異世界ぼっち

オレオレ!

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26.いかだ

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さて、いかだを作ろう
必要なものは、木、木を縛る紐かツタ、漕ぐためのオールになりそうな細い木

うーむ、まずは木だな、僕は木を切り倒しに林にいく
うん、この木はスッとまっすぐに伸びていて丁度いい、
よし、この木にするか、僕は長剣を横に構える
「剣術応用、居合!」ガン!、「居合!」ガン!、「居合!」ガン!ズダーン!
木が倒れた
よし、さ持っていこう!

ところが重くて動かない、うんともすんとも動かない
困った

とりあえず転がせばいけるかな?と転がそうと押してみるが枝が邪魔して転がらない

まず枝を切るのか
枝1本1本に居合を行いながら枝全てを切り落とす、いけるかな
せーのっ!ゴロン、せーのっ!ゴロン、
・・・これ、終わるのか?

結果として

1日で浜辺に持ってこれた丸太は1本だけだった
そこで思う、この丸太1本で十分じゃないか

丸太にまたがって、切り落とした枝をオール代わりに漕げば、
向こう岸に着くんじゃ無いか?
まぁ、本音はもうやりたく無いなんだけどな

うん、いかだは作らない

僕は疲れたので丸太小屋に戻るのだった

翌日、

昨日切った枝の中に、オール代わりに丁度いいサイズの枝を見つけ
丸太小屋に持ち帰る。 短剣を使い、持ちやすい様に削り準備は整った

ただ向こう岸に渡るだけなのだが
正直不安、潮の流れによっては漕いでも漕いでもたどり着かないなんてこともあるらしいし難しいね、
しかしずっとここにいるわけにもいかないし、出発するか

僕は切った木にまたがり海にでた
念の為ツタを繋ぎ合わせ10m程の紐にして木と自分を繋いでおいた
手作りオールで漕ぎながら対岸を目指す
ちなみにオールと丸太もツタで繋いである、うん、オール流しちゃったら怖いしね

順調に漕いでいき感覚的な距離感でだいたい中間地点に差し掛かった頃
海から魔物の気配を察知した。

マジか、こんなところで

なんか、漕いでる僕を中心にぐるぐるまわって泳いでる
確実に僕に狙いを定めてるよね

そして、ザッパーン、高くジャンプした、魚に手足をつけた魚人?
半魚人かな、ジャンプした高い位置から水を発射、
うわっ、この水、ちゃんと僕にあたる。 魔法で作られた水じゃない、本物の水だ、てか海水だ! 海水攻撃は、物理攻撃無効の影響で枕投げのマクラ程度の威力におちるが、ここはバランスが取りづらい丸太の上
僕は海の中に落とされた
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