異世界ぼっち

オレオレ!

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56.往復

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オレヲ、「チッ、・・・先を、急ごう」

なんだよー、
気に入らないって雰囲気が僕には気にいらないけど、もういいや、
どの道、今日の夕方には到着するし

「なんか、雰囲気悪いねー歌でも歌おうか」

えっ、ココロお嬢様の歌って魔法?

「魔力は込めないわよ!」

ココロは歌う、なんとなく
ほっこりした

オレヲの、フン!って態度は相変わらずだが、まぁいいやほっとこう

「やだー、夕さんだらしない顔」
えっ、なんか顔に出てたのか

慌てて顔を、整える、うん、完全にココロの思うツボ

「夕さん、おっかしー」

うん、この子何考えてるんだろう

ともあれ夕方ジュウジの町に到着したゴジの町と同じ様に高い塀で囲まれた町である
塀の外にも家や建物があるところまでゴジの町みたいだ

オレヲが聞いてきた
「どうする?、塀の中は獣人族のがたくさん居てお前は居づらいぞ
塀の外のギルドで別れるのも手だ」

オレヲはニヤニヤしながら言い出した

ちょっと考える
オレヲのニヤニヤはともかく、

執事のアナも言ってた事だがどうやら僕は態度が悪いらしい、下手に塀の中に入ってトラブルを巻き起こしても仕方がない、特に今ココロ達を巻込む事になるのは、なんとしてでも避ける必要があるよな、
当面は塀の外のギルドに厄介になるのが正しい選択にみえる

「うん、僕自身塀の外のギルドにしばらく厄介になる方がいいや!
後は、、、
ねぇアナ、塀の外で馬って買える?」

アナに質問した
アナは暫く悩み始めた、

「なぜ悩む?わからないならわからないでいいんだけど」

「ああ、すまんすまん
結論から言うとジュウジの町では人間は馬を買うことは出来ない、前にも言ったがジュウジの町、特に塀の中の獣人は、人間は奴隷の様に扱っても良いと言う考えの者が多くてな、まぁそれは元はといえばイチジの王都が獣人を奴隷の様に扱っていることから、そういう扱いをしても良いと、ジュウジの町の長老会で決まったのだが・・・

うむ、そうだな塀の外のギルドで
夕に依頼をやろう

内容は私の方で馬を手配するから、その馬に乗って、道中乗り捨ててきた馬車を持って来てほしい
どうだい?、成功報酬はその馬だがどうする?」

せっかくジュウジの町に到着するのに、もう1往復することになるが
馬が手に入ることを考えると悪くない、いや、良い案だと思う

「やります!!」
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