋に入り鍵をかけたのだった。
「久しぶりの一人でしゅー!!大の字になって寝ても余裕でしゅ!!ちんちくりんな身体に感謝でしゅ⋯って誰がちんちくりんでしゅかー!」
五匹はもう既に夢の中なので誰も反応しない。一人ボケツッコミに虚しさを感じたアレクシアは、恥ずかしさと戦いながらそそくさと眠りについたのだった。
スヤスヤと眠っていたアレクシアだが、コンコンと窓を叩く音で目が覚めた。
「ん~⋯何でしゅかー?」
暫く無視していたアレクシアだが、ずっと叩かれ続ける窓が気になり出して寝ぼけ眼で起き上がる。そしてフラフラしながらも窓にたどり着きカーテンを開ける。すると元気いっぱいな金髪の絶世美少年が⋯浮いていた。
「おー!アレクシアよ、おはよう!今から散歩に行くんじゃがわしと一緒に行こう!」
「⋯⋯今何時でしゅか?」
アレクシアが外を覗くがまだ薄暗かった。
「もう四時じゃ!」
「馬鹿ちんでしゅか!シアはまだおねむの時間でしゅよ!」
だが、アレクシアの主張など聞かずに部屋に入って来たのは初代竜族族長であるミルキルズだった。
「おお!わんこ達もいたか!!」
『うるさいでしゅ⋯』
白玉率いる子犬従魔達は急いでベッドの下に避難してしまった。それを見たアレクシアもベッドの下に避難しようとしたが、気配を消して入ってきた人物に見事に捕まった。
「ガハハハ!早起きは健康に良いんだぞ!」
初代魔国国王であるデイルズが嬉しそうにアレクシアを抱っこした。そして有無を言わさずに窓から下の庭まで移動すると、そこにいたのは魔国の偉大なる大賢者ポーポトスだった。庭のベンチで優雅に紅茶を飲んでいる姿は絵になるが、まだ薄暗いのが傷だ。
「アレクシアよ、遅いぞ」
デイルズは項垂れるアレクシアをベンチに座らせ、自分は軽い準備運動を始めた。ミルキルズはアレクシアの為に嬉しそうに紅茶を淹れている。
「爺達は爺ちゃんだから早起きなのは分かりましゅが、シアは成長期で眠いんでしゅよ!お散歩なら爺達で行って下しゃいな!!」
「えー!むさ苦しいじゃろ?」
ミルキルズがブーブーと不満を漏らす。
「知りましぇんよ!」
アレクシアが怒りを露わに爺達を怒っていたが、いつの間にか周りには女官や兵士が集まり出した。彼等にとってはアレクシアがなぜ目に前の見目麗しい三人を“爺”と呼ぶのかが疑問だった。
アレクシア皇女を囲んでいるのは、息を呑むほど綺麗な紫色の髪の美丈夫に、煌めく金髪の絶世美少年と精悍で野生的な群青色の髪のイケオジだからだ。女官達は頬を染め、彼等に可愛がられるアレクシアを羨ましそうに見ていた。
「皇帝陛下が客人として迎え入れたらしいわ」
「金髪の子は皇女の専属執事らしいわ!確かもう一人の執事もかなりの美形だったわよ!」
「そんな男達が何故皇女をあんなに可愛がっているんだ!?」
アレクシアは今では皇宮での噂の的だった。何せあの冷酷な皇帝陛下から溺愛され、誰もが羨むような男達に囲まれているのだ。だがそんな周りの視線を気にする事なく、アレクシアはパンパンと手を叩きながら爺達を立たせる。
「ポポ爺!ミル爺!立って下しゃいな!お散歩に連れて行きましゅから早く行きましゅよ!!」
二度寝を諦めたアレクシアは嬉しそうな爺達を連れて庭を散歩し始めた。
「爺達、シアはこう見えて忙ちいんでしゅよ?毎日お勉強、お勉強、そしてお勉強の嵐でしゅ!」
「お主が勉強とはのう~?じゃが昨日は勉強から逃げておったな?ロインに怒られて半泣きしていたのは誰じゃ?」
ポーポトスは昨日アレクシアが勉強をサボって、ロインに怒られている場面に遭遇したのだ。
「よく見てましゅね。まだ目は見えているんでしゅね!」
「何じゃと!わしはまだまだ健康じゃぞ!視力検査もバッチリじゃ!」
「視力検査してるんでしゅね⋯」
ポーポトスのドヤ顔に苦笑いのアレクシア。
「わしも元気じゃぞ!でもアレクシアには心配して欲しいのう!!」
「爺は色んな意味で元気でしゅよね⋯いつか刺されましゅよ?」
デイルズをジト目で見るアレクシア。デイルズはそのワイルドな風貌のイメージ通りでかなり女性にだらしないので、愛する妻には愛想を尽かされつつある。
「もう何回か刺されてるぞ!!でもわしはこの通り元気じゃ!」
「ドヤ顔で言う事でしゅか!馬鹿ちんの塊でしゅね!」
元気なデイルズに呆れ果てているアレクシア。
「わしは⋯」
「ミル爺、その風貌でわしはやめた方が良いでしゅよ?まぁそれを言うとポポ爺達も違和感しかないでしゅがね」
見た目と話し方のギャップが激しい三人に指摘していたアレクシアだが、前方からある人物がやって来たのに気付いた。
「む。アレクシア、庭にお前の気配を感じたと思ったら俺を置いて何をしている?」
「爺達のお世話でしゅ」
ルシアードは即答するアレクシアと手を繋いで歩くミルキルズとデイルズを睨む。
「おい、疲れただろうから爺さん達は部屋でゆっくりしていたらどうだ?アレクシアとの散歩は俺がする」
「大丈夫じゃ!いつもの散歩は山を三つほど越えているからのう!ガハハハ!」
デイルズの発言にルシアードはつい目を見開いて驚いてしまう。
「⋯⋯兎に角アレクシアは成長期だ。よく眠らないと大きくなれないからな。まぁ大きくならなくても可愛いけどな」
「父上!シアはここ最近で六ミリも身長が伸びまちた!なのにちんちくりんって言うんでしゅか!?」
身長の事を言われたので顔を真っ赤にして怒るアレクシアと、墓穴を掘ったのう~とルシアードを見てニヤニヤする爺達。
「む。アレクシア、誰もちんちくりんなんて言ってないぞ?⋯そ、それよりも今日は勉強をやめて一緒に狩りに行こうか?」
「狩りでしゅと!?やったーー!!父上大好きでしゅーー!!」
狩りと言われて嬉しさ大爆発で小躍りするアレクシアと、卑怯な手を使いおって~とルシアードをジト目で見ている爺達。
皆でわいわいしているといつの間にか空も明るくなってきた。
「狩りの前に朝ご飯を食べましゅよ!はぁ~気持ちの良い朝~!狩り日和でしゅ~!」
「それは良かったですね?ですが、勉強日和かもしれませんよ?」
アレクシアは嬉しそうにルンルンと歩いていたが、背後から今一番聞きたくない声が聞こえてきた。爺達とルシアードも恐ろしくて背後を振り向けないでいた。
「皇女、今日は皇女が大好きな芸術の授業ですよ?エルマ氏も張り切ってますから。ああ、でも朝食の前に少しお話ししましょうか?」
「嫌だっぺーー!!」
氷の微笑を浮かべたロインに襟首を掴まれて引き摺られていくアレクシアを助けようとするルシアードと爺達だが⋯
「勉強している皇女を特別に見学できますよ?」
という悪魔の囁きに負けてしまったのだった。
「彼奴は一体何者じゃ?本当に人族か!?」
デイルズは苦笑いしてしまう。
「魔国に是非とも欲しい人材じゃ」
苦労性なポーポトスは驚きつつも、優秀なロインに感心していた。
「アレクシアと勉強か~!楽しみじゃのう~!」
そして何も考えていないミルキルズであった。
*爺達の話を書きたくて書いてしまいました。
次回は間に合わずに22日になりそうです。すみませんがよろしくお願いします!
854
あなたにおすすめの小説
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
オネエ伯爵、幼女を拾う。~実はこの子、逃げてきた聖女らしい~
雪丸
ファンタジー
アタシ、アドルディ・レッドフォード伯爵。
突然だけど今の状況を説明するわ。幼女を拾ったの。
多分年齢は6~8歳くらいの子。屋敷の前にボロ雑巾が落ちてると思ったらびっくり!人だったの。
死んでる?と思ってその辺りに落ちている木で突いたら、息をしていたから屋敷に運んで手当てをしたのよ。
「道端で倒れていた私を助け、手当を施したその所業。賞賛に値します。(盛大なキャラ作り中)」
んま~~~尊大だし図々しいし可愛くないわ~~~!!
でも聖女様だから変な扱いもできないわ~~~!!
これからアタシ、どうなっちゃうのかしら…。
な、ラブコメ&ファンタジーです。恋の進展はスローペースです。
小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。(敬称略)
【完結】 メイドをお手つきにした夫に、「お前妻として、クビな」で実の子供と追い出され、婚約破棄です。
BBやっこ
恋愛
侯爵家で、当時の当主様から見出され婚約。結婚したメイヤー・クルール。子爵令嬢次女にしては、玉の輿だろう。まあ、肝心のお相手とは心が通ったことはなかったけど。
父親に決められた婚約者が気に入らない。その奔放な性格と評された男は、私と子供を追い出した!
メイドに手を出す当主なんて、要らないですよ!
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~
谷 優
恋愛
公爵家の末娘として生まれた幼いティアナ。
お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。
お父様やお兄様は私に関心がないみたい。
ただ、愛されたいと願った。
そんな中、夢の中の本を読むと自分の正体が明らかに。
◆恋愛要素は前半はありませんが、後半になるにつれて発展していきますのでご了承ください。
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。