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打明け話
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「眠れないのか?」
ホロの向こうからジョンさんの声がする。
私がなかなか眠れず、何度も寝返りを打っていたのが分かったのだろう。
「ごめんなさい、起こしちゃいました?」
「いや、俺も眠れなかった」
「ジョンさんも悩み事ですか?」
これから違った環境に向かうんだ。
あんなに多い人たちを率いているから、色々考えちゃうんだね。
「いや、俺はすぐそばにお前が………いや、なあ、そんな事をしていても、眠れないものは眠れないんだ。ならばいっそ起きちまえばどうだ?星が綺麗だぞ」
眠れないとグダグダしていてもしょうがないか。
「お邪魔します」
ホロから身を乗り出し、御者席にいたジョンさんの隣に座る。
「そんな恰好で……寒いぞ」
「あっ、ありがとうございます」
眠るために薄着になっていた私に、ジョンさんは自分が掛けていた毛布を、ぐるぐると巻き付けてくれた。
「あったか~い、まだジョンさんの温もりが残ってる」
「くっ」
「でもこれだとジョンさんが寒いですよね。一緒に包まりませんか?」
「い、いや、遠慮しておく」
”こいつガキか…”と聞こえたような気がしたが、私が先日成人したの、覚えてますよね?
「ふぉわ~~何ですかこれは……」
暗い森から眺める空には、まるで白砂をこぼしたように星が瞬いていた。
そう言えば、夜はほとんど内職と睡眠のルーティーンだったから、星を眺めるなんて、した事が無かったな。
「冬は空気が冷たく澄んでいるからな、凄いだろ?」
「はい、私こんな星空、初めてです」
いったい星って幾つぐらい有るのかな、数え切れないほどの無数の星、その一つ一つが光り輝いでいる。
「あのさ、お前とは長い付き合いになると思うから話しておく」
「はい?」
暫く星に見とれていると、ジョンさんが話しかけてきた。
長い付き合い……になるの?
「俺たちは盗賊と呼ばれる集団だが、ほとんどの奴が、訳有りなんだ」
「訳有り…ですか?」
「盗賊ってのはならず者の集まりだ。だが俺たちは少し違う。まあやっている事は同じようなものだが、俺たちのほとんどは半端者なんだ」
「ならず者と半端者ってどう違うんですか?」
同じ盗賊なのに、そう区切る意味は何だろう。
「お前、この間話した貴族の魔力について覚えているか?」
「はい、忘れていない事に関しては」
つい最近聞いたことだし、ほぼ覚えているとは思う。
「大貴族ほど強い魔力を持つ。まあまれに平民の中にも魔力を持って生まれる奴がいるな、お前みたいに。だがそういう奴は、能力がバレれば金持ちや貴族に目を付けられ、攫われるか売られちまうから気を付けろよ」
「私みたいにろくな魔力が無いのは平気ですって」
「ちがうな、ろくな魔力が無いにしても、そんな人間を何人も自分の血筋に加え続ければ、いずれ高い魔力を持った子供が生まれると考えている奴が多いんだ。だからその血を欲しがる奴は五万といる。実際に貴族は昔からそれを繰り返してきたらしい。偶然か突然変異か分からんが、そういった例もある。だからそれを利用し高い地位に登ろうと野望を持つ者はかなり多いんだ。平民、例えば金持ちや権力者が高い魔力を持てれば貴族になる事も夢じゃないからな。もっとも貧乏人だって、王に認められれば貴族になる事も有るしな」
「マジですか?」
「マジだ」
まあ底辺と言えども、うちも貴族だから、巷でそんな話があるなど知りませんでした。
「だが貴族は少し違うな。既にある程度の能力は手に入れている奴らだ。だがそれでも上を目指そうとする。つまり家に必要なのは魔力の強い子供だ。だから家系の中に生まれた、魔力の少ない者や持たずに生まれた子は、いくら家族であっても奴らにとってゴミなんだよ」
「酷い!親は自分の子供に、そんな事を思うはずない!」
「お前は平民だし、さぞ可愛がられて育ったんだろうな」
えっと私一応貴族だけど、うん、生活は厳しくとも笑いが絶える事は無かったよ。
私も家族が大好きだったし、父様達からはとても可愛がってもらった。
魔力の事など気にせず生活してきた。
「でな、実は俺たちは半数以上が貴族の出なんだ。魔力が無いと追い出された奴。少ない魔力が役に立たないと貴族ではない者に売られ、逃げ出して来た奴。そんな奴らの集まりなんだ」
「そ…んな」
「かく言う俺も貴族の子供だった。7歳の時、魔力が少ないからと爵位狙いの金持ちの家に養子と偽り売られた。まるで地獄の様だったよ。鉄格子の嵌った日も差さない部屋に閉じ込められ、ただ食事を与えられるだけ。話し相手もいない、格子越しにずっと外を眺めるだけの日々だったよ」
私は声を掛ける事も出来ず、ジョンさんの絶望を感じ、ただ黙ってその話を聞いていた。
「俺はいずれ、その家の誰かと関係を持たされるか、息子としてどこからか嫁を宛がわれたんだろうな。しかし俺の運がよかったのは、飯を持ってきた奴が部屋の鍵を掛け忘れた事だ。俺の部屋の扉は、飯の時や病気になった時以外はほぼ開かない。だから次の食事まで俺の所には誰も来る事は無かった。だから屋敷の中で人にさえ会わなければ、余裕で逃げる事が出来たんだ」
「……………」
「そんな顔すんなよ。俺は今こうしてここに居て、けっこう幸せなんだぜ」
そう言って笑うジョンさんの顔は、無理に微笑んでる様子は無かった。
「だがお前が俺をもっと幸せにしてくれるって言うなら遠慮はしないぜ?」
「いえ、こちらが遠慮しときます」
「ちっ長期戦になりそうだなぁ。まあいいや、とにかくだ、ここにいる奴らは皆俺と同じような奴らばかりなんだ。魔力では無いにしても何かしら問題を抱え、どうにもならないそれから逃げてきた奴ばかり」
「ジョンさんは苦労したんですね」
「正確には、ジョンさん達…だな。そして俺達は全てビルトに拾われた。まあこんな奴らだから、俺たちの仲間は大なり小なり魔力やスキルを持っている者が多いんだ」
ふむふむ。
「だからってそれを乱用しようとは思わない。俺たちは出来る限り人間としての誇りを持って生きていきたい」
「……でも盗賊さんですよね?」
「そこなんだよなぁ。何たって面が割れると困る奴ばかり。金を稼ごうにも真っ当な仕事じゃぁ無理なんだよ。だからこう、覆面をして……」
アルバイト、販売業、農業、工業、金を得るためには、少なからず人と接触をしなくてはならない。
分からないでもないけれど、やはり犯罪めいたものは嫌いだ。
だけど今は、ジョンさん達の事も理解し、かつ頼らなければならない現実。
「ビルトはかなり鼻が利くんだよ。スキルか何かか分らんが。だからそれで俺達はビルトに助けられ家族同然の仲間になった。で、それを利用し、悪い奴、まあ表面は善人ぶっている奴も含めてだが、そういう奴から物を分捕っている。まあ義賊とは言えないな。自分達の生活できるぐらいしか奪っていないし、貧しい人に分け与える事も出来ないけどな」
それなら倉庫の中の備蓄品は何ですか~。
すると馬車の後ろに動きが有った。
ビルトおじいちゃんまで起こしちゃったかな。
「………ジョン、皆をたたき起こせ」
ビルトさん。まだ朝じゃありませんよ、何かありました?
ホロの向こうからジョンさんの声がする。
私がなかなか眠れず、何度も寝返りを打っていたのが分かったのだろう。
「ごめんなさい、起こしちゃいました?」
「いや、俺も眠れなかった」
「ジョンさんも悩み事ですか?」
これから違った環境に向かうんだ。
あんなに多い人たちを率いているから、色々考えちゃうんだね。
「いや、俺はすぐそばにお前が………いや、なあ、そんな事をしていても、眠れないものは眠れないんだ。ならばいっそ起きちまえばどうだ?星が綺麗だぞ」
眠れないとグダグダしていてもしょうがないか。
「お邪魔します」
ホロから身を乗り出し、御者席にいたジョンさんの隣に座る。
「そんな恰好で……寒いぞ」
「あっ、ありがとうございます」
眠るために薄着になっていた私に、ジョンさんは自分が掛けていた毛布を、ぐるぐると巻き付けてくれた。
「あったか~い、まだジョンさんの温もりが残ってる」
「くっ」
「でもこれだとジョンさんが寒いですよね。一緒に包まりませんか?」
「い、いや、遠慮しておく」
”こいつガキか…”と聞こえたような気がしたが、私が先日成人したの、覚えてますよね?
「ふぉわ~~何ですかこれは……」
暗い森から眺める空には、まるで白砂をこぼしたように星が瞬いていた。
そう言えば、夜はほとんど内職と睡眠のルーティーンだったから、星を眺めるなんて、した事が無かったな。
「冬は空気が冷たく澄んでいるからな、凄いだろ?」
「はい、私こんな星空、初めてです」
いったい星って幾つぐらい有るのかな、数え切れないほどの無数の星、その一つ一つが光り輝いでいる。
「あのさ、お前とは長い付き合いになると思うから話しておく」
「はい?」
暫く星に見とれていると、ジョンさんが話しかけてきた。
長い付き合い……になるの?
「俺たちは盗賊と呼ばれる集団だが、ほとんどの奴が、訳有りなんだ」
「訳有り…ですか?」
「盗賊ってのはならず者の集まりだ。だが俺たちは少し違う。まあやっている事は同じようなものだが、俺たちのほとんどは半端者なんだ」
「ならず者と半端者ってどう違うんですか?」
同じ盗賊なのに、そう区切る意味は何だろう。
「お前、この間話した貴族の魔力について覚えているか?」
「はい、忘れていない事に関しては」
つい最近聞いたことだし、ほぼ覚えているとは思う。
「大貴族ほど強い魔力を持つ。まあまれに平民の中にも魔力を持って生まれる奴がいるな、お前みたいに。だがそういう奴は、能力がバレれば金持ちや貴族に目を付けられ、攫われるか売られちまうから気を付けろよ」
「私みたいにろくな魔力が無いのは平気ですって」
「ちがうな、ろくな魔力が無いにしても、そんな人間を何人も自分の血筋に加え続ければ、いずれ高い魔力を持った子供が生まれると考えている奴が多いんだ。だからその血を欲しがる奴は五万といる。実際に貴族は昔からそれを繰り返してきたらしい。偶然か突然変異か分からんが、そういった例もある。だからそれを利用し高い地位に登ろうと野望を持つ者はかなり多いんだ。平民、例えば金持ちや権力者が高い魔力を持てれば貴族になる事も夢じゃないからな。もっとも貧乏人だって、王に認められれば貴族になる事も有るしな」
「マジですか?」
「マジだ」
まあ底辺と言えども、うちも貴族だから、巷でそんな話があるなど知りませんでした。
「だが貴族は少し違うな。既にある程度の能力は手に入れている奴らだ。だがそれでも上を目指そうとする。つまり家に必要なのは魔力の強い子供だ。だから家系の中に生まれた、魔力の少ない者や持たずに生まれた子は、いくら家族であっても奴らにとってゴミなんだよ」
「酷い!親は自分の子供に、そんな事を思うはずない!」
「お前は平民だし、さぞ可愛がられて育ったんだろうな」
えっと私一応貴族だけど、うん、生活は厳しくとも笑いが絶える事は無かったよ。
私も家族が大好きだったし、父様達からはとても可愛がってもらった。
魔力の事など気にせず生活してきた。
「でな、実は俺たちは半数以上が貴族の出なんだ。魔力が無いと追い出された奴。少ない魔力が役に立たないと貴族ではない者に売られ、逃げ出して来た奴。そんな奴らの集まりなんだ」
「そ…んな」
「かく言う俺も貴族の子供だった。7歳の時、魔力が少ないからと爵位狙いの金持ちの家に養子と偽り売られた。まるで地獄の様だったよ。鉄格子の嵌った日も差さない部屋に閉じ込められ、ただ食事を与えられるだけ。話し相手もいない、格子越しにずっと外を眺めるだけの日々だったよ」
私は声を掛ける事も出来ず、ジョンさんの絶望を感じ、ただ黙ってその話を聞いていた。
「俺はいずれ、その家の誰かと関係を持たされるか、息子としてどこからか嫁を宛がわれたんだろうな。しかし俺の運がよかったのは、飯を持ってきた奴が部屋の鍵を掛け忘れた事だ。俺の部屋の扉は、飯の時や病気になった時以外はほぼ開かない。だから次の食事まで俺の所には誰も来る事は無かった。だから屋敷の中で人にさえ会わなければ、余裕で逃げる事が出来たんだ」
「……………」
「そんな顔すんなよ。俺は今こうしてここに居て、けっこう幸せなんだぜ」
そう言って笑うジョンさんの顔は、無理に微笑んでる様子は無かった。
「だがお前が俺をもっと幸せにしてくれるって言うなら遠慮はしないぜ?」
「いえ、こちらが遠慮しときます」
「ちっ長期戦になりそうだなぁ。まあいいや、とにかくだ、ここにいる奴らは皆俺と同じような奴らばかりなんだ。魔力では無いにしても何かしら問題を抱え、どうにもならないそれから逃げてきた奴ばかり」
「ジョンさんは苦労したんですね」
「正確には、ジョンさん達…だな。そして俺達は全てビルトに拾われた。まあこんな奴らだから、俺たちの仲間は大なり小なり魔力やスキルを持っている者が多いんだ」
ふむふむ。
「だからってそれを乱用しようとは思わない。俺たちは出来る限り人間としての誇りを持って生きていきたい」
「……でも盗賊さんですよね?」
「そこなんだよなぁ。何たって面が割れると困る奴ばかり。金を稼ごうにも真っ当な仕事じゃぁ無理なんだよ。だからこう、覆面をして……」
アルバイト、販売業、農業、工業、金を得るためには、少なからず人と接触をしなくてはならない。
分からないでもないけれど、やはり犯罪めいたものは嫌いだ。
だけど今は、ジョンさん達の事も理解し、かつ頼らなければならない現実。
「ビルトはかなり鼻が利くんだよ。スキルか何かか分らんが。だからそれで俺達はビルトに助けられ家族同然の仲間になった。で、それを利用し、悪い奴、まあ表面は善人ぶっている奴も含めてだが、そういう奴から物を分捕っている。まあ義賊とは言えないな。自分達の生活できるぐらいしか奪っていないし、貧しい人に分け与える事も出来ないけどな」
それなら倉庫の中の備蓄品は何ですか~。
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