異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!

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第十七章

十六話 【変わる未来】

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地球産のプロテクターを貫き、惣一郎を貫通する剣。

ダンジョン産か……

意識が遠くなる……

視界が狭く、闇が包んでいく……

「「 ご主人様! 旦那様! 」」



「ベリルは、生き返ったばかりで混乱してるんだ…… もう殺させはしない、誰にも」



惣一郎の槍が空から力無く降ってくる中、惣一郎に駆け寄るベンゾウと弁慶。

ネウロがミルドラに駆け寄ると、無表情のミルドラは、ゆっくりと震えながら起き上がる。

「ベリル、もう大丈夫だ!」

ミルドラは青い魔法陣を出すと、大きな厄災が姿を出す。

4枚の大きな透明な羽、黄色と黒の縞模様。

オニヤンマは、ミルドラを抱えるネウロごと、空へ飛び立つ……

ゼリオスが叫ぶ!

だがその声は、ベンゾウと弁慶には届かなかった。






……

………

……………

「はっ、奴は!」

意識が戻ると惣一郎はベッドの中だった。

クシャクシャの顔で涙を流すベンゾウが覗き込む。

「ゴ…グ……ジンダマァ……」

鼻水を垂らし、惣一郎の胸に顔を埋めるベンゾウ。

拭いてない?

「何処だここは……」

ドアから弁慶が入って来るなり、ベンゾウを払いのけ強烈なベアハッグ!

「旦那様ーーー! 良かった、目が覚めて!」

ひっくり返ったカエルの様なベンゾウが、ゆっくり起きると袖で鼻水を拭き無理矢理、弁慶との間に入って来ようとする。

「待て待て! どうなったんだ! 俺はどうしてここに」

すると開いたままのドアで、泣きながら立っているセシルが、

「あの時は死んだかと思いました…… グスン。ここはエキオの町のギルドです。獣人のネウロが、惣一郎様を背後から刺したのです。剣は胸を貫いており、ギドと広場に現れた時には、生きた心地がしませんでした…… ズズズ」

「そうだ、刺されたんだった! ネウロは、ミルドラはどうした!って、俺、なんで胸を刺されて生きてるんだ?」

「ベンゾウさんが、エリクサーをすぐに飲ませたのです! もう、大変だったんですよ!」

「ベンゾウが?」

「ベンゾウすぐに、ご主人様に飲ませたけど、全然おぎで、くでなぐっで…… よがっだ~ グスン」

「あれからもう3日が経ってます。今はゆっくり休んでください! 詳しくは後で」

「いや、もう大丈夫だ!」

「「 ダメ~! 」」

惣一郎はそのまま弁慶にベッドに押し倒され、ベンゾウとふたりがかりで自由を奪われる。

セシルはみんなに連絡して来ると、部屋を出て行った。

ベンゾウ達にもしもの時と取っておいたエリクサー。

まさか、自分に使われるとは……

あれから3日も?

心配で焦っていたが、心地良い圧迫感の中、簡単に眠りに落ちる惣一郎だった。




次に目が覚めると、ベッドの周りにはギルド五賢人のジゼルとメンジ、それとサーズリ、杖をついたゼリオスとセシルが立っていた。

「ベッドにまで、押しかけるとは」

「無事の様だな、惣一郎」

ゴツい白髪の老人ジゼルが、ホッとした顔で語りかける。

「ああ、心配かけたな」

するとモゾモゾ布団をめくり、裸のベンゾウが顔を出す。

老人達は真っ赤な顔で、部屋を出て行った。

「お前なんで裸なの?」

「ご主人様が、喜ぶかと……」

アホ……

「ベンゾウ、俺を刺したのはネウロだな」

「うん」

奴は襲われて逃げてたんじゃないのか?

いや、襲われて逃げたのは、町に現れた日か?

巻き戻った時間はその1日前、俺たちが待ち構える事で、未来が変わったのかも知れない。

「ところでベンゾウ、エリクサーがある事、良く覚えてたな?」

「ご主人様が、スワロの事で怒って飛び出す時、ベンゾウのバッグに全部移したでしょ! ベンゾウ、ご主人様に何かあればって、ずっと大事に持ってたよ!」

俺はすっかり忘れてたよ……

「ありがとうな…… ベンゾウ」

「旦那様、アタイもいるんだが……」

「ああ、弁慶もありがとうな!」

さて、また会議かな?

「って、お前も裸なのかよ!」

「好きだろ? 旦那様」

アホ…… 大好きだわ!





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