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第2話
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いつもの帰り道。
ふとよった店に面白い二人がいた。
人間観察が趣味の俺にとって、その二人は格好の獲物。
男女二人組。一見カップルだけどそれにしたら女の方の反応が微妙。
男も男で悪酔いしすぎ。好きな女の子に見せる態度じゃないな。
ふむふむなんて、気分はすっかり専門家気取り。
女の方は若そう。二十歳そこらか。大学生かな。なかなか可愛いししぐさも女の子って感じ。でも、服とか鞄とかはどちらかというとシンプルで男っぽい。
体もすらりとした感じ。ボーイッシュとまではいかないけど、さばさばしてそう。
男は愛嬌のある顔。小柄な感じもするけどモテそうな雰囲気醸し出してる感じ。
服も鞄も流行りを押さえてるし、それなりに女の扱いにはなれてる感じ。
ふーん、所々聞こえてくる会話じゃどうやらフラれたんだな。
ご愁傷さま。俺もさっきフラれたよ。
んで、仕事終わりに失恋を慰めてもらうためにたまたま来たこの店に友達呼んで待ってる最中だよ。
なんて、心のなかでぶつぶつ呟く。
何年かな。高校からだしもう10年?そんなに長い間付き合ってたのにさ。
なに考えてるかわかんないって理由でフラれたよ。俺は、お前がなに考えてるかわかんないよ。
何で10年もいてさ、わかんないわけ?
俺がお前と結婚しようって思って準備してたこととか本当にわかんなかったわけ?
だとしたら、相当ショックなんだけど?
あーむしゃくしゃしてきた。あいつ遅いんだよ。
なんて、思ってたらあの二人がお店から出ようとしてた。
あ、あの調子だとホテルかな。なんて、下世話なことを考えてたときふと思い出すのは彼女の顔。
初めての時の彼女の顔。
そんなこと思い出したらなんか分かんないけど、女の子を連れ出しちゃってた。
当然、その子は不思議そうにしててなんだか、こんなのが世の中出たら騙されそうとか思ってたりして。
どーしよって思いながら、女の子の手を引いてひたすら夜の町を歩く。
そんなときに、鳴り響いた携帯の音で俺は思い出す。
そういや………あいつ呼び出したんだった。
ふとよった店に面白い二人がいた。
人間観察が趣味の俺にとって、その二人は格好の獲物。
男女二人組。一見カップルだけどそれにしたら女の方の反応が微妙。
男も男で悪酔いしすぎ。好きな女の子に見せる態度じゃないな。
ふむふむなんて、気分はすっかり専門家気取り。
女の方は若そう。二十歳そこらか。大学生かな。なかなか可愛いししぐさも女の子って感じ。でも、服とか鞄とかはどちらかというとシンプルで男っぽい。
体もすらりとした感じ。ボーイッシュとまではいかないけど、さばさばしてそう。
男は愛嬌のある顔。小柄な感じもするけどモテそうな雰囲気醸し出してる感じ。
服も鞄も流行りを押さえてるし、それなりに女の扱いにはなれてる感じ。
ふーん、所々聞こえてくる会話じゃどうやらフラれたんだな。
ご愁傷さま。俺もさっきフラれたよ。
んで、仕事終わりに失恋を慰めてもらうためにたまたま来たこの店に友達呼んで待ってる最中だよ。
なんて、心のなかでぶつぶつ呟く。
何年かな。高校からだしもう10年?そんなに長い間付き合ってたのにさ。
なに考えてるかわかんないって理由でフラれたよ。俺は、お前がなに考えてるかわかんないよ。
何で10年もいてさ、わかんないわけ?
俺がお前と結婚しようって思って準備してたこととか本当にわかんなかったわけ?
だとしたら、相当ショックなんだけど?
あーむしゃくしゃしてきた。あいつ遅いんだよ。
なんて、思ってたらあの二人がお店から出ようとしてた。
あ、あの調子だとホテルかな。なんて、下世話なことを考えてたときふと思い出すのは彼女の顔。
初めての時の彼女の顔。
そんなこと思い出したらなんか分かんないけど、女の子を連れ出しちゃってた。
当然、その子は不思議そうにしててなんだか、こんなのが世の中出たら騙されそうとか思ってたりして。
どーしよって思いながら、女の子の手を引いてひたすら夜の町を歩く。
そんなときに、鳴り響いた携帯の音で俺は思い出す。
そういや………あいつ呼び出したんだった。
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