仕事やめても……いいですか……?

キュー

文字の大きさ
157 / 159
そして物語は続く……

エピローグ 2 まだ……ですよ

しおりを挟む
「一つ聞いてもいいですか?」
ハンスが真剣な顔で問いかける。ええ、と頷く。
「このハンカチ……これをなぜ私が持っているのでしょう。」
あ~、なるほど、ハンスは前世持ちだけど、世界を渡る力や、隣合う世界を見る力もない。理解し難いわよね。
「簡単に言うと、ミライ、あなたが転生した世界とセリーヌの転生した世界は別の世界なのよ。似ているけれど少し違う。すぐ隣にあった世界が一瞬重なり……また離れた。その時に混ざって沢山の人が入れ替わったの。原因はマリーの変の力みたいね。」
マリーが未来を変えようと、王女とハンスを離すために仕組んだラブレター入りのハンカチの説明をした。ハンスの隣で真っ赤になってるマリーのことは一先ず気にしないでズバズバ説明しました。
「つまり、俺が王女のリボンを渡した世界から……移動したと……こちらでの俺は初めて会ったマリーに恋をした……じゃあ、入れ替わって向こうに行ったハンスは失恋したのかな。」
「うん……たぶん……」
ハンスがマリーに視線を移す。
「マリー……」
マリーの力がミライを呼び寄せたのかも知れない。そして、他のマリーに関わる重要な人は世界を渡らず残っている。マリーの力だよね。やっぱり。
「あ、急にエリーって呼ばれ始めたのも……矛盾がないよう世界の補正がかかったのね。」
「周りに呼び名を合わせるようブリジットとハマーにはメッセージを出したの。」
「え!?」
サーバスが驚く。うん。あなたはマリーが私の娘と気付いていたようだけど、自分の娘とは確証がなかったのよね。私も言ってなかったから、ガッツリ補正かかったの気付かなかったようね。

「他に聞きたいことはない?マリー。」
バカはほっといて、大切なのはマリーよ。

「今はまだ、実感もないから、あなたを母とは呼べないけれど……」
マリーが瞳を潤ませながら、私を見た。
「私がここに生まれて、ミライと再び会えました。……感謝しています。」
私の手を取って、わたしの娘が泣いている。そして、手を離し、抱きついた。ああマリー………
  そして、彼女はブリジットとハマーのところへ行き、ありがとう、お父さん、お母さん、と抱きついた。
  ついでに、サーバスと握手をして礼を言うと、サーバスも泣いていた。

「よかったね。」

でも、マリー盛り上がってるけれどね……まだ、ハンスのプロポーズの返事もしてないの……誓いのキスもまだなのよ……わかっている?
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!

ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。 ※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

指令を受けた末っ子は望外の活躍をしてしまう?

秋野 木星
ファンタジー
隣国の貴族学院へ使命を帯びて留学することになったトティ。入国しようとした船上で拾い物をする。それがトティの人生を大きく変えていく。 ※「飯屋の娘は魔法を使いたくない?」のよもやま話のリクエストをよくいただくので、主人公や年代を変えスピンオフの話を書くことにしました。 ※ この作品は、小説家になろうからの転記掲載です。

義妹がピンク色の髪をしています

ゆーぞー
ファンタジー
彼女を見て思い出した。私には前世の記憶がある。そしてピンク色の髪の少女が妹としてやって来た。ヤバい、うちは男爵。でも貧乏だから王族も通うような学校には行けないよね。

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる

暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。 授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

処理中です...