転生者は無敵!転移者の俺が転生を繰り返した結果だけどね。

羽兎里

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お手伝い

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俺が気が付くと日が登っていて、俺は見慣れぬベッドで寝ていた。
どうやらここは母様のベッドだ。
だって母様の匂いがするもの。
見渡すと、とても小さな部屋で家具も最小限しかない。
多分この家には、キッチンを兼ねた居間の他は、
母様の部屋と兄貴の部屋しかないのだろう。

そういえば今日は予定が有ったんだ。
思いっ切り親孝行をするんだ~~!
日の高さからすると、まだ朝は早いはずなのに、すでに母さんの姿はない。
多分朝食の支度をする為に、キッチンに行ったのだろう。
今日来る予定になっているジュリは邪魔だから、手紙を飛ばしておこう。

《俺はここに留まる。家族水入らずで過ごしたい。お前は自由にしろ。》

まあ、大雑把な手紙では有るが、あいつには分かるだろう。
さて、母さんに少しでも娘がいる気分を味わってもらう為には、まずはドレスだな。
せめてかわいいと思ってもらえるもの。
何かないかなーと思いながら、手元のテーブルに指で丸を書き、
オープンとつぶやいて、少女用のドレスを探してみる。
え~と、有った有った。
俺のボックスにはこんなものまで沢山入っているんだ。
でも名前の羅列だけでは、色や形やサイズなんかが一体何が何だか分からない。
…今度検索しやすいように、何とか手を加えておこう…。
結局ドレス選びを諦めた俺は、昨日着ていた物をもう一度身に付けた。
ジュリに知れたら、不衛生だ何だとヒステリーを起こすだろうな。

身支度を整えた俺は、母様を探しに行く。
そうは言っても隣の部屋に行っただけなんだけど。
案の定母様は料理の真っ最中だった。

「おはようヴィクトリア。
まだ寝ててもいいのよ?」

確かに眠いけれど、今日は母様の手伝いをするんだ。
トコトコと母様の所に行き、その手元を見る。
朝食の支度をしていると思っていたけれど、
どうやら店の売り物を作っていたようだ。
狭いスペースで、器用に何種類もの総菜を作っている。

「お母様、私も手伝いがしたい。」

「まあ、ありがとう。
ヴィクトリアは、お料理をした事が有る?」

有るとも。
料理は数えきれないほどした事が有る筈だ。
だけど覚えている限り、ジュリは誉めてくれた事が無かったな……。

取り合えず俺はコクンと頷いた。

「それならこのキャベツをお願いしてもいいかしら。」

母様は、俺の頭ほども有る大きなキャベツを差し出した。
これがキャベツだってのは分かる。
うん、確かにキャベツの筈だ。
だけどこれをどうすりゃいいんだ?

「これを台に置いてね、一枚一枚剥がしてほしいの。」

母様は器用に、葉の芯の部分の間に親指を差し込み、
まるで芯を折るように一枚一枚外していく。
物凄く簡単そうだ。
よし俺もやるぞ。

そう意気込んで始めたが、どうして俺がやると大きな一枚の葉にならないんだ?
まるでジグソーパズルのピースの様にバラバラになる。
一生懸命に何とかしようと思っても、
どうしても葉が途中でちぎれてしまうんだ。
だけどそんな俺を、母様は叱りもせず、ニコニコと笑いながら見つめている。
俺はとうとう、三分の一ぐらいむしったキャベツから手を離した。

「お母様、ごめんなさい。
バラバラになっちゃった……。」

こんなんじゃ、例え千切りキャベツにするにも大変だ。

「何を謝るの?
キャベツは炒め物にするつもりだったから、
刻まなくても丁度いい大きさになったわ。ありがとうヴィー。」

そう言って母様は褒めてくれる。
多分メニューは急に変更したんだろうけど、
それでも母様に褒めてもらった事がとても嬉しい。

それからもう少し手伝いをしてから、朝飯を取る事にした。
(母様は俺が手伝っている間に、店に並べるメニューを全て作り終わった。すごい!)
兄貴は既に自分で朝食を摂り、仕事に出かけた。

「ヴィクトリア、今日の昼の忙しい時間が過ぎたら、
街にお買い物に行きましょう。」

いいですよ~、荷物持ちだろうとボディーガードだろうと、何でも来いだ。

しかし昼過ぎに、母様に連れて来られたのは、衣料品店だった。
多分母様は、俺が昨日から着ていた男の子の服を見て、
娘の服を買いたかったんだろう。

「お母様、私着替えあります。
だからドレスなんていりません。」

俺の為に金を使わせたくなかったし、
本当に、山のように、とんでもないほどのドレスが有るんだよ。

「そんなに遠慮しないでいいのよ、
今まで分まで、ヴィクトリアを可愛くしてあげたいの。
ね、お願い。」

でもなー、だけどなー、いっそのこと持っているドレスを母様に見せるか?
いや、そうもいかないしな~。
まあ甘えるのも孝行の内か。
俺は覚悟を決めて、その店の中に母様と一緒に入った。
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感想 20

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みんなの感想(20件)

鈴
2019.10.06

続きが気になります!
番外編も読んできたら、ますます期待大に(*・∀・*)ノ
楽しみにしてます。
頑張ってください٩(ˊᗜˋ*)و

2019.10.06 羽兎里

感想をお寄せいただきありがとうございます。
ごめんなさい―――――!
続きはちゃんと有るんです。
結構裏の裏まで考えてあるんです。
ただ、途中経過で1つでも詰まってしまうと、
作者のこらえ性のなさと、浮気性が相まって、
つい、疎かにしていました。
この作品は作者自体も大好きな作品です。
このままにしておくつもりは有りません。
少々お時間をいただくと思いますが、いずれ再開しようと思っています。
どうぞ見捨てず、これからもよろしくお願いします。


解除
モルガナ
2018.11.24 モルガナ

サイアスは最後まで良心がなかったですね
\\\٩(๑`^´๑)۶////

勝手にジュリが女性だと思ってました笑

2018.11.25 羽兎里

いつも感想ありがとうございます。今回もサイアスの最低な部分が出てきます。
もうちょっと、お仕置きするべきだったかなと思いつつ投稿します。
あー早くサイアスの仕出かした事を終わらせ、いつもの楽しい二人を書きたい。

解除
モルガナ
2018.11.22 モルガナ

久しぶりに更新されていてタップリ読めて嬉しいです( ^ω^ )クズども叩き売り(ざまぁ)お疲れ様です


クズ王と王子はどうなることやら…


変態侯爵は懲りませんねオークに尻の穴掘られればいいのに笑笑

2018.11.22 羽兎里

大変お待たせしました。変わらぬご感想うれしいです!書きあぐねていた部分がかたずきまして、サイアスの章が一気にかたずきそうです。引き続き読んでやってください。

解除

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