異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!

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第九章

二十八話 【何がプディングだ!】

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借家に戻ると、カールが先に戻っていた。

中庭でクロと向き合い座るカールの肩を、こちらに気付いたクロが、ポンポンと叩くクロ。

何か相談でもしてたのか?

早速、ハイジの魔法をお披露目する流れになる。

惣一郎は暇な時に作ったアルミの杖をハイジに渡す。

「行きますわよ!」

集中する9歳の少女。

「アイス!」っと唱えると、目の前にバスケットボール位の氷が現れる。

芯まで透明な綺麗な氷だった。

これは…… かき氷も行けそうだな!

「ハイジ、これ何回行けそうだ?」

「え、そうですわね…… 無理すれば6回は、でもあんたの為じゃ…「6回か…… 少ないかな~」」

「ちょ何よ、まだ成長期なのよ!」

「お嬢様! そんなレディーがはしたない!」

「フン!」

ジュラルミンで杖作っても、露店で売るほどの氷は無理そうだな。

取り敢えず、かき氷器とシロップを買って、かき氷を楽しむ。

「「「「 うんまーーー 」」」」

「氷を食べるなんて、考えた事も!」

「美味い! 痛い! 美味い! 痛い!」

「旦那様、口の中が涼やかで…… ♡」

「美味しい! 私の氷だから? ねぇ、ねぇ!」

ワン!

好評だった……

まぁ仕方ないので予定通り、プリンで行こう。

惣一郎は、カールとハイジに教えながらプリンを作り始める。

市場で買った卵を何個もボールに割り、砂糖とミルクを少し入れ、よくかき混ぜる。

フライパンを出し温めると砂糖を入れ水を少量加えて、焦がさない様に混ぜながら溶かす。

良く炒めて色が変われば、カラメルソースの出来上がり。

いいサイズのコップに少量のカラメルソースを垂らし、先程混ぜた卵を綺麗な布で濾しながら、そっとそのコップに入れる。

後は鍋にコップを並べ、周りに水を敷き15分程蒸していく。

その後火を止め10分放置。

後は冷やすだけ。

「簡単ですね……」

「簡単だろ!」

「今はクーラーボックスで冷やしているが、大きい冷蔵庫付きの荷車頼んであるので、後で取ってくるよ」

入れ物も瓶で揃えた方がいいな~

スプーンも考えないと……

どっちもネットで簡単に手には入るが、ここはこの街で揃うもので行かないとな。



色々とカールと打ち合わせをしながら、夕飯を簡単に済ます。

「一つ3ペスですか? 肉の串焼きと変わらないですよ!」

「まぁ食ってみな! そろそろ冷えただろう」

みんなに食後のデザートと、プリンを配る。

不思議そうなカールが一口食べると、

「美味い! 濃厚な卵の味に甘み、苦味の効いた甘いソースと交わる事で口の中に織り成すハーモニーは、子供から大人まで楽しめる、まさに!」

「うるさいよ、味王か!」

新たなキャラが生まれた。

「し、失礼しました。これなら3ペスと言わず1ネルでも……」

「いや、手頃な値段は守る様に!」

「ほんと美味しいわ~ 何個でも行けますわ! これも私の氷で冷やしたから? ねぇ、ねぇ!」

「旦那様…… 感動です……」

泣くな弁慶!

「ご主人様、前に食べたラ・ドルチェのプディングの方が、美味しかったよ」

こ、コイツ…… 舌が肥えて来やがった!

何がプディングだ!

ワン!(我は、昭菓堂のプディングの方が!)

そっか~ クロは誉めてくれるのか~

その日は遅くまで、カールと打ち合わせをする。





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