25 / 409
第三章
九話 【セコム入ってますか?】
しおりを挟む
クリーンの魔法が凄すぎて風呂の良さを忘れていた惣一郎は、大きな桶の購入を考えていた。
水を張ってアイテムボックスに入れとけば、いつでも入れるだろう。
水も汚れたらクリーンで何度も使えるし。
なぜ今まで、気づかないでいたのだろう……
早速、従業員に桶の購入先を聞くと、村の木工職人の手作りだそうで、さっそく交渉に向かう。
村の隅の木工所で、鱗に覆われた爬虫類系の腰布の職人に話しかける。
リザードマンの[ビンツ]と名乗る男に大きな桶を作ってほしいとお願いすると、快く仕事を受けてくれた。
宿屋の桶より一回り大きな桶を注文。
暇なのですぐ取り掛かり、明日には出来るとの事。
仕事ができる男って素敵!
料金は28ギー。
特注特急の仕事だ、喜んでお願いした!
ビンツが裏から出て来たもうひとりと、さっそく作り始める。
後から来たリザードマンは、奥さんで[サイーツ]と言うらしい、男女の見分けは正直つきません。
この様な職種の技術者は、ドワーフのイメージなんだが、手際のいい息の合ったふたりの仕事ぶりは、任せて正解と思わせてくれた。
少し見学した後、再度お願いして木工所を後にする。
さて、風呂の水をどうお湯にするか……
宿屋の従業員の様に魔法で沸かすか?
だが、この村には魔道書店は無いらしく、次のセルネル城の城下町まで我慢するしか無いか?
まぁ、魔法にこだわらなくても、湯を沸かす方法は他にもあるだろう。
村のお店を見て回っていると、騎士風の冒険者達が数人怪我をしたらしく、ギルドの治療所に運ばれていくのが見えた。
騎士風で一瞬ガルムリートのみんなかと思い、ギルドへ向かう。
ギルドで見た騎士達は、ガルムリートとは違う騎士達らしく、セルネル城の騎士の様だった。
ここキロの村へ、物資の搬送護衛中に魔獣に襲われたとの事で、ギルド内も大騒ぎになっている。
現場では騎士が数人亡くなったそうで、逃げ切れた騎士6名が怪我を負い、ここまで何とか逃げて来たらしい。
ん~ 明日にはセルネルに向かおうと思ったが……
今はバタバタしているが、明日には落ち着いて情報も集まるだろう。
そう思い早めに宿に戻る。
湯船に浸かりながら惣一郎は、ベンゾウの戦闘中の自分の身の守りについて考えていた。
ベンゾウは強い!
だが、ゴブリンの時の様に自分が狙われた時を考えねば、これから先は危険だ。
身を守る物……
検索……
ネットショップって、何でも売ってるのね。
アメリカ軍採用の強化樹脂のプロテクトアーマーなんて、着込んだら無敵そうだな異世界じゃ。
金属繊維と強化樹脂を織り込んだ、薄手で服の下に着れそうな物もある…… えっ、たか!
80万!
命には替えられないし買ってみるか、ベンゾウの分も…… ポチッと。
最近、金銭感覚がおかしい惣一郎だった。
風呂を出て涼んだ後で、試してみる事にする。
ベンゾウに「ちょっと攻撃してみて」っと頼むと、奴隷契約で出来ないとの事……
ダメじゃん!
「じゃ俺が!」って、ベンゾウにも着させ、俺がベンゾウに……
できません。
テストはしておきたいし、どうしよう?
惣一郎は、ベンゾウに離れて見てる様に指示し、ひとりで酒場に来ていた。
あはは、ナイスタイミング!
先日、襲って来てベンゾウにノックアウトされた男達がいた。
惣一郎は気付かないふりをして、近くを通り過ぎる。
案の定、気付いた男達は、ベンゾウが近くにいない事を確認すると付いて来た。
わざと人目のない路地裏に行くと、男達が惣一郎に襲い掛かる。
「おい! テメー昨日はよくも!」
っと、漫画でよく聞くセリフの後、顔を殴って来た……
が、当たる前でベンゾウに、またもノックアウトされていた。
ベンゾウさん、趣旨理解してる?
テストにはならなかったが、守る事に特化した服だ、雨ガッパ同様、着ていない素肌部分にも、効果はあるだろう……
ベンゾウを誉めて、宿に戻る。
水を張ってアイテムボックスに入れとけば、いつでも入れるだろう。
水も汚れたらクリーンで何度も使えるし。
なぜ今まで、気づかないでいたのだろう……
早速、従業員に桶の購入先を聞くと、村の木工職人の手作りだそうで、さっそく交渉に向かう。
村の隅の木工所で、鱗に覆われた爬虫類系の腰布の職人に話しかける。
リザードマンの[ビンツ]と名乗る男に大きな桶を作ってほしいとお願いすると、快く仕事を受けてくれた。
宿屋の桶より一回り大きな桶を注文。
暇なのですぐ取り掛かり、明日には出来るとの事。
仕事ができる男って素敵!
料金は28ギー。
特注特急の仕事だ、喜んでお願いした!
ビンツが裏から出て来たもうひとりと、さっそく作り始める。
後から来たリザードマンは、奥さんで[サイーツ]と言うらしい、男女の見分けは正直つきません。
この様な職種の技術者は、ドワーフのイメージなんだが、手際のいい息の合ったふたりの仕事ぶりは、任せて正解と思わせてくれた。
少し見学した後、再度お願いして木工所を後にする。
さて、風呂の水をどうお湯にするか……
宿屋の従業員の様に魔法で沸かすか?
だが、この村には魔道書店は無いらしく、次のセルネル城の城下町まで我慢するしか無いか?
まぁ、魔法にこだわらなくても、湯を沸かす方法は他にもあるだろう。
村のお店を見て回っていると、騎士風の冒険者達が数人怪我をしたらしく、ギルドの治療所に運ばれていくのが見えた。
騎士風で一瞬ガルムリートのみんなかと思い、ギルドへ向かう。
ギルドで見た騎士達は、ガルムリートとは違う騎士達らしく、セルネル城の騎士の様だった。
ここキロの村へ、物資の搬送護衛中に魔獣に襲われたとの事で、ギルド内も大騒ぎになっている。
現場では騎士が数人亡くなったそうで、逃げ切れた騎士6名が怪我を負い、ここまで何とか逃げて来たらしい。
ん~ 明日にはセルネルに向かおうと思ったが……
今はバタバタしているが、明日には落ち着いて情報も集まるだろう。
そう思い早めに宿に戻る。
湯船に浸かりながら惣一郎は、ベンゾウの戦闘中の自分の身の守りについて考えていた。
ベンゾウは強い!
だが、ゴブリンの時の様に自分が狙われた時を考えねば、これから先は危険だ。
身を守る物……
検索……
ネットショップって、何でも売ってるのね。
アメリカ軍採用の強化樹脂のプロテクトアーマーなんて、着込んだら無敵そうだな異世界じゃ。
金属繊維と強化樹脂を織り込んだ、薄手で服の下に着れそうな物もある…… えっ、たか!
80万!
命には替えられないし買ってみるか、ベンゾウの分も…… ポチッと。
最近、金銭感覚がおかしい惣一郎だった。
風呂を出て涼んだ後で、試してみる事にする。
ベンゾウに「ちょっと攻撃してみて」っと頼むと、奴隷契約で出来ないとの事……
ダメじゃん!
「じゃ俺が!」って、ベンゾウにも着させ、俺がベンゾウに……
できません。
テストはしておきたいし、どうしよう?
惣一郎は、ベンゾウに離れて見てる様に指示し、ひとりで酒場に来ていた。
あはは、ナイスタイミング!
先日、襲って来てベンゾウにノックアウトされた男達がいた。
惣一郎は気付かないふりをして、近くを通り過ぎる。
案の定、気付いた男達は、ベンゾウが近くにいない事を確認すると付いて来た。
わざと人目のない路地裏に行くと、男達が惣一郎に襲い掛かる。
「おい! テメー昨日はよくも!」
っと、漫画でよく聞くセリフの後、顔を殴って来た……
が、当たる前でベンゾウに、またもノックアウトされていた。
ベンゾウさん、趣旨理解してる?
テストにはならなかったが、守る事に特化した服だ、雨ガッパ同様、着ていない素肌部分にも、効果はあるだろう……
ベンゾウを誉めて、宿に戻る。
応援ありがとうございます!
15
お気に入りに追加
1,857
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる