側妃達のお茶会

マヤ

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幻の花は危険?

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本日も晴天。
鳥は囀り、風そよぐ。
最高のお茶会日和。
テーブルには、花とケーキとお茶。
さぁ、お茶会をしましょう?




コントラセント側妃は、不機嫌だ。
「くそ陛下め。」
お茶会の机に飾られている一輪の花。
「えぇ、見る分には良いのですけれど、まさか王妃へこの花を送るとは陛下はこの花をよく知らないのでしょうか?」
ノホラン側妃は、頬に手を当て首を傾げた。
見ている先はガラス細工のような美しい花。

リリーエバン側妃は、溜め息をついて、ミニケーキを食べた。彼女は花には全く興味がなかった。
モーゼル側妃は、花をうっとり見ている。
「流石に素敵だわ。幻の花と言われるだけ有るわね。薬の材料にしたいわ!」

幻の花。
正式名称、ルリエンティーナ。
見た目はガラス細工のような繊細な花で、高山の頂上に春と冬に咲くとても貴重な花だ。
持ち帰ることにも気をつけたければ、壊れてまうが、この花には有る特徴があった。
簡単に言うと毒花だ。
花びら一枚で巨大生物が一瞬で死ぬ。
花粉は強力な睡眠薬になる。
茎に麻薬の成分がでて、
花の蜜は錯乱効果が。
種には、中を割ると地が爛れるほどの強力な酸が入っている。

そのような花を陛下は王妃へ渡した。
ある意味死んでくれと言っているようなものだ。
ナターシャ側妃はお茶を飲み終わると呟く。
「ガルン夫人がね。大臣に、この花をねだってたの。とても綺麗で、王妃様も喜ぶはずよ。あまりにも貴重だから私には似合わないけれど、陛下なら花束でも用意出来るはず。って、言ってたわ。」

「もったいない!私が欲しい!むしろ食べたい!研究したい!一輪では足りなくてよ!」
モーゼル側妃は、毒が大好きだった。

「薬にもなるのよ。乾燥させたりすると立派な薬に。面倒だけれど。」
ターシャ側妃は、うんざり顔だ。
「まぁ、よくご存じで。それより陛下はなれない贈り物をするべきではないと思わない?私達は毒に慣れているけれど王妃様は慣れてないわ。下手したら、大変よ。平気だとおもうけど。」
ノホラン側妃は、苦笑いだ。王妃様の天然と強運は凄い事を知っているから。
「王妃様、お花あんまり好きじゃないよね。」
リリーエバン側妃の一言で、一度皆黙る。

側妃達は笑う。
たぶん既に王妃様の下にない花を思って。
そして、陛下のアホ加減を馬鹿にして。


ガルン夫人のもとに王妃様から花束が届いた。
『私、花はあまり好きではないの。でもガルン夫人はこの花が好きと伺ったので陛下からの花ですが差し上げますね。大事にして、いただける?』
王妃からの手紙と共に。
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