ノビのあるストレートが武器の剛腕ピッチャーがボール型のモンスター捕獲器を使って異世界を無双する話

ゴリラまんじゅう

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第3章

一撃

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デカネズミにやられた草むらに着いた。いや、デカネズミではなく『ラージラット』か。たしか【天の声】がそう言ってたな。

「よし、行くぞ。」

後ろでナナミさんが何か言ったか言わないか、あの音が聞こえてきた。

~テウテウテウテウテウテウ♪~

[チュウゥァアア!!]

【あっ! やせいの ラージラットが とびだしてきた!】

「来たな!」

即座に球を握り、両腕と左足を上げた。

(捻りながら振りかぶり・・・踏み出し・・・体と腕をしならせ、肘を突き出し・・・指にかかる圧力を、解放!)

幾度となく繰り返した動作。問題ない


(・・・当たる!)

ズドンッ!

[ギャッ]

獲物の鼻っ柱に命中し鈍い衝突音とひび割れた悲鳴が聞こえた。

即座に球は開き、眩い閃光がラージラットを包んでいく。

そしてその閃光は、ラージラットとともにボールの中へ吸い込まれていった。

~グイグイグイ、グイグイ、・・・グイ、・・・・・・ペカっ!~

~ターターター♪タラララッタラー♪~

【やったー! ラージラットを つかまえたぞ!】

久しぶりの高揚感、達成感。

「・・・何!?今の速さ!威力!!ボールを当てて弱らせて、そのまま捕まえるなんて・・・!!」

ナナミさんは驚いているようだ。

(そうか、真白町には投手がいないんだな。)

ゲットボールを拾いに行くと、中に小さくなったラージラットが入っていた。

(これでモンスターと遭遇しても大丈夫だ。)

しばらく練習できていなかったため、球速もノビもイマイチだったが、手応えのある投球だった。ストライクを取ったときの感覚とは違う熱さを感じた。



このときの1球が、俺の話を加速させていくことになる。
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