太古の女神様は人に転生しても歌がお好き

五月雨 歌織

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1章~女神様が消えた理由とその後、そして転生

女神様が消えた理由3(アイン視点)

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「あー。これアイツ詰んだな」
思わずそう漏らす。アリサは普段物凄く物腰の柔らかい温厚なやつなのだ。だが、1度怒らせると取り返しがつかなくなるほど暴れるのだ。俺がアリサのお怒りモードを見るのは3度目だ。実は俺らにもちゃんと兄弟姉妹の順番はある。リヒトが母上の第1子で長男。そしてアリサが第2子で長女。クレアが第3子の次女。俺が第4子で次男。こんな感じだ。ちなみにアリサとクレアは双子だ。1度目にアリサの怒れる大魔神様が降り立ったのは俺がまだ幼い時に誘拐された時。あの時は俺を拐った奴らを1センチ角の細切れにしてた。そして2度目はクレアとリヒトが人為的に、つまりわざと事故に合わされ死にかけた時。その時は1度目とは明らかに違い、彼女の思うがままに力を振るい街1つ滅ぼしかけた。そして今。彼女は怒っている。そりゃそうだ。俺も怒りを隠しきれない。ただアリサがかなりの制裁を下すだろうから、我慢してる。それだけ。そして苦しみながら殺されていく下種を無表情で見ていた時。クレアが声をかけてきた。
「ねぇ。アイン」
「………………なんだ」
俺の言葉に間があったのは、いつもドジでお転婆なだけのクレアの声が有り得ないほどのどす黒いオーラを纏っていたから。むしろ叫ばなかっただけ褒めて欲しい。この双子、本気で怒った時と普段の差が激し過ぎて恐い。
「後でリヒトとアリサにも相談するけど、後で皆で魔法組み上げて《女神の守歌》ラ  デア  カルソーネ  モラーレを全ての種族に歌えない様にしよう。そして、年に1度だけ。聖歌祭フェスティバル  デア  コーロの時だけにその歌を歌うことが許されてそれをお母様女神様への信仰とする。どう?」
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