何も恐れない少女は、愛など知らない

六道 フレン

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第2話

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学校へたどり着いた六黒とベルは、走って、各自の教室にいった。

ガラガラ~

「こらー、遅刻だぞ!!」

「センセー、僕がルール・・ですよー?ダメじゃないですかー、逆らったらー」

目ん玉くり抜いちゃいますよ?と、付け足して言う。

「ひぃぃい!!ごめんなさぁい!!」

ニヤリと笑ったベルは、席に着く。

「朝から怖いなぁ、ベル」

「うるせーですー、雪このヤロー」

隣の席の、幸崎 雪。

ベルによく絡んでくる。

前は、みんなの前で壁ドンしてきた程だ。

「酷いなぁ・・あ、今日、転入生が来るんだってさ~、遅刻らしいけど~」

「へぇー・・あ、雪ー」

「ん?ナニィ?」

「少し寝るんでー、転入生来たら起こしてくださーい」

「ん」

返事を聞いたベルは、直ぐに意識を手放した・・・


30分・・・

チュ

「!!!」

バッと、起き上がったベルに驚く雪。

「大袈裟だねぇ~、ちょっとチュッてしただけなのにさぁ?ww」

「うるさいですよー・・・(ボソッ 地獄を思い知らせてやる・・」

ボソッっと言ったのが聞こえたらしく、雪の顔が、サァッと青くなる。

「無、無理無理無理無理ぃ!!ごめんってぇ!許してぇ~!!」

その姿をケラケラ笑うベル。

すると、

「うるさいぞ!幸崎ぃ!! 」

「あ、すいませぇん!」

またその姿を見て、ケラケラ笑うベル。

「ムゥ・・・」

それが、頭に来たのか、頬を膨らませる雪。

「入ってこい!」

ガラガラ~

「山村 隼人・・」

入って来たのは、銀髪の不良系男子。

その姿に、ベルは見覚えがあった。

「転入生の、山村 隼人君だ!仲良くするように!」

「なんか、不良系だよねぇ~」

雪がみんなに聞こえるように言う。

「やだぁ、雪君!そこがいいんじゃない!」

「うーん・・女子ってわかんないやぁー」

うーん、と言いながら考え込む雪。

「センセー、早く席、おしえてあげてくださいよー・・・」

「はっ、はいぃぃい!!」

なぜ、怯えるのかが分からない。

「山村の席は、ベっ、ベル様の隣です!!」

「山村君、こっちですー」

「!!」

教えてやると、キラキラした目で、こっちに走ってくる。

そして、隣の席に座る。

「お久しぶりです!姫!」

と、小声で言われる。

「お久しぶりですー、隼人ー」

2人で笑い合う。

「センセー、少し屋上に行ってきますねー」

「こら!授業中に行くんじゃない!」

先生は、怒ったように言う。

「あ"ぁ?僕がルールなんですよー」

「ひぃぃい!!ごめんなさぁい!」

隼人に、行くよ、と伝えて屋上に2人並んで行く。

ーーーーー
ーーー


久しぶりの再会

第2話・完
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