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40.天の魔石
天空の魔女 リプルとペブル
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40.天の魔石
王都から来たという魔法士たちを囲んで、リプルたちは、会話を楽しんでいた。
特にリプルは、世の中のことを全て知りたいというほどの好奇心の旺盛さから、ジールを質問攻めにしていた。
王都にあるという魔法書を集めた図書館のことや、王都で学べる上位魔法について。
いっぽう、王都ではやっている食べ物のことを聞きたがったのは、ペブル。
リプルの知識欲に対抗するほどの食欲の持ち主なのだ。
イザベスは、ジールの好みについて根掘り葉掘り聞きたがったが、ジールの方は、あまり自分のことを話したくないようで、適当にお茶をにごしていた。
ふと、リプルがジールのマントを留めているバッジに目を止めた。
「そのジールのマントの留め金細工、とても素敵ね、何の石でできているの?」
それはリプルが目にしたことがない石だった。
「これは、天の魔石で作った物だよ。見てみる?」
「天の魔石?」
リプルが首をかしげる。
ジールはマントを留めていたバッジを外してリプルに渡した。
リプルが手のひらに載せてみると、深い青の石の中に時折、稲妻のような光が走る。
「なんだか吸い込まれそう。魔力が封じられているの?」
リプルの好奇心がうずく。
「その通りだよ。この天の魔石は、自分の魔法属性を示すものなんだ。魔法界に雷・水・風・雨・といった様々な天の魔力があるのは知ってるよね?」
「知ってる。魔法使いは、魔法を学ぶ間に、自然にこうした属性が身についてくるんでしょ」
「そうだよ。自分が得意とする天の魔力が自ずから決まってくるんだ。そして、ある時、自分の属性である天の魔力がこうした石となって目の前に現れるんだ」
「え、知らなかった」
目を丸くするリプルにイザベスが意地悪く言う。
「まぁ、天の魔石のことを知らないだなんて、あり得ませんわね」
イザベスのことばをスルーして、リプルはジールにたずねた。
「ジールの石は、いつ、どうやって現れたの?」
「僕は、生れた時、いや、わりと早く……かな」
なぜか言葉をにごしたジール。
「あ、ロッドのは風のエレメントだよ」
と、話題を変えるかのように、ロッドのマントの留め金細工を指さした。
「俺は、最近手に入った。できれば炎あたりのエレメントがよかったんだが、風もまあ、悪くはないかな」
ロッドの天の魔石は、黒い石の中に時折、空をひっかくような白い跡が浮かんでは消える。
その時、ペブルがポケットから一つの石を取りだした。
「ねえ、私もこれ持ってるんだけど。もしかして、これもそうなのかな?」
「お前! 天の魔石をそんなふうにおろそかに扱うなんて!」
ロッドが、かみつくような勢いで言う。
「だって、そんな大切な物だって知らなかったんだもん」
ペブルは、肩をすくめながらそう言った。
ペブルが出した石は水色で、時々、無数の金の粒の様な物がキラキラと光っては消えた。
「これは、どうやら雨の魔石だね。大切にした方がいいよ」
ジールが、ペブルの石を見ながら説明してくれた。
王都から来たという魔法士たちを囲んで、リプルたちは、会話を楽しんでいた。
特にリプルは、世の中のことを全て知りたいというほどの好奇心の旺盛さから、ジールを質問攻めにしていた。
王都にあるという魔法書を集めた図書館のことや、王都で学べる上位魔法について。
いっぽう、王都ではやっている食べ物のことを聞きたがったのは、ペブル。
リプルの知識欲に対抗するほどの食欲の持ち主なのだ。
イザベスは、ジールの好みについて根掘り葉掘り聞きたがったが、ジールの方は、あまり自分のことを話したくないようで、適当にお茶をにごしていた。
ふと、リプルがジールのマントを留めているバッジに目を止めた。
「そのジールのマントの留め金細工、とても素敵ね、何の石でできているの?」
それはリプルが目にしたことがない石だった。
「これは、天の魔石で作った物だよ。見てみる?」
「天の魔石?」
リプルが首をかしげる。
ジールはマントを留めていたバッジを外してリプルに渡した。
リプルが手のひらに載せてみると、深い青の石の中に時折、稲妻のような光が走る。
「なんだか吸い込まれそう。魔力が封じられているの?」
リプルの好奇心がうずく。
「その通りだよ。この天の魔石は、自分の魔法属性を示すものなんだ。魔法界に雷・水・風・雨・といった様々な天の魔力があるのは知ってるよね?」
「知ってる。魔法使いは、魔法を学ぶ間に、自然にこうした属性が身についてくるんでしょ」
「そうだよ。自分が得意とする天の魔力が自ずから決まってくるんだ。そして、ある時、自分の属性である天の魔力がこうした石となって目の前に現れるんだ」
「え、知らなかった」
目を丸くするリプルにイザベスが意地悪く言う。
「まぁ、天の魔石のことを知らないだなんて、あり得ませんわね」
イザベスのことばをスルーして、リプルはジールにたずねた。
「ジールの石は、いつ、どうやって現れたの?」
「僕は、生れた時、いや、わりと早く……かな」
なぜか言葉をにごしたジール。
「あ、ロッドのは風のエレメントだよ」
と、話題を変えるかのように、ロッドのマントの留め金細工を指さした。
「俺は、最近手に入った。できれば炎あたりのエレメントがよかったんだが、風もまあ、悪くはないかな」
ロッドの天の魔石は、黒い石の中に時折、空をひっかくような白い跡が浮かんでは消える。
その時、ペブルがポケットから一つの石を取りだした。
「ねえ、私もこれ持ってるんだけど。もしかして、これもそうなのかな?」
「お前! 天の魔石をそんなふうにおろそかに扱うなんて!」
ロッドが、かみつくような勢いで言う。
「だって、そんな大切な物だって知らなかったんだもん」
ペブルは、肩をすくめながらそう言った。
ペブルが出した石は水色で、時々、無数の金の粒の様な物がキラキラと光っては消えた。
「これは、どうやら雨の魔石だね。大切にした方がいいよ」
ジールが、ペブルの石を見ながら説明してくれた。
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