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お仕事の時間ですよ
俺なんか… 4 同級生
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「十歳のジグもカッコ良かったけど…騎士姿もステキ…」
サクラがつぶやいた。目がハートなんですけど………
なんと!サクラの同級生って……騎士様!?…え?それって……彼女も養成学校にいたのか?そんなわけないよな……彼女もアスターネスは初めてだと言ってたから……それなら、他の星の学校…騎士様は普通の学校にいたのか…………でも、普通の学校で騎士にはなれないよな……かなりの混乱っぷりで、上の空のサクラに聞いてみた。
「何!説明して!どこの星?どこの学校!?同級生なんだよね?詳しく!」
するとサクラは騎士様から目を離さずに、話し始めた。
「私はシーラ星の生まれなの。十歳の時…転校生がやってきたの。翠の瞳に…柔らかい…明るいブラウンの髪。素敵な王子様が…ホントは騎士様だったけどね……彼が教室に現れた瞬間、恋に落ちたのは私だけじゃなかったわ。」
当時を思い出したのか、彼女は語る、語る……
「すぐに、人気者になったわ。そりゃあそうよね、整った美しい顔、成績も優秀、性格も真っ直ぐ……女子はもちろん、男子も彼と友達になりたがったもの。勿論私もね。アスターネスから引っ越してきたって言ってた。前に行ってた学校が騎士の養成学校だったのよ。すでに、六年通っていた学校を休学して、家族と一緒に引っ越ししたそうよ。」
「休学?」
「ジグは騎士になるためにアスターネスに戻るつもりだって、最初から言ってた。自分の進む道を確かに持っている幼年学校の子どもは多くはないでしょ?格好いいのよ~」
だろうね、ふらふらしている俺としは、そんな男前な騎士様に憧れるよ。
「そしてね、彼のハートを射止め、婚約して、一緒にアスターネスに渡った彼女も同級生なの。」
「彼女も同級生か~」
「彼の騎士の誓いはいまでも学校の伝説だって聞いたわ。」
騎士の誓い!わぁ~出た!
「騎士の誓い……本当にするんだ…」
台本の中にあったよ。……それ、恥ずかしいんですけど、超恥ずかしいんですけど!役者はどんな役も成りきらないといけない。だが……誓いって……ねぇ……できるかなぁ……
「騎士の誓い、憧れます。王族付きになれば我々も誓いますよ。後は伴侶に…」
側にいた騎士見習いの彼は言った。
「俺も絶対プロポーズに使う!」
おお、君も……
「幼い時から、言葉準備してますよ皆。」
いやぁ、当たり前なの?これ………
「え…………皆、するもの、なの?」
「ええ!アスターネスでは、プロポーズによく使われますよ。」
恥ずかしくないモンなの?騎士じゃなくてもするものなのかぁ。
「ちなみに、聞いていい?どんな言葉か?」
「だいたい、アスターネスと、鳳凰、花が入る、よな?」
「うん。組み合わせて、オリジナル作る。誓いの言葉全文は本人にしか言わないけど…一部なら教えてもいいですよ。一般の方は短いですが、騎士は幾つかフレーズを組み合わせて長い口上になりますね。」
「アスターネスの大地に遊ぶ鳳、実りの金の穂を束ね、……とかね。」
「聖なる湖の清き水のように、とか、瑞々しき女神、とか。」
「普段に使う、簡単な、短いはなむけの言葉もありますよ。」
すげぇ、恥ずかしい言葉が…彼らが言うと、カッコいい……
男子組がそんな話をしている間に、戦いの決着がついたようだ。肩で風切る二人が戻ってきた。マネージャーの目はずっとハートだ。
「ジグ!」
「先輩!」
「キョウヤさん!」
「お疲れさまです!」
ニッコリ笑う騎士様が眩しいです。
「ああ、サクラか!サク・ラーヤ!久しぶりだな。」
「ええ!幼年学校以来よ。」
「会えて嬉しい。」
サクラはジグに抱き付いた。
「後で家に招待するから。」
「ありがとう。今回は無理を言いました。」
「王宮も許可してもらったから。」
「わあ~嬉しい!」
「王宮も入れるの?」
「うん。今回は急だったから、謁見はできないけどね。」
「やめてよ!無理!無理!」
「そうか?グレイは乗り気だったんだけどな…予定にちょいっと入れようとしてて…宰相に叱られてさ。」
叱られたのが誰かは怖くて聞けない………
「……グレイ…様って、王様じゃ…」
「うん。俺、今グレイ付きだから。」
サラリと言いましたよ?この人。なに?そんな凄いヒトなの、この人…
「いやあ、出世したねぇ。」
「近衛騎士だと、もう上はないな。」
「よろしくお願いします~!」
あちこち案内してもらい、個人の連絡先を貰ってしまった。聞きたいことがあれば何時でも連絡ちょうだい、って言われた。いいの?ホントに?
「あ、グレイから伝言たのまれた。サイン下さいって。」
………………はぁ?
………お、……俺なんかのサインですか!?
サクラがつぶやいた。目がハートなんですけど………
なんと!サクラの同級生って……騎士様!?…え?それって……彼女も養成学校にいたのか?そんなわけないよな……彼女もアスターネスは初めてだと言ってたから……それなら、他の星の学校…騎士様は普通の学校にいたのか…………でも、普通の学校で騎士にはなれないよな……かなりの混乱っぷりで、上の空のサクラに聞いてみた。
「何!説明して!どこの星?どこの学校!?同級生なんだよね?詳しく!」
するとサクラは騎士様から目を離さずに、話し始めた。
「私はシーラ星の生まれなの。十歳の時…転校生がやってきたの。翠の瞳に…柔らかい…明るいブラウンの髪。素敵な王子様が…ホントは騎士様だったけどね……彼が教室に現れた瞬間、恋に落ちたのは私だけじゃなかったわ。」
当時を思い出したのか、彼女は語る、語る……
「すぐに、人気者になったわ。そりゃあそうよね、整った美しい顔、成績も優秀、性格も真っ直ぐ……女子はもちろん、男子も彼と友達になりたがったもの。勿論私もね。アスターネスから引っ越してきたって言ってた。前に行ってた学校が騎士の養成学校だったのよ。すでに、六年通っていた学校を休学して、家族と一緒に引っ越ししたそうよ。」
「休学?」
「ジグは騎士になるためにアスターネスに戻るつもりだって、最初から言ってた。自分の進む道を確かに持っている幼年学校の子どもは多くはないでしょ?格好いいのよ~」
だろうね、ふらふらしている俺としは、そんな男前な騎士様に憧れるよ。
「そしてね、彼のハートを射止め、婚約して、一緒にアスターネスに渡った彼女も同級生なの。」
「彼女も同級生か~」
「彼の騎士の誓いはいまでも学校の伝説だって聞いたわ。」
騎士の誓い!わぁ~出た!
「騎士の誓い……本当にするんだ…」
台本の中にあったよ。……それ、恥ずかしいんですけど、超恥ずかしいんですけど!役者はどんな役も成りきらないといけない。だが……誓いって……ねぇ……できるかなぁ……
「騎士の誓い、憧れます。王族付きになれば我々も誓いますよ。後は伴侶に…」
側にいた騎士見習いの彼は言った。
「俺も絶対プロポーズに使う!」
おお、君も……
「幼い時から、言葉準備してますよ皆。」
いやぁ、当たり前なの?これ………
「え…………皆、するもの、なの?」
「ええ!アスターネスでは、プロポーズによく使われますよ。」
恥ずかしくないモンなの?騎士じゃなくてもするものなのかぁ。
「ちなみに、聞いていい?どんな言葉か?」
「だいたい、アスターネスと、鳳凰、花が入る、よな?」
「うん。組み合わせて、オリジナル作る。誓いの言葉全文は本人にしか言わないけど…一部なら教えてもいいですよ。一般の方は短いですが、騎士は幾つかフレーズを組み合わせて長い口上になりますね。」
「アスターネスの大地に遊ぶ鳳、実りの金の穂を束ね、……とかね。」
「聖なる湖の清き水のように、とか、瑞々しき女神、とか。」
「普段に使う、簡単な、短いはなむけの言葉もありますよ。」
すげぇ、恥ずかしい言葉が…彼らが言うと、カッコいい……
男子組がそんな話をしている間に、戦いの決着がついたようだ。肩で風切る二人が戻ってきた。マネージャーの目はずっとハートだ。
「ジグ!」
「先輩!」
「キョウヤさん!」
「お疲れさまです!」
ニッコリ笑う騎士様が眩しいです。
「ああ、サクラか!サク・ラーヤ!久しぶりだな。」
「ええ!幼年学校以来よ。」
「会えて嬉しい。」
サクラはジグに抱き付いた。
「後で家に招待するから。」
「ありがとう。今回は無理を言いました。」
「王宮も許可してもらったから。」
「わあ~嬉しい!」
「王宮も入れるの?」
「うん。今回は急だったから、謁見はできないけどね。」
「やめてよ!無理!無理!」
「そうか?グレイは乗り気だったんだけどな…予定にちょいっと入れようとしてて…宰相に叱られてさ。」
叱られたのが誰かは怖くて聞けない………
「……グレイ…様って、王様じゃ…」
「うん。俺、今グレイ付きだから。」
サラリと言いましたよ?この人。なに?そんな凄いヒトなの、この人…
「いやあ、出世したねぇ。」
「近衛騎士だと、もう上はないな。」
「よろしくお願いします~!」
あちこち案内してもらい、個人の連絡先を貰ってしまった。聞きたいことがあれば何時でも連絡ちょうだい、って言われた。いいの?ホントに?
「あ、グレイから伝言たのまれた。サイン下さいって。」
………………はぁ?
………お、……俺なんかのサインですか!?
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