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第四章 昔話をしよう
1 可愛いけどおっさんだよ
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隣国から戻っていつもの日常が戻ってきた。
今日も俺は王宮レストランに来ている。
「あ、ソニー、これ息子のアル。」
マックが紹介してくれたのは小柄な彼の息子。長い毛を垂らしたシッポと三角形の耳が頭の上部にちょこんとあるからハーフだな。ということは、マックの嫁さんは獣人族か。
「見ての通りハーフ。卸やってる。ここの仕入れも任せてるんだ。」
背中まであるウェーブのかかった金髪をひとつに束ね、ペコリとおじきする。八十三歳だって。とてもそんな歳には見えない、むしろかわいい。
まてまて、息子でこのかわいさなら、結婚している娘ってどれだけかわいいんだーあああ。見たいーーっっ
「おそうなよ。」
「おそわねぇよ。」
たぶん。うん。俺そのケはないから。
「本人の前でそんなこと、言わんといて。」
なに!方言出たー!なんだビックリ箱か、コイツら。きゅーんっとくるなあ。
「よろしう。」
「あ、はい。よろしく。」
握手された。
「あれ、会ったことあります?」
いや、あるわけないよ。俺は首を振る。
「うーん?」
彼は首を傾げる。
「また今度、母にも会ったってや?多分、おもロイ話聞けるけん。」
おお、可愛い。おもロイ?面白いっ話って?
「ああ、気にしなくていいよ。妻と息子はちょっと感じる体質なんだ。ちょっとだけね。」
「へぇー」
聞いたことがある。手を触れただけで、感情を読み取ったり、過去がわかったりする特殊な能力をもつ人がいると。
気を付けないとな。
「そうだ、左手、な、気ぃつけてェな?」
なんと、予言ですか。
「うん。わかった。」
だが、その日の夜。ハンから連絡があり、兄から届いてる荷物を寮に届けるかどうかを聞かれたので、久しぶりに家に帰ることにした。王宮を出て歩いていたら、待ち伏せしている奴がいた。テオだ。
「ソニー話がある。」
「テオ、すまない。また別の日に…」
通りすぎようとしたら、いきなり左手をつかまれ引き戻された。振り払おうと力を入れたが、びくともしない。力が強すぎだよこいつ。ちっ。
「離してくれないか。」
「移動願い出したんだって?」
テオが真剣な顔で尋ねてきた。
「ああ、希望は出したよ。だが、今の部署に不満があったわけではない。」
「俺のせいで?」
テオには度々誘われたり、すれ違いざまに尻触られたり、頭を撫でられたり、寮でもつきまとわれたりして、正直うっとおしかったが、それが理由ではない。だが、どう説明すればいいか…面倒臭いな。
「違うよ。離せよ。」
思いっきり腕をねじって、振りほどいた。痛かったが仕方ない。
今日も俺は王宮レストランに来ている。
「あ、ソニー、これ息子のアル。」
マックが紹介してくれたのは小柄な彼の息子。長い毛を垂らしたシッポと三角形の耳が頭の上部にちょこんとあるからハーフだな。ということは、マックの嫁さんは獣人族か。
「見ての通りハーフ。卸やってる。ここの仕入れも任せてるんだ。」
背中まであるウェーブのかかった金髪をひとつに束ね、ペコリとおじきする。八十三歳だって。とてもそんな歳には見えない、むしろかわいい。
まてまて、息子でこのかわいさなら、結婚している娘ってどれだけかわいいんだーあああ。見たいーーっっ
「おそうなよ。」
「おそわねぇよ。」
たぶん。うん。俺そのケはないから。
「本人の前でそんなこと、言わんといて。」
なに!方言出たー!なんだビックリ箱か、コイツら。きゅーんっとくるなあ。
「よろしう。」
「あ、はい。よろしく。」
握手された。
「あれ、会ったことあります?」
いや、あるわけないよ。俺は首を振る。
「うーん?」
彼は首を傾げる。
「また今度、母にも会ったってや?多分、おもロイ話聞けるけん。」
おお、可愛い。おもロイ?面白いっ話って?
「ああ、気にしなくていいよ。妻と息子はちょっと感じる体質なんだ。ちょっとだけね。」
「へぇー」
聞いたことがある。手を触れただけで、感情を読み取ったり、過去がわかったりする特殊な能力をもつ人がいると。
気を付けないとな。
「そうだ、左手、な、気ぃつけてェな?」
なんと、予言ですか。
「うん。わかった。」
だが、その日の夜。ハンから連絡があり、兄から届いてる荷物を寮に届けるかどうかを聞かれたので、久しぶりに家に帰ることにした。王宮を出て歩いていたら、待ち伏せしている奴がいた。テオだ。
「ソニー話がある。」
「テオ、すまない。また別の日に…」
通りすぎようとしたら、いきなり左手をつかまれ引き戻された。振り払おうと力を入れたが、びくともしない。力が強すぎだよこいつ。ちっ。
「離してくれないか。」
「移動願い出したんだって?」
テオが真剣な顔で尋ねてきた。
「ああ、希望は出したよ。だが、今の部署に不満があったわけではない。」
「俺のせいで?」
テオには度々誘われたり、すれ違いざまに尻触られたり、頭を撫でられたり、寮でもつきまとわれたりして、正直うっとおしかったが、それが理由ではない。だが、どう説明すればいいか…面倒臭いな。
「違うよ。離せよ。」
思いっきり腕をねじって、振りほどいた。痛かったが仕方ない。
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