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第十六章
五話 【スピード解決】
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待ち人より先に、オーサムが訪れる。
「惣一郎殿! ヒロヨシーから連絡を受けて飛んで来たぞ!」
「お久しぶりで、でも呼んだのは違う貴族だと思うが……」
「ああ、奴も飛んで来るだろう! コソコソと馬鹿な真似をしおって、誰を相手にしてるか知らんのだ! ワシから説明した方が早かろう!」
「そうですね、助かります! でも何故ヒロヨシーは今まで、クオンの危機に動かなかったのですか? 知らなかった訳じゃないでしょう」
「動けなかったのだ、奴を責めないでやってくれ」
「動けなかった?」
「その貴族の面汚しは、元老院の身内でな、クオンも惣一郎殿の名は出せないとな。ワシもついさっきだ、クオンの商売に惣一郎殿が関わってるとヒロヨシーから聞いたのは」
なるほど、約束は守ってるのか…… クオン。
するとそこに二台の馬車がやって来る。
「貴様か余の商売を盗みおっ…「馬鹿もの!」」
アホっぽい貴族を後ろから怒鳴る老人。
「どうやら、ワシの出番もなさそうだな」
「ドリスさんのお知り合いでしたか」
「お久しぶりです惣一郎殿。甥にあたる[ツガロ]です…… まさか惣一郎殿がお出になるとは、このドリスを騙そうとは許さんぞ、ツガロ!」
「叔父上! 何故ですかこんな馬の骨とも分からん奴を信用して、甥の私の話を信じないとは!」
「甥の頼みだ、困ってるなら立ち会おうと来てみれば、この馬鹿者が! 相手が惣一郎殿なら、嘘を付いてるのは貴様の方じゃ!」
「ドリスさん、後はお任せしていいですか? 友人のクオンは忙しいので、金輪際関わらない様によく言って聞かせて下さい」
「はい! このドリスが責任を持って!」
「スピード解決ですな!」
「ですね…… そうだ、ドリスさん! 良かったら見学して行きませんか? オーサムさんも」
「惣一郎殿のお誘いでは、断る訳にはいきませんな」
「彼はご遠慮願いますが」
惣一郎は出来たばかりの工場へ、ふたりを案内する。
「コレは、魔導具?」
「ええ、そんなものです。エレノイ! クオンを呼んで来てくれ」
惣一郎はクオンが来るとドリス達に紹介する。
「友人のクオンです。彼女がデザインから全てを仕切っているクオンブランドの創始者です。俺は少し手伝っただけですが」
「は、初めましてクオンです」
「初めましてお嬢ちゃん、ドリス・レン・カザフじゃ」
「オーサム・アリザネ・ゴディップだ、よろしく」
「えっ、ええ、えええええ!」
「彼女は魔族でして、見た目以上の年齢です。どうですか、一つ手に取って見ては」
「わしゃ女物の下着は、分からんからの」
「ああ、ワシもだが…… 肌触りが良い、それに細かな細工が」
「世界中の女性が一度手にしたら、必ず買い求める下着でしょう」
「そこまでなのですか……」
「すでに人気も出始めています。生産数を上げれば、直ぐにでも世界中でクオンブランドの名を聞く事になるでしょう!」
「惣一郎殿がそこまで……」
「どうですか? ワーテイズ国をあげてクオンブランドをバックアップされては?」
「「「 !!! 」」」
「職人の育成には時間が掛かります。この魔導具ミシンも、俺が提供しましょう。ワーテイズ国が裁縫を特産として、世界に出る機会だと思いますが」
「男物もあるのか?」
「もちろん」
「ドリス卿、コレは厄災の事件以降、王亡き今、落ち込む経済を立て直す、絶好の好機ではないのでしょうか?」
「ふむ、他ならぬ惣一郎殿の提案じゃ、直ぐにでも他の元老院と掛け合おう」
「よろしくお願いします。それと、あくまでもクオンが創業者である事をお忘れなく」
そのクオンは、目を丸くしたままだった。
その後、ヒロヨシーも戻って来て、弁慶とセシルが、食事を振る舞う。
クオンとエレノイは一杯のお酒で、深い眠りにつく。
コレで、ギルドへのクオンブランドからの入金も、爆上がりするに違いないと確信する、惣一郎だった。
コレで貧しい国が、厄災討伐を依頼出来る事にも繋がるだろう……
「惣一郎殿! ヒロヨシーから連絡を受けて飛んで来たぞ!」
「お久しぶりで、でも呼んだのは違う貴族だと思うが……」
「ああ、奴も飛んで来るだろう! コソコソと馬鹿な真似をしおって、誰を相手にしてるか知らんのだ! ワシから説明した方が早かろう!」
「そうですね、助かります! でも何故ヒロヨシーは今まで、クオンの危機に動かなかったのですか? 知らなかった訳じゃないでしょう」
「動けなかったのだ、奴を責めないでやってくれ」
「動けなかった?」
「その貴族の面汚しは、元老院の身内でな、クオンも惣一郎殿の名は出せないとな。ワシもついさっきだ、クオンの商売に惣一郎殿が関わってるとヒロヨシーから聞いたのは」
なるほど、約束は守ってるのか…… クオン。
するとそこに二台の馬車がやって来る。
「貴様か余の商売を盗みおっ…「馬鹿もの!」」
アホっぽい貴族を後ろから怒鳴る老人。
「どうやら、ワシの出番もなさそうだな」
「ドリスさんのお知り合いでしたか」
「お久しぶりです惣一郎殿。甥にあたる[ツガロ]です…… まさか惣一郎殿がお出になるとは、このドリスを騙そうとは許さんぞ、ツガロ!」
「叔父上! 何故ですかこんな馬の骨とも分からん奴を信用して、甥の私の話を信じないとは!」
「甥の頼みだ、困ってるなら立ち会おうと来てみれば、この馬鹿者が! 相手が惣一郎殿なら、嘘を付いてるのは貴様の方じゃ!」
「ドリスさん、後はお任せしていいですか? 友人のクオンは忙しいので、金輪際関わらない様によく言って聞かせて下さい」
「はい! このドリスが責任を持って!」
「スピード解決ですな!」
「ですね…… そうだ、ドリスさん! 良かったら見学して行きませんか? オーサムさんも」
「惣一郎殿のお誘いでは、断る訳にはいきませんな」
「彼はご遠慮願いますが」
惣一郎は出来たばかりの工場へ、ふたりを案内する。
「コレは、魔導具?」
「ええ、そんなものです。エレノイ! クオンを呼んで来てくれ」
惣一郎はクオンが来るとドリス達に紹介する。
「友人のクオンです。彼女がデザインから全てを仕切っているクオンブランドの創始者です。俺は少し手伝っただけですが」
「は、初めましてクオンです」
「初めましてお嬢ちゃん、ドリス・レン・カザフじゃ」
「オーサム・アリザネ・ゴディップだ、よろしく」
「えっ、ええ、えええええ!」
「彼女は魔族でして、見た目以上の年齢です。どうですか、一つ手に取って見ては」
「わしゃ女物の下着は、分からんからの」
「ああ、ワシもだが…… 肌触りが良い、それに細かな細工が」
「世界中の女性が一度手にしたら、必ず買い求める下着でしょう」
「そこまでなのですか……」
「すでに人気も出始めています。生産数を上げれば、直ぐにでも世界中でクオンブランドの名を聞く事になるでしょう!」
「惣一郎殿がそこまで……」
「どうですか? ワーテイズ国をあげてクオンブランドをバックアップされては?」
「「「 !!! 」」」
「職人の育成には時間が掛かります。この魔導具ミシンも、俺が提供しましょう。ワーテイズ国が裁縫を特産として、世界に出る機会だと思いますが」
「男物もあるのか?」
「もちろん」
「ドリス卿、コレは厄災の事件以降、王亡き今、落ち込む経済を立て直す、絶好の好機ではないのでしょうか?」
「ふむ、他ならぬ惣一郎殿の提案じゃ、直ぐにでも他の元老院と掛け合おう」
「よろしくお願いします。それと、あくまでもクオンが創業者である事をお忘れなく」
そのクオンは、目を丸くしたままだった。
その後、ヒロヨシーも戻って来て、弁慶とセシルが、食事を振る舞う。
クオンとエレノイは一杯のお酒で、深い眠りにつく。
コレで、ギルドへのクオンブランドからの入金も、爆上がりするに違いないと確信する、惣一郎だった。
コレで貧しい国が、厄災討伐を依頼出来る事にも繋がるだろう……
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