転生者は無敵!転移者の俺が転生を繰り返した結果だけどね。

羽兎里

文字の大きさ
5 / 25

5、言ってなかったっけ?テヘペロ。

しおりを挟む
次に目が覚めると外はまだ暗かった。
一瞬まだ夜なのかとも思ったが、その割には頭がさっぱりしている。
ああ、ダンジョンの中だから暗闇なんだ。
でも窓の外がほのかに明るい?
覗いてみるとキノコのようなものがあちらこちらで光っている。

「光茸だ。けっこうあるな。」

ダンジョンの中で時々見かけるキノコ。
光魔法が使えない者が戦いの中、松明が尽きたりすると、
この光茸を集めて明かり代わりに使う時が有るが、
あまり明るくないから、ダンジョン攻略時には実用的ではない。
そんな時にはさっさと撤退した方がいい。

「でも、少しでも明るい方が安心感があっていいよな。」

と眺めているとググエラが、ギャギャギャッと鳴きながら飛んでいく。
そっか、最下層って広いはと思っていたが、ググエラが飛び回れるほど広いんだ。
さて、今何時だ?暗いと時間がわからなくて困る。
俺は大きく伸びをしてからベッドを降り、隣の部屋へのドアを開けた。

「おはよー。」

「おはようございます。」

ジュリは何かを読みながら、優雅に椅子に腰掛けお茶してた。

「寝てないのか?ジュリ。」

「いいえ、今までにないほど充分寝かせていただきました。しかし好きなだけ寝て下さいと言いましたが、どれだけ寝るんですかあなたは。
疲れているだろうから、起きるまでほっておこうと思ったら、あれからもう半日以上たってますよ。」

「子供はよく寝るんだよ。」

「はいはい、お腹は?すいているんでしょう?今用意しますから。」

そう言うとジュリはキッチンに立ち、手際よく料理をしていく。
テーブルに着いた俺の前には、次々とおいしそうなキッシュやスープなどが並んでいく。

「おおー、久しぶりにうまそうな朝食。」

「あなたの事だから自炊などロクにしなかったのでしょう?」

「だって僕7歳だもーん。」

「7歳ねぇ‥‥。」

俺は夢中になって食った。

「相変わらずジュリの料理はうまいな。」

「あなたは作らないか、作ってもまずい…いえ、あまりおいしくなかったから。
おいしい物を食べたいなら、自分で作るしかなかったので必要に駆られてです。」

「おまえ、昔はそんな嫌味や、口答えなどしなかったぞ。」

「私も大人になったということですよ。」

「俺、やっぱりお前と行くのやめたいなー。またお前の面倒見ながら、嫌味とか言われ続けるのヤダ。」

「お師匠様、また私を見捨てるのですか?」

「見捨てるってお前、前回は…。」

「だってそうではないですか。て、何かその姿を見ながらこんな話をしていると、子供をいじめてるみたいで自分が情けなくなってきます。」

「ン?子供の姿じゃなければいいのか?」

朝食を食べ終わった俺は立ち上がり、自分の体に魔力をいきわたらせ、細胞を活性化させた。
それをゆっくりと成長させながら

「ジュリ、何歳ぐらいがいいんだ?」

と聞く。
どうやら、この人体の成長魔法は、理論的にわかっていても、見るのは初めてのようだ。
ジュリは呆気にとられながらも,

「では、私の年ぐらいで。」

と答えた。

「えー、150歳ぐらいか?人間には無理だぞ。」

「いえ、外見で結構です。」

と言うので取りあえず、自分の体を30歳ぐらいに成長させた。
都合上、服も大きくするのを忘れない。。

「お師匠様‥‥。」

「ん?」

「あなたは‥‥、あなたって人は‥‥。」

やば!ジュリ怒ってる?
俺また何かしたか?

「ちょっと聞いていいですか。」

ジュリ、なんか目が怖いぞ。

「おっ、おお、何だ?」

「容姿、その他を意図的に操作されましたか?」

「いや、7歳の俺をそのまま30歳にしただけだぞ。」

「本当ですね?」

「ああ、もう少し年上の方がいいか?」

「いえ、好みとしましてはもっと年下の方が…。」

「もっと下か?さっきは同じぐらいって言ったくせに。」

しかたなく俺は20歳ぐらいに戻した。
その様子を見ていたジュリは片手で口を押え赤くなっている。

「?」

「胸‥‥。」

「胸?」

俺は自分の胸を見下ろした。
そこには、程よく実った胸があった。

「もしかして今世のあなたは女性なんですか?」

「‥‥‥。」

「お師匠様!!」

「はいぃ!女です!」

「どうして今まで隠して、いえ、まだまだ聞かなくてはならない事が
いろいろ有りそうですね‥‥。」

ジュリは首を振りながら深くため息をついた。
そんなに怒らなくたっていいじゃないか。
ちょっと話すの忘れていただけだい!
お前だって聞かなかったし。
別に隠していたわけじゃないぞ。
第一何でお前にいちいち報告する義務があるんだ
でも俺って、20歳でなかなかのナイスバディになるんだな。
ちょっと楽しみになった。
しおりを挟む
感想 20

あなたにおすすめの小説

『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。

琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。 ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!! スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。 ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!? 氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。 このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

アワセワザ! ~異世界乳幼女と父は、二人で強く生きていく~

eggy
ファンタジー
 もと魔狩人《まかりびと》ライナルトは大雪の中、乳飲み子を抱いて村に入った。  村では魔獣や獣に被害を受けることが多く、村人たちが生活と育児に協力する代わりとして、害獣狩りを依頼される。  ライナルトは村人たちの威力の低い攻撃魔法と協力して大剣を振るうことで、害獣狩りに挑む。  しかし年々増加、凶暴化してくる害獣に、低威力の魔法では対処しきれなくなってくる。  まだ赤ん坊の娘イェッタは何処からか降りてくる『知識』に従い、魔法の威力増加、複数合わせた使用法を工夫して、父親を援助しようと考えた。  幼い娘と父親が力を合わせて害獣や強敵に挑む、冒険ファンタジー。 「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。

夫から『お前を愛することはない』と言われたので、お返しついでに彼のお友達をお招きした結果。

古森真朝
ファンタジー
 「クラリッサ・ベル・グレイヴィア伯爵令嬢、あらかじめ言っておく。  俺がお前を愛することは、この先決してない。期待など一切するな!」  新婚初日、花嫁に真っ向から言い放った新郎アドルフ。それに対して、クラリッサが返したのは―― ※ぬるいですがホラー要素があります。苦手な方はご注意ください。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

処理中です...