17 / 97
第四章 昔話をしよう
2 捕縛
しおりを挟む
「なぜだ?」
なんだコイツは。どうして俺にこだわる?
「別にいいだろ?」
逃げるか!?いや、無理だなテオは足も早かった。俺は彼に勝てる気がしない。
「何が目的だ?」
テオは油断なく俺の動きを見ている。彼の態度が少し変わった…?
「俺の方が聞きたいよ。どうして…」
彼は、ぐっと腰を下げて半歩右足を後ろに引いた。 それにつられるように俺もかまえた。
「質問を変えよう。」
一呼吸おいて、凍るような低い声が響いた。
テオの目がギラリと睨んだ。
「オマエは誰だ?」
これは……この様子じゃどんな答えでも満足しないだろうな。
「ソニーだよ。」
くそっ!油断していた。今までの軽い態度は芝居だったか。コイツの狙いは何だ。
「おとなしく、ついてきてくれるなら、痛め付けたりはしないが?」
「ついていったって、そこで、どうせやる気なんだろうがよ。」
「ふっ、おまえの態度次第だな。」
まずいな、コイツつぇぇんだよ。ここで一戦か?なんて考えていると、先に彼が動いた。
右から拳がくる!
『左手、気をつけてェな』
脳裏に響く声。
右の拳に左手を合わしながす。
左!
「!!」
ナイフだ。ギリギリでかわす。意識してなかったらもらってたな。しかし、すぐさま、右がきて殴られた。意識がとんだ。
「起きろ。ソニー」
低い声が頭上で聞こえた。
椅子に座って、拘束されていた。頭がくらくらする。
「さて、おとなしく、話してくれるかな?」
「誰?」
顔は見えない。でも聞き覚えのある声。
「宰相、イグナート」
「…宰相さん…ね…お土産は気に入りませんでしたかねぇ?」
「ああ、甘い菓子は苦手でね。せっかくなので君が、うたってくれないか?」
ああ、彼か…さて、どうするか…
「人見知りなんで…」
俺の正体が知りたいのか…知っていて俺を利用するつもりか?
「以外と図太いな。」
「そりゃどうも。今年で百六十なもんでね。」
イグナートが動く気配。瞬時に左頬が熱い。いてぇな、殴られたな。しかしまだ本気じゃない。
「話す気になったか?」
「…いいよ、告白しても…でもギャラリーがいるとはずかしくって…愛を語れないな…」
「…内緒の話がしたいのか。」
俺の言いたいことを理解してくれたようだ。
「いけ。」
何人かが動くのがわかる。
「外で待機しております。『暁』に。」
あ、今の声はテオだ。わざと音をたてて、扉を開けて出ていく音がした。暁?暗号か。まあいい、少し話せる時間があればいい。
再びイグナートがすぐそばに来る。
「何を話してくれるのかな。たしか君は親父のところにも来ていたな。生憎盗聴していなかったからな。何を話した?」
なんだコイツは。どうして俺にこだわる?
「別にいいだろ?」
逃げるか!?いや、無理だなテオは足も早かった。俺は彼に勝てる気がしない。
「何が目的だ?」
テオは油断なく俺の動きを見ている。彼の態度が少し変わった…?
「俺の方が聞きたいよ。どうして…」
彼は、ぐっと腰を下げて半歩右足を後ろに引いた。 それにつられるように俺もかまえた。
「質問を変えよう。」
一呼吸おいて、凍るような低い声が響いた。
テオの目がギラリと睨んだ。
「オマエは誰だ?」
これは……この様子じゃどんな答えでも満足しないだろうな。
「ソニーだよ。」
くそっ!油断していた。今までの軽い態度は芝居だったか。コイツの狙いは何だ。
「おとなしく、ついてきてくれるなら、痛め付けたりはしないが?」
「ついていったって、そこで、どうせやる気なんだろうがよ。」
「ふっ、おまえの態度次第だな。」
まずいな、コイツつぇぇんだよ。ここで一戦か?なんて考えていると、先に彼が動いた。
右から拳がくる!
『左手、気をつけてェな』
脳裏に響く声。
右の拳に左手を合わしながす。
左!
「!!」
ナイフだ。ギリギリでかわす。意識してなかったらもらってたな。しかし、すぐさま、右がきて殴られた。意識がとんだ。
「起きろ。ソニー」
低い声が頭上で聞こえた。
椅子に座って、拘束されていた。頭がくらくらする。
「さて、おとなしく、話してくれるかな?」
「誰?」
顔は見えない。でも聞き覚えのある声。
「宰相、イグナート」
「…宰相さん…ね…お土産は気に入りませんでしたかねぇ?」
「ああ、甘い菓子は苦手でね。せっかくなので君が、うたってくれないか?」
ああ、彼か…さて、どうするか…
「人見知りなんで…」
俺の正体が知りたいのか…知っていて俺を利用するつもりか?
「以外と図太いな。」
「そりゃどうも。今年で百六十なもんでね。」
イグナートが動く気配。瞬時に左頬が熱い。いてぇな、殴られたな。しかしまだ本気じゃない。
「話す気になったか?」
「…いいよ、告白しても…でもギャラリーがいるとはずかしくって…愛を語れないな…」
「…内緒の話がしたいのか。」
俺の言いたいことを理解してくれたようだ。
「いけ。」
何人かが動くのがわかる。
「外で待機しております。『暁』に。」
あ、今の声はテオだ。わざと音をたてて、扉を開けて出ていく音がした。暁?暗号か。まあいい、少し話せる時間があればいい。
再びイグナートがすぐそばに来る。
「何を話してくれるのかな。たしか君は親父のところにも来ていたな。生憎盗聴していなかったからな。何を話した?」
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる