異世界で買った奴隷がやっぱ強すぎるので説明求む!

夜間救急事務受付

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第四章

一話【オークション】

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トリグルの奴隷商が並ぶ通りで惣一郎は、売り込みの男に魔石を見せる。

驚く奴隷商に割って入るゴゴ。

「ここではマズイです! 魔石での購入をお考えならこちらへ!」

ゴゴに連れられ向かった先は、並ぶ奴隷商の中でも一際大きい建物であった。

「勇者様。その様な大きな魔石ですと数人まとめての購入になります! オークションなら事前に予算を提示出来ますし、幾つもの奴隷商が出品しますが運営が総括するので、ご都合がよろしいかと」

一件の店では金額分、使えない奴隷まで数に入れられる恐れがあるが、ここなら店の在庫関係なく色々選べると言う事らしい。

「すまんゴゴ、助かるよ!」

「いえ、ですがなんでまた急に奴隷をお求めに?」

「今救えるだけ救おうかとね! それと傭兵団を作りたいんだ。蟲を倒せる強い傭兵団をね」

「まさか、奴隷に戦わせるのですか! 我々傭兵が倒せない蟲を相手に!」

「まぁ、無茶はさせないつもりだが、蟲に通用する武器を与えて一から鍛えようかと」

「勇者様が? 可能なのですか?」

「まぁ、先ずは戦えそうな人を見つけないとね~」

驚くゴゴを置き去り、どんどん中に進んで行く惣一郎。


案内された会場の入口で、惣一郎は魔石での購入をと店員に申し出る。

受付の女性が困惑しているとゴゴが、

「すまん[コネリ]を呼んでくれ!」

っと話す。

奥から現れた細身の年配の男性。

「やぁゴゴ! 久しぶりじゃないか」

「ああコネリ、こちらは私の友人だ。奴隷を魔石で購入したいそうなのだが、鑑定を頼めるか?」

「なるほど、どうも初めまして。オークション運営をしておりますコネリと申します。どうぞこちらへ」

貴族の様なスーツを着こなす男が、奥の部屋へ惣一郎とゴゴを案内する。

深々と高級そうなソファーに座るコネリが、惣一郎達にも座る様に勧める。

「それでは、魔石を拝見致しましょう」

惣一郎がテーブルに大量の魔石を積み上げると、座っていたコネリとゴゴが飛び上がる!

「「 なっ! 」」

「おおおおお、お待ち下さい! 街の奴隷全て買うおつもりですか!」

「あ、多かった? 相場が分からなくって。まぁ、コレでオークションに出る奴隷は、何人でも買えるって事でいいかな?」

「えっ、あ、はい! 確かに、どれだけ競り合っても間違いなくご購入出来る事は確認致しました……」

「じゃ後は、買う人決めてからでいいかな?」

「は、はい……」

コネリは一体誰を連れて来たんだって言う顔でゴゴを見る。

ゴゴも驚いた顔で固まっていた……



会場のVIP席の様な個別の部屋に案内され、オークションが始まるのを待つ惣一郎。

ポケットの中の種に向かって、ドラミに話しかける。

「聞こえるかドラミ! ちょっと街から出られなくなってしまって、後で何人かお客さんを連れて行くから、みんなによろしく言っておいてくれ」

後ろに立つゴゴが不思議そうに「何か言いましたか?」っと聞いてくる。

惣一郎は質問を無視して隣に座る様勧める。

「友人が立ってちゃおかしいだろ」

「すいません、勇者様とは言えないものでして、つい」

「責めてないよ。助けてもらって感謝してるんだ」

嬉しい惣一郎の言葉に、汗をかき遠慮がちに隣に座る大男のゴゴ。


オークションが始まる……

遅れて個室に入って来たコネリが、個別に質問に答えてくれるそうで、至れり尽くせりである。

オークションは、街で鎬を削る奴隷商が何店も集まり、信頼と威信にかけて選りすぐりの奴隷を出品し競い合うものだと言う。

高額で競り落とせば、店の看板に箔が付き、顧客も増えると言う仕組みだ。

商品の奴隷が一人づつ、特技や特出する技能などを、進行役の男に紹介されながら、順に行われて行くと言う。

「これより、オークションを始めさせて頂きます! まず一人目は、年齢約25~35歳の獣人男性。北方の森で部族を守る戦士として……」

「買いで!」

早々と決める惣一郎に、驚くコネリ。

説明が終わりオークションが始まると個室からコネリが司会に手を挙げると、

「申し訳ございません、この商品は流れました!」

っと、司会の男が競を中断する。

騒つく会場。

「どう言う事?」

惣一郎の問いに、コネリが答える。

「無駄に金額を競う必要はないでしょう。正直開催を取りやめ、全て見ていただいてからでもいいのですが」

「全部流れたら、運営の信頼が無くなるんじゃ無いの?」

「本当に全てお買い上げになるおつもりなのですか?」

「おすすめしか出ないのであれば、店で買って騙されることもないでしょ? そりゃ買うよね」

「………分かりました、次からは通常通り競に参加させて頂きます」



結局その日、出品された奴隷22人を全て買うとコネリに伝え、惣一郎は早々と寝ていた……





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