絶対零度の王太子殿下は政略結婚の新妻を溺愛したいようですよ?

五月雨 歌織

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閑話

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「ねぇ。お嬢様の様子どうだった?」

「まだ眠ってらっしゃるわ。やっぱり最後だからって旦那様がいつもよりキツいものを試したみたいで起きる気配が全くないわ。」

(やっぱりね。)

ほんとに旦那様は娘に対する愛はないのかしら?あぁ、マドレーヌ様には愛を全力で注いでたわね。いくら、からって。旦那様がを囲ったのに。

「ねぇ。お嬢様大丈夫かしら?だってお相手が絶対零度の微笑と呼ばれる王太子殿下よ?冷酷無比で思いやりの心すらなくて、密かに魔王と呼ばれる御方よ?」

「しょうがないんです。旦那様の元に居ればお嬢様はいずれ壊れてしまわれる。王宮に王太子殿下以外でもいいから。お嬢様を気にかけてくださる方が居るのを願うしか無力な我々には出来ることはないのです。」

「セビン様。」

セビン様はこの屋敷の筆頭執事であり、旦那様の仕事を手伝う補佐官。彼は過去セレナ様の本当の母君に救われた過去があるらしく、その娘であり、旦那様達にいつも虐げられているお嬢様を1番気にかけていらっしゃる方。でもお嬢様の身を案じる気持ちは私達他の従者も負けてない。執事、メイド、近衛騎士、料理人、庭師、馬飼、御者に至るまで皆がお嬢様の事を案じ心配して守りたいのに守れない己の無力さを悔やむ者達。だけど………………

「もう少しの辛抱です。今領民達にも参加者を募り、既にかなりの数が集まってます。あいつらに目にもの見せる日も近いです。唯一の懸念はあいつらが私達により没落した後、爵位が無いからとお嬢様が放り出され苦しまないかという事です。」

そう。私達は反逆を企てている。あんなクズ共に痛い思いをさせられる最初で最後のチャンス逃す気は無い。きっとあいつらを消して今度こそ…………

「お嬢様にお詫びして、誠心誠意尽くすのよ。」

だからその為の犠牲になって下さい。
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