異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!

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第三章

二話 【私も 今日はそっと 雨!】

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「朝もカレーがいい!」

っと早起きのベンゾウ。

毎度じゃ飽きるよ、たまにだから美味いのよ!っとご飯に味噌汁、納豆で朝食にする。

ベンゾウの納豆への反応が見たかったが、糸に苦労しながらも普通に食べていた。

面白く無い…

食べ終わるとアイテムボックスに、テントをそのまま収納して旅を再開する。

ホントこのスキル、無限の可能性を秘めている!




丘を越えた辺りで雲行きが怪しくなって来たので、歩きながら雨ガッパと長靴を検索する惣一郎。

ベンゾウは動きやすいポンチョタイプがいいかな… ポチッとな!

購入した商品を広げると丁度ポツポツと雨が降り出して来た。

ベンゾウに紺色のフード付きのポンチョを被らせ長靴を渡し、自分もカッパを羽織ると雨はバケツをひっくり返したようなどしゃ降りになっていく。

急なスコールにベンゾウは、雨具に喜び走り回っていた。

猫は濡れるのを嫌うというが、ホント子供だなぁ。

はしゃぐベンゾウの後を雨の中歩いていると、どうもベンゾウの様子がおかしい。

はしゃいでは止まり、はしゃいでは止まる。

「どうした、ベンゾウ?」

メガネが濡れて前が見えづらくなる様だ。

惣一郎はネットで購入した撥水タイプのメガネ拭きでメガネを拭いてあげると、メガネに水滴がつかない所の話ではなかった!

弾くとかのレベルじゃない、雨を寄せ付けていないのだ。

メガネを返すと大喜びで、また雨の中を走り回るベンゾウさん。

気のせいじゃない、あの雨の弾き方はこのメガネ拭きの効果以上のものだ!

ネットショップスキルで購入した物はこの世界では効果が強くなるのか?

歩きながら何か試せる物はないか考える…

撥水する物が水を寄せ付けない… 切る物がよく切れる? 

カレーを作った時、肉や野菜を普通に切ったが、切れ味は普通だった様な…

いや、違う!

肉や野菜も包丁と同じ向こうのものだ。

こっちの物を切ってみれば分かるはず!

どしゃ降りの雨の中、包丁を出し道の脇の木の枝を切ってみる。

スッ…

ヤバい、切った感触がねぇ!

驚く惣一郎は続けて太い幹の方を包丁で刺してみると、サクっと簡単に根元まで刺さった。

えっ… ヤバくないかコレ!

安い包丁でこれじゃ、ベンゾウのは?

あれ、他に買ったもんってなんだっけ…

リアカー!

確かに軽かった!

リアカーの性能かと思い込んでいたが、冷静に考えれば3人の遺体を舗装もされていない悪路をスイスイ進めるなんて…

リアカーの性能が軽く運べるぐらいなら、ジュグルータさんに売ったのは…

問題ないかな?

あとは、テントにセンサー。

テントの効果は分からんがセンサーライトは反応が良かった気もする、ベンゾウもびっくりしてたし。 

もしかしてベンゾウのメガネも良く見える?

よく思い出せ、惣一郎! 

食べ物を食ったのはベンゾウだけか?

いや、あのキネスの街の姉弟にもパンを…

「ベンゾウさん、俺の故郷の料理は好きかい?」

「うん! ご主人様のご飯は美味しくて力が出る!」

こりゃ確定かなぁ…

今後ネットで買った物は気を付けねば。

ベンゾウは手遅れだが、あの姉弟…

パンぐらいなら平気かなぁ。

まぁ早く気がついて良かったって事で! 



カッパの効果で中の服は一切濡れていなかった。

ベンゾウが強いのは、俺のせいでもあるのかもしれない…

ひとり悩むふたりの旅は続く。




突然の雨はあちらこちらに水溜りを作り、その水溜りを長靴で遊ぶベンゾウが、突然冒険者の顔になる。

雨の中、爬虫類を想わせる馬が長い舌を垂らし、雨で煙る視界の向こうから近付いて来る。

「魔獣か!」

馬の周りに雨が徐々に集まり出し、野球のボールぐらいの大きさになるとバシュ!っと勢いよく飛んできた。

[ウォーターボール]と呼ばれる魔法だ。

ベンゾウはそれを難なく躱し、距離を詰めながら腰の二本の包丁を抜く。

攻撃を躱された馬は長い舌を鋭く尖らせ、ベンゾウへと伸ばす!

が、ベンゾウが振る包丁が雨粒まで切ると、馬の舌は四つに分かれ、カエルの様な馬の顔が水溜りに落ちる。

頭を無くした爬虫類の様な馬は、ゆっくりと少し歩き、崩れる様に地面に倒れる。

ベンゾウの敵ではなかった…

「ご主人様、これ高く売れます!」

雨の中、嬉しそうにはしゃぐ少女の雨具はポンチョタイプなのに、むき出しの足も濡れていなかった。

逆に眼鏡は何故濡れた?

はしゃぐベンゾウを見ていると、その謎が解けた。

アレはまさか… 忍法メガネ残し!







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