飲尿鬼との生活

カルキ酸

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1 邂逅

 ある金曜日の夜。飲み会で終電を逃した若い男は、ふらつく足で帰路についていた。酔いで紅潮した頰を、真冬の冷たい風が冷ます。

 彼は、はや足で自宅を目指しながら、店を出る前にトイレに行っておかなったことを後悔した。
 今、もの凄くおしっこがしたい。なるべくトイレのことを考えないように、昨日見たドラマの続きを予想してみたりするが、下腹部に走る焦燥感は、すぐに集中力を散漫させた。力を込めたり緩めたりして、必死で尿意と闘う。しかし、油断すると一気に洩らしてしまいそうなほどには、限界が近づいていた。

 静まり返った住宅街には、疎らに立つ街灯の僅かな明かりがあるだけで、コンビニすら見当たらない。自宅までは、徒歩であと10分ほどだが、とても我慢出来そうになかった。

 もう駄目だ。そう思った男は、辺りに人影がないことを確認して、電信柱の側に駆け寄った。かじかむ指で慌てながら、性器の先端を取り出すと同時に、放尿する。
 放たれた尿は、シャアアアアッと派手な音を立てた。濡れていく電信柱の色はみるみる変わり、直下の地面に水溜りが拡がっていく。軽い湯気が立ち上るのを眺めながら、男は排尿の快感に口元を緩ませた。


 その時、背後でドサッと何かが落ちる音がした。音に驚いた際、少し狙いが外れて右手とスラックスの裾に尿が飛び散る。
 ぐっと、股間に力を込めて排尿を中断させて、前を見せないように首だけで後ろを振り向いた。

 すると、道路の真ん中には、尻餅をついたような体勢の少年の姿があった。唖然としたような表情の少年に、男は急いで露出していたものをしまう。通報でもされたらどうしようと、冷や汗が出る。

「あぁ、いや、すみません!我慢出来なくてっ」
走ってその場を去ろうとする男に、少年は、透き通るような綺麗な声で呼び止めた。
「待ってください、ご主人様」

 はぁ?と訳が分からなくなって、男は振り返りもせずひたすらに走る。
 しかし、足が絡まり、そのままバランスを崩して地面に倒れてしまう。
 すると、追いついてきた少年が、突然、男の腰の上に馬乗りになった。圧迫されたせいで、じわりと温かい湿りが下着に広がる。鈍い残尿感を感じながら、これ以上出さないように力を込めると、性器の先がピクピクと痙攣した。

「てめぇ、何すんだよ、降りろ!」
半身を起こして抵抗する男を押さえつけながら、少年は優しく話しかける。
「あの・・・自分は、飲尿鬼なんです。あなたに、飲ませて欲しくてやって来ました」

 え。今、聞き間違いでなければ、飲尿と言った?まさか。男は少年を押しのけながら、相手の顔を見た。色素の薄い栗色の髪が、夜風に揺れる。黒目がちな大きな瞳は、真っ直ぐと男を見下ろしていた。

「何を言っているのか・・・」
困惑に固まっていると、少年は男のベルトのバックルあたりに触れた。
「あなたの、おしっこ。飲みたいんです」

男の背筋に悪寒が走る。中学生にしか見えない変質者に、自分は今、襲われているということなのか。はやく逃げなければ。

「ね?」
少年は微笑みながら、小首を傾げる。男は意識はあるものの、金縛りに遭ったように、全く声も出せず動けずにいた。
 
 やがて、少年の細い指が男の下着をずらし、恐怖と寒さで縮まった性器が露わにされた。髪を耳にかけながら顔を埋めた少年は、彼のそれを吸うように口に含んだ。瞬間、男の全身に電撃のような快感が走る。

「あぁっ!」

 今まで感じたことが無いほどの気持ち良さに、すっと力が抜け、我慢していた分の尿が溢れ出した。
 それを少年は、美味しそうに嚥下音を立てて飲み干す。尿道を走る感触は、射精とは比べものにならないほどの快感で、男は恍惚とした表情を浮かべながら、このままずっと排尿をしたいと感じていた。

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